え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ

2011年05月27日 | ドラマ
2011年 日本 89分 青春/音楽/群像劇
監督・脚本/入江悠
出演/二階堂ふみ、森下くるみ、宇治清高、堀部圭亮、神聖かまってちゃん
(90点) 引きこもりが、ロックが、将棋が、幼稚園児が、マネージャーが!

ネットを通じて一部で熱狂的な人気を誇るロックバンド「神聖かまってちゃん」。
大規模なライブまであと一週間、アマチュア将棋の決勝戦に残った女子高生は彼氏を親友に取られてオリャー!パソコンを抱えて離さない幼稚園児は「かまってちゃん」の動画に熱狂!園児の母親は昼は掃除婦、夜はショーダンサーでお疲れ気味、かまってちゃんのマネージャーはプロダクションの社長に無理言われて悩み、そしてかまってちゃんのカリスマボーカル「の子」はひきこもっていた。
そして、それぞれの悩みを抱えつつ迎えたライブ当日、の子は男のクセにスカート履いてステージで毒づき、観客は熱狂し、それを観ていない女子高生や園児のお母ちゃんもそれぞれの場所でエクスタシーに達っす。
そう、動き始めたロックンロールは鳴り止まないのだ!


スチールの二階堂ふみの顔に魅了され観る気になった。てっきりこの娘が「かまってちゃん」かと思ったら「かまってちゃん」とは実在するロックバンドだった。
この映画を観ただけでは「かまってちゃん」の何がいいのか分からないが、映画はそれぞれどーでもいい登場人物の感情移入できない物語がそれぞれに語られ、それぞれがなんの関わりも持たないのに奇跡的に映画としては盛り上がり、気がつくとまんまと感動させられてしまう。
凄い映画なのかもしれない。
とりあえず二階堂ふみと森下くるみが良かった。
男性ボーカルには興味ないけれどサウンドは美しい。
この監督の映画は初めて観るが勢いずいていると思う。でなければ作れない映画だ。
凄く面白かったけれどDVDで観たら最後まで観れなかった映画だったろう。
の子って梅図かずおを若くした感じに見えたのは私だけ?

(2011年5月シネマスコーレにて招待券で鑑賞)

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これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫

2011年05月05日 | コメディ
2011年 日本(東映) 111分 ドラマ/実話/駄作
監督/佐藤英明 脚本/君塚良一、佐藤英明
出演/浅野忠信、堀北真希、木村多江、いしだあゆみ、佐藤浩市
(30点) 浅野忠信だけノリノリのタリラリラ~ンな一本

少女漫画の編集を夢見て小学館に入社した堀北真希だったが天才ギャグ漫画家赤塚不二夫に気に入られて赤塚番にされてしまう。
赤塚不二夫の破天荒な振る舞いに度肝を抜かれつつ、酒の勢いを借りて不二夫を調教。二人三脚でニャロメを誕生させ最高傑作と言われる「レッツラ ゴン!」を誕生させるが・・・。


男性編集者を堀北真希にした地点で失敗は決定していたのだが、その期待は裏切らず出来損ないで志の無い中途半端な映画が誕生。
面白くも無いが、困ったことにそれほどつまらなくも無い。
娯楽映画にはなってないが、映画ファン受けも狙ってない、赤塚ファン向けでもない。一体どこへ向かって作られたのか・・・。

役者はそれなりに頑張っている。とくに浅野忠信、自宅に赤塚不二夫のポスターを貼っていたと豪語するほどの変な人らしいが見事なまでの赤塚不二夫の再現で、これは見応え十分。
堀北真希は正直かわいそう。せめて「トリック」のときの仲間幸恵のように悲壮感が出ていればサドっ気を刺激して興奮したかもしれないが、それなりに上手くこなしていて興奮も出来やしない。

盛り込まれているエピソードもつまらないし、ストーリー的盛り上がりも無い。
一番いかんのは、「これでいいのだ!!」と言うバカボンパパの名ゼリフをタイトルにつけておきながら「バカボン」はライバル雑誌の連載作品のため排除されていること。

