え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

キシメンちゃん

2010年12月24日 | 城定秀夫監督作品
2010年/日本/20分 短編/御馬鹿ミュージカル/文化映画?
監督・脚本・編集/城定秀夫 音楽/タルイタカヨシ
制作プロダクション/株式会社レオーネ
出演/田代さやか・天田将行・つぶやきシロー
(80点)きしめんの妖精が名古屋できしめんブームを巻き起こす!

ここは楽しい麺の国。ラーメン、讃岐うどん、スパゲッティ、みんな楽しく遊んでる。でもイマイチ人気の無い「キシメンちゃん」は肩身が狭い。同じ名古屋の味噌煮込みちゃんやあんかけパスタちゃんからも助けてもらえず、こうなったら故郷の名古屋に行ってきしめんブームを巻き起こしてやる!と麺の神様つぶやきシローには内緒で一人名古屋へ降り立つ。
客の来ない店を繁盛させ日本にきしめんブームを巻き起こすのだ。
怒ると頭のどんぶりがピーッ!


Vシネで活躍する鬼才城定秀夫監督が撮るというので注目した短編映画だったが、同時上映作がいかにも文化映画的なノリだったのに対して馬鹿全快のファンタジーでとても楽しかった。20分間の短い映画ながら盛りだくさんの内容でお腹一杯だが、20分間の短い映画なので捻りは無く強引に歌って踊って終わらせてしまうところが面白かった。
なんでも、コレ全国上映され海外の映画祭でも上映されるとか。
名古屋出身のグラドル田代さやかがノリノリで熱演。

城定監督による紹介ブログはコチラ

(2010年12月名古屋シネマスコーレにて二本立て乾麺付きで200円にて鑑賞)
 同時上映「名古屋MEN’S物語」

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名古屋MEN’S物語

2010年12月24日 | 青春
2010年/日本/20分 文化映画/短編/青春
監督/伊藤秀隆 脚本/清水智枝
制作プロダクション/PLANET KIDS ENTERTAINMENT
出演/市井紗耶香・永井佑昌・佐々木洋平・広瀬 謙
(45点) きしめんと市井紗耶香だけは美味しそうに見えた

夢破れて東京から名古屋に帰ってきた市井紗耶香。実家のきしめん屋では看板娘が帰ってきたと温かく迎えてくれる。近所の味噌煮込み屋の息子とあんかけパスタ屋の息子とも再会。そこへ不倫相手が追っかけてくるが市井紗耶香はもう名古屋で生きることを決める。

古くからの名古屋名物ながら、すっかり人気が落ち目の「きしめん」を盛り上げようと愛知県きしめん普及委員会なるところが製作した文化事業。御馬鹿ミュージカル「きしめんちゃん」と二本立てで上映。
公式ページでは「二杯目」としてメインの扱いを受けるが上映会では一本目に上映。いかにも文化映画的な作りで正直つまらない。ただ、消えたアイドルと思っていた市井紗耶香(元モーニング娘。)が意外と魅力的で良かった。でも、役がつまんなくて困った。あと、メインの「きしめん」はやたらと美味そうに写っていた。
名古屋人でも知らないうんちくも聞けて文化映画としては文句の付けようの無い映画。でも、誰が観たいのこんなの?客はあくまでお役人?
同時上映が面白かったので、まあ、これはこれで有り。
城定監督のセクシーVシネ「咲子の寿司」や吉沢明歩主演のピンク映画「悩殺若女将 色っぽい腰つき」と良く似ていたので市井紗耶香の濡れ場をバンバンに入れたら傑作となったかもしれない。あり得んけど。

公式ページはコチラから

(2010年12月名古屋シネマスコーレにて、きしめん(乾麺)付き200円にて鑑賞)
 同時上映「きしめんちゃん」


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トワイライト・サーガ2/ニュームーン

2010年12月11日 | ファンタジー
2009年 アメリカ 130分 恋愛/ホラー/ファンタジー
監督/クリス・ワイツ
出演/クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー
    アシュリー・グリーン、ダコタ・ファニング 、ラシェル・ルフェーブル
(45点)一作目は好きだがコレは苦手な話で辛い通過点

吸血イケメンとアメリカン女子高生の純愛映画パート2。
ラブラブになったはずだったが、ベラは最上級の血を持っていることが判明。こんな美味しそうな血を前にして吸えないなんて無理!と吸血イケメンとその仲間は去っていく。イケメンに振られてご乱心のベラに別のイケメンが寄り添いベラもふらふらするがそいつは狼男だった。やっぱり吸血イケメンじゃなきゃ駄目とベラは駆け出す!


