え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

女ガンマン 皆殺しのメロディ

2014年10月30日 | 西部劇
1971年 イギリス 85分 西部劇/劇場未公開・TV放映
監督/バート・ケネディ
出演/ラクエル・ウェルチ、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・カルプ

(67点) イギリス製イタリア風アメリカの時代劇でグラビアねーちゃんによる復讐もの

チンケな三悪党に夫を殺されたうえ犯されまくられたラクエルウェルチが通りすがりの賞金稼ぎにポンチョの下はスッポンポン姿で弟子入りして復讐を誓うイギリス製マカロニウエスタン。

当時のセックス・シンボル的女優主演のエロチック西部劇だが思ったほどエロさは感じられなかった。全裸設定だが画面上ヌードシーンなし。それ目的で観てたのでちと残念。
西部劇としての評価は低いが割と邪道な王道的な西部劇でそれなりに面白い。
シリーズ化するつもりだったのか原作がシリーズものなのか次の重要人物が意味ありげに出てきたりして今後面白くなりそうな雰囲気が漂ってたりするが、ヒロインや味方ガンマンよりも汚らしい小悪党三人組の描写が多く、もともとソッチが主役の話に無理やりラクエル・ウェルチ主演にしちゃった感じがした。


(2014年TUTAYA新作5枚1,000円にて鑑賞)

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火山湖の大怪獣

2014年10月25日 | SF
テレビ邦題「魔の火山湖・甦えった巨大生物の恐怖<未>」
旧ソフト邦題「U.M.A. 2002 レイク・モンスター」
1977年 アメリカ 74分 SF/パニック/最低映画
監督・製作・原案・脚本/ウィリアム・R・ストロンバーグ
特撮: デイヴ・アレン
出演/リチャード・カーデラ、リチャード・ギャリソン
   グレン・ロバーツ、マーク・シーゲル、ケイシー・コッブ

(10点) それでもクズ映画の魅力はいっぱい詰まった低予算怪獣映画

湖に堕ちた隕石のせいで古代の首長竜が蘇る。
釣り客や地域のボンクラ共を襲って食べるのだ。
そしてハゲ兄ちゃんとヒゲおやじの口喧嘩は続き、ジジイはコンビニ強盗をし、保安官は湖になんかいるとようやく気づき、所々にハリボテ恐竜とコマ撮り恐竜が現れるのだ。
そんな超チープなパニック映画。特撮はコマ撮り特撮の神的存在のデイヴ・アレン。


Amazonで映画DVDをザッピングしてたら出てきた映画。
パッケージデザインからして絶対駄作と思っていたが、レビューを読むとそこそこの高評価。
ウリはストップモーションアニメによる怪獣シーンだが、ま、名の知れた特撮マンではあるが「フレッシュ・ゴードン」とかやってる人なのであまり映画には恵まれていないのかも。
怪獣よりも若ハゲ兄ちゃんの方がインパクト絶大。
しかし、まーつまらん映画だ。つまらない要素てんこ盛りで、クズ映画の見本のような王道クズ映画かもしれない。


(2014年TUTAYAにて準新作250円レンタルにて鑑賞)

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聖者たちの食卓

2014年10月23日 | ドキュメンタリー
2011年 65分 ベルギー ドキュメンタリー
監督/フィリップ・ヴィチュス、ヴァレリー・ベルト

(50点) インドのシク教総本山では毎日10万食の食事が無料で振る舞われる

インドのシク教総本山の黄金寺院では巡礼者や旅行者に無料の食事が振る舞われる。その数1日10万食。毎日300人ものボランティアによって準備される“無料食堂”の裏側を記録しただけのドキュメンタリー。

ほとんどなんの説明もなく、BGMもなく、やたらカメラに目を向けるじっちゃんばっちゃん達が食事の準備をする光景が映し出されるだけの映画。
ほぼ映像素材そのままの65分。
ラストにやっと説明文がチロっと流れるだけなので、最低限映画チラシのあらすじか雑誌等の紹介文を読んでから観る必要がある。
やたらカメラを気にするインド人ボランティアの目線が気になってあんまし映画に没頭できない。
それでもつまらなくはないけどあんまし好きじゃない。
もう少し演出を加えた方が私には楽しかった。


(2014年10月名演小劇場3階スクリーンにて有料鑑賞)

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愛しのゴースト

2014年10月21日 | ファンタジー
2013年 タイ 113分 ホラー/コメディ/ロマンス
監督・脚本/バンジョン・ピサヤタナクーン
出演/マリオ・マウラー、マイ=ダーウィカー・ホーネー

(70点) 馬鹿映画テイストのタイ産ラブホラーの逸品

身重の妻を残して戦場の最前線へと送り込まれたマーク。
命からがら逃げ延び愉快な戦友とともに故郷に帰ってきて愛する妻と生まれたての我が子に会えたが、どうも村の様子がおかしい。
そう実は妻と子は既に死んでいて幽霊だったのだ。
いや実は幽霊はマークかも。
そんなこんなで右往左往するタイ産ゴーストラブストーリー。