でも、これを映画館で観れて良かった。
こんなんDVDだったら途中で止めて最後まで観ない。やっぱし気になる映画は映画館で観るべしと心に刻んだ一作だった。

(2011年5月109シネマにて鑑賞1,300円)

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オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

2011年05月05日 | アクション
2011年 日本(東映) 93分 特撮/アクション/ヒーロー
監督/金田治
出演/渡部秀、桜田通、三浦涼介、秋山莉奈、石丸謙二郎、ささきいさお
声の出演/藤岡弘、佐々木剛、宮内洋
(60点) 歴代ライダー総出演で無理矢理感たっぷりのお祭り映画

仮面ライダーオーズは怪人をやっつけてメタルをゲッドしていた。そこへ仮面ライダー電王が時空を超えて走る電ライナーで現れる。ちゃっかり乗り込んだオーズ達は過去でレアメダルをゲットしようと思うがうっかり手持ちのメダルを置いてきてしまい、それをショッカーに拾われ未来が変わってしまうのだった。
現代に戻るとショッカーが支配者となり仮面ライダー一号二号が最強怪人として君臨する世界になっていた。
ええーい、も一度過去に戻って修復だ!
そんなこんなで歴代ライダー、歴代悪の秘密組織総出演でのライダーショー。


仮面ライダー誕生40周年を記念して作られた歴代ライダー総出演の超大作。と言っても所詮子供番組の映画版、低予算で怪人とライダーをいっぱい出さなければならないため造形的にもストーリー的にもほころびだらけ。でも子供だましには十分だしライダー世代の大人たちにも出来るだけのサービスは盛り込んでいるので、デパートの屋上でライダーショーを見ている気持ちになれば楽しめる出来。
ただストーリーのメインとなるライダーが、現在放送中の仮面ライダーオーズと人気が衰えない仮面ライダー電王(NEW電王)、そして仮面ライダー1号、2号なので、そこらへんの知識がないと全然わからない。私は現在のライダーははまともに観ていないのでもうひとつ乗れなかった。
じゃあ、何故観たのかと問われればなんか観たくなったので観たとしか言えなくて、だから、まあ、こんなものかなーと思いつつもそれなりに納得。
気になるのはライダー全員だすだけでこの力技、夏公開予定の199人戦隊ヒーロー全員集合はどうなることやら。ゴレンジャーとジャッカー電撃隊しか知らない私が見るべき映画ではないが、気になる・・・・。

(2011年5月109シネマにて鑑賞1,300円)

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ダレン・シャン

2011年05月02日 | ファンタジー
2009年 アメリカ 109分 ファンタジー/青春/ホラー
監督/ポール・ワイツ
出演/クリス・マッソグリア、ジョシュ・ハッチャーソン、ジョン・C・ライリー
    ジェシカ・カールソン、渡辺謙
(60点) 有名原作だがイマイチ魅力に乏しい青春ホラー

僕はダレン・シャン。親友を救うためにバンパイアと取引をして半吸血鬼になったけれど、その親友が「俺が吸血鬼になりたかった!」と激怒。バンパイアと対立するバンパニーズの仲間になって闘うハメに。オミャーのために家族を棄ててフリークスたちのサーカスで生活することになったのに・・・。嗚呼、僕はダレン・シャン、とかなんとか言ってフリークスサーカスの猿少女とラブラブ。

ハリー・ポッターあたりから始まったファンタジックブームの中、ベストセラーとして本屋でよく見かけた「ダレン・シャン」、待望の映画化らしいが、なんかおもいっきりコケたみたい。そこそこ凝った作りをしているのだが、主人公と友人の描き方があっさりしていて魅力ゼロ。なんかテレビシリーズの第一話スペシャルみたいなノリだが第二話を観るかどうかは不明。映画もシリーズ化を想定しているようだが作られるかどうかは不明。
二週間ほど前に観たのに最後まで観たかどうか覚えていないほど印象に残らない映画だった。原作は人気作のようなので、きっともっと面白くなったろうに。

(2011年4月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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