評判はイマイチだと知っていたが、まー、つまんないこと!一作目が好きだったが二作目は見逃していた。2010年12月現在公開中の三作目は評判がいいので二作目の本作をレンタルで観たのだが、つまんねー。なんで、こんな話になるの?魅力的だったヒロインがネガティブな馬鹿女になってしまって思わせぶりな態度で男を傷つけるのに、それでもモテモテ。あーヤダ。ヒロインもブサイクに見えてしまった。予言吸血少女アリスは可愛かった♪それでも後半はなんとか持ち直してきて、3作目のエクリプスは観たくはなった。

(2010年12月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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スペル

2010年12月08日 | ホラー
2009年 アメリカ 99分 ホラー
監督/サム・ライミ
出演/アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイバー
(81点) キレたババアの呪いが女銀行員を地獄へと引きずり込む

私に恥かかせやがって~っ!!
銀行の融資を断られたクソババアは受付の女銀行員を逆恨みし待ち伏せして襲い掛かる。そして悪魔の呪いをかけるのだ。女銀行員は無理すれば融資できたが出世のための点数稼ぎでババアを切り捨ててしまった。でも、だからと言って悪魔に殺されるなんて真っ平よ!と占い師の力を借りて泣いたりわめいたりしながら呪いを解こうとするが・・・。


「死霊のはらわた」のサム・ライミーが帰ってきた♪
日本だと「呪怨」とか「リング」とかの幽霊による呪いになるのだが、アメリカと言うかライミーによる呪いは元気いっぱいの力技。情緒というものがまるでない。しかし、悪魔もこんなクソババアの呪いなんかで呼び出されるようじゃーアカンよ。オチはあまりにも想像どうりで逆にビックリ。カタルシスは得られないが、アクション映画のようなノリと馬鹿馬鹿しさはサム・ライミーの真骨頂!
「死霊のはらわた」のサム・ライミーが帰ってきた♪わーい、わーい。

(2010年12月DVDレンタル100円にて鑑賞)
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ジャガーノート

2010年12月08日 | パニック
1974年 イギリス 110分 パニック/犯罪サスペンス
監督/リチャード・レスター
出演/リチャード・ハリス、オマー・シャリフ、デイビッド・ヘミングス
    アンソニー・ホプキンス、シャーリー・ナイト、イアン・ホルム
(80点) 豪華客船に爆弾が!爆弾処理のスペシャリストが解体に挑む

豪華客船に爆弾が仕掛けられた。ジャガーノートと名乗る犯人から身代金の要求を受けるが、支払おうとする船会社に対し政府が「テロに屈するべきではない」と待ったをかける。しかし現在船は嵐の中の走行中で救命ボートで客を逃がすことも不可能。政府は爆弾処理のスペシャリストを船に送るとともに犯人の特定を急ぐが・・・。

TSUTAYUの「発掘良品」に入っていたので観る。以前からタイトルと雰囲気は知っていたが戦争アクション映画だと思い込んでいた。犯罪パニックものだった。
爆弾処理の天才が巧妙に仕掛けられた爆弾を解体するのが見せ場でスリル満点だったが、犯人を探し出す物語は若干わかりにくくてストーリー部分での盛り上がりには乗り切れなかった。思ったよりも骨太で地味な映画だったが、かなり面白かった。でもアホなガキのせいで大事が起こるところは安直な感じがして、ちょっと嫌。

(2010年12月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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潮風のいたずら

2010年12月07日 | コメディ
1987年 アメリカ 112分 ハートフルコメディ
監督/ゲイリー・マーシャル
出演/ゴールディ・ホーン、カート・ラッセル
(80点) 金持ち女と男ヤモメのラブコメディの快作

記憶喪失をきっかけに、性格ブスの女性が段々と魅力的に変身していく姿を、笑いと人情で綴った痛快コメディ。
金持ちの奥様が船から転落し記憶喪失に。夫は知らん振りして逃げ出し、病院では我まま女に困惑。そこへその女に船の改装費を払ってもらえなかった大工が腹いせに自分の妻だと偽って引き取りに来る。大工には4人のやんちゃな息子がいてベビーシッター代わりにコキ使おうという魂胆だった。しかし、共同生活の中で二人の間に愛情が芽生え・・・。


メグ・ライアン、キャメロン・ディアスへと繋がるコメディアンヌ ゴールデン・ホーンの魅力が弾ける快作。プライベートでもカップルだったと言うカート・ラッセルとも息ぴったり。
公開当時ヒットしたかどうかは定かではないが評判は良く友人に薦めたところ大変気に入ってもらえたのだが、私は観てなかった。それ以来ずっと観ようと思いつつ、今回「TSUTAYA」の『発掘良品』にラインナップされたので、やっと観ることが出来た。アメリカン・コメディの王道の面白さに溢れた良作だった。チャーミングになっていくホーンも魅力的だが根性悪の金持ち女の演技も凄い。

(2010年11月DVDレンタル100円にて鑑賞)
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ベンハー

2010年12月06日 | クラッシック
1959年 アメリカ 240分 スペクタクル/史劇
監督/ウィリアム・ワイラー
出演/チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、スティーヴン・ボイド
(100点) 物量作戦映画の最高峰

キリストが誕生した頃、ユダヤ人はローマによって支配されていた。そんな中ユダヤ人で地主だったベンハーは幼馴染でローマ人のメッセラの裏切りによって犯罪者として奴隷船に乗せられる。復讐を誓うベンハーは過酷な運命を乗り越えメッセラの前に現れる。そして命がけの競馬でメッセラと対決するのだった。その頃、キリストはユダヤ人の救世主として崇められ、ローマからは疎ましく思われていた。

6年の歳月と莫大な製作費による物量作戦映画の中でも最高峰と言われ、アカデミー賞を11部門受賞した名作中の名作。未見だったので午前十時の映画祭でスクリーンで観れて良かった。上映前に6分もの前奏曲が流れるのにはビックリした。製作当時の上映スタイルはどんなものだったのだろうと想像した。
有名な競馬のアクションシーンは確かに凄かったが、それよりも馬が美しい。
奴隷船での奴隷の扱われ方や古代の戦争の仕方なども興味深かった。非常に見応えのある映画だった。しかし、ユダヤ人のための宗教映画だったことにはビックリ。「人間革命」とか「ノストラダムス戦慄の啓示」と似た扱い?だったら、こんな映画もう二度と作られまい。

(2010年TOHOシネマ午前十時の映画祭1,000円にて鑑賞)
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宇宙からのメッセージ

2010年12月05日 | SF
1978年 日本(東映) 105分 SF/スペースオペラ
監督/深作欣二
出演/ビック・モロー、真田広之、志穂美悦子、千葉真一、成田三樹夫、天本英世
(69点)ある意味面白すぎる宇宙大衆演劇!

(「戦争を知らない子供たち」のメロディに乗せて)
♪スター・ウォーズを真似して 僕らは作った~
 スター・ウォーズを知らずに 僕らは作った~
 中身は ほとんど 八~犬伝
 時代劇と仁侠映画のノウハウでー

 僕らの名前を覚えて欲しいー
 スター・ウォーズを知らない娯楽活劇さー♪

 ハリウッド俳優を 使ってみたさー
 志穂美悦子が とっても可愛い
 成田三樹夫と天本英世が 大暴れー
 とこーろどころに スター・ウォーズのシーン再現

 僕らの名前を覚えて欲しいー
 監督は巨匠の深作欣二さー
 僕らの名前を覚えて欲しいー
 スター・ウォーズを知らない娯楽ー活劇さー♪


「スター・ウォーズ」の日本公開前に作られた便乗映画のくせしてオリジナルが過ぎる。所々にスター・ウォーズからのイタダキが盛り込まれているが、滅亡必死の惑星を救うため伝説の勇者を示す七つの玉(クルミ)を辿り、集いし勇者たちは王女様を救いに宇宙へと旅立つ。
なんかノリが舞台劇。しかも相当程度は低い。だけど、どこか本気だ。何故本気なんだ?明らかにスター・ウォーズの真似なんだけど絶対にスター・ウォーズを観ずに作っている。間違っている!豪快すぎて爽快だ!!
名古屋の老舗の映画館ピカデリーが閉館する際に記念上映されて観ることが出来た。フィルムが赤茶けていたけれど大スクリーンで観れて良かった・・・。
同時上映は水野久美がいっぱい出てくる「怪獣大戦争」、しかも会員はタダ♪

(2010年3月 名古屋駅ピカデリー1 会員無料イベントにて鑑賞)
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SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010年12月03日 | SF
2010年 日本(東宝) 138分 ドルビーデジタル/シネマスコープ SF
監督・VFX/山崎貴 原作/西義展 脚本/佐藤嗣麻子
出演/木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、池内博之
    マイコ、堤真一、高島礼子、橋爪功、西田敏行、山崎努
(80点)大人の事情がちょいと気になる宇宙浪花節大作

血の気の多い熱血漢のキムタクが殴る女メイサと喧嘩したりイチャイチャしたりしつつ宇宙人をやっけたりしてヤマトは波慟砲をドーン、ワープでビューン、そして目指すはイスカンダル!放射能除去装置を貰いに行くねん。だけどガミラス帝国のデスラーが立ちふさがる。そして吹き荒れる浪花節の雨アラレ!

なんだかんだ言っても面白い。後半はまんまと泣きそうになった。
でも、やっぱり突っ込みどころは満載で「ヤマト」だから!と言う一点突破で振り切るしかない映画だった。そして気になる大人の事情、なんで日テレじゃなくてTBSやねん!とか、タイトルは「宇宙戦艦」だろがとか、松本零次の名前が出ないのはちょっと~とか、いろいろモヤモヤする。中でも森雪があのキャラならやっぱり沢尻エリカだった。個人的に黒木メイサの方が好きだがエリカ様のためのオーダーメイドのキャラだったような気がした。
あと、観終わってしばらくすると案外小規模の映画だったような印象を残す。敵の印象が弱い。なんか燃えも萌えも感じなかった。ヤマトだけどヤマト臭が薄い気がした。
それなりに面白かったけれど。ラストは好きだしマイコは綺麗だし。
109シネマはガラガラだったのに座った席の列だけはギュウギュウ詰めなのは気分悪かった。

(2010年12月1日109シネマズ映画の日1,000円にて鑑賞)

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