シネコンの上映スケジュールを確認してたら全然知らない映画がやっていた。
調べるとタイでは「アンナと雪の女王」を凌ぐ大ヒットを記録したと言う日本では無名のロマンチック怪奇譚のようだった。
ヤフーの映画レビューは高得点。サイトで予告編を観たら全然面白そうじゃない。
でも、ヤフーの映画レビューは高得点。
なので観に行ったがやっぱあんまし面白くなかった。
登場人物が馬鹿すぎる。人物の行動に無理を感じる。
でも、そんな馬鹿な展開はわざとなので、これはこれで出来がいいのかもしれない。
ラストはちょっと面白かった。
「雨月物語」を大衆喜劇にしたような映画だった。


(2014年中川コロナにてポイント鑑賞)

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ドラゴンへの道

2014年10月19日 | アクション
1972年 香港 100分 カンフー/コメディ
監督・脚本・製作・音楽/ブルース・リー
出演/ブルース・リー、ノラ・ミヤオ、チャック・ノリス

(30点)こんなヒドイ映画だっけ?ブルース・リーの最高傑作だと思ってたのに・・

ノラ・ミャオを助けるためにローマにやって来た我らがブルース・リー。
英語もローマ語も喋れず馬鹿丸出しの中、悪徳地上げ屋が送り込むチンピラ、殺し屋、チヤック・ノリスを次々やっつけて颯爽(さっそう)と去ってゆくのだ!


あれ~?こんな出来損ないの馬鹿映画だっけ?
もう、なんか、ジャイアン・リサイタルを見せつけられているようなブルース・リーだけがご満悦の自己満足映画でビックリした。
トーホーシネマの企画上映で観たのだが、ブルーレイ上映は引き画面では画像がぼやけると言う金とって見せるレベルではない状態だった。
それでも大きなスクリーンでブルース・リーの雄姿が観られるのは貴重と思ったのだが、こんな映画だったっけ?
過去にテレビ放映で観たり、8ミリ映画の15分バージョンで観たりしてたときはブルース・リーの最高傑作だと思っていたのだが、5年ほど前に買ったDVDでも観てた筈なのだが、今回改めて観てみたらクソみたいな映画で唖然とした。
とにかくお粗末。
アクションシーンは凄いのだろうが、話や展開、音の悪さ、画像の汚さ等々でアクションも凄いとは感じられなかった。
ちょっと期待しすぎたのかも。
今度はヒッデー映画だと思って観てみよう。そしたら意外に面白いかも・・・。


(2014年TOHOシネマベイシティのバック・イン・シネマにて会員800円にて鑑賞)

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太陽の王子 ホルスの大冒険

2014年10月13日 | アニメ
1968年 日本(東映) 82分 冒険
演出/高畑勲 製作/大川博 脚本/深沢一夫
作画監督/大塚康生 原画/森康二 美術設計/宮崎駿
声の出演
 大方斐紗子、市原悦子、平幹二朗、小原乃梨子、東野英治郎

(90点) 高畑勲と宮崎駿の出発点として知られる名作

  強 い ぞ ホ ル ス !
  子 熊 や 子 リ ス

    可 憐 な ヒ ル ダ も お 友 だ ち
    悪 魔 の 手 下 怪 物 ど も に
    正 義 の つ る ぎ を 打 ち お ろ せ

      (宣伝コピー より)

東映の長編まんが映画が四本立てでオールナイト上映!
でも上映会の前にオルセー美術館展とチューリッヒ美術館展と猿の惑星とエイリアンの二本立て観て食事を二回とったら、もう眠くて眠くて四本中まともに起きて観れたのはコレだけだった・・・。
それでもコレを大きなスクリーンでフィルム上映で観れただけでも満足。
やっぱ面白い。
中学生の時テレビで観て、それまでも毎年のようにテレビで観ていたのに、児童向けまんが映画とは思えないヒロインの魅力にそのときようやく気づき感動した名作だった。
成人してからビデオレンタルで改めて観たが、そのときはシネスコサイズがテレビ画面では小さすぎてイマイチに感じた。
まさかコレが劇場で観られるなんて。しかも池袋の新文芸坐はそれなりに大きなスクリーンでとっても良かった。
ロシアの長編アニメ「雪の女王」の影響が強いと思う。意外と止め絵が多い。


(2014年10月東京池袋「新文芸坐」オールナイト企画にて2400円プラス手数料にて鑑賞)
  同時上映 「ガリバーの宇宙旅行」「長靴をはいた猫」「どうぶつ宝島」

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鑑定士と顔のない依頼人

2014年10月11日 | サスペンス・ミステリー
2013年 イタリア 131分 ミステリー/ロマンス
監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ
出演/ジェフリー・ラッシュ、シルヴィア・フークス
    ジム・スタージェス、ドナルド・サザーランド

(90点) 相当、出来すぎだが美術好きにはたまらん面白さ。

初老のベテラン鑑定士はその眼力とカリスマで美術界で不動の地位を得ていた。
一方でそれを利用して美人画の名画を贋作扱いで安く買占め秘かにコレクションする悪どいオッサンでもあった。
当然イイ歳して独り身。
そんなオッサンのもとに親からの遺産の美術品、家丸ごと全部の鑑定依頼が届く。
美術品はなかなか凄いものだったが、依頼人が頑なに姿を見せない。
屋敷の使用人すら顔を見たことがないと言うその女性に振り回されるうちに興味を抱き、ハマっていくオッサンの運命や如何に・・・。


面白かったー。
でも、やや出来すぎ?
あくまでも映画のための物語として楽しめば、やられたーと感動出来るが、やっぱ都合が良すぎる展開に若干納得出来ない部分もあるが、それでも面白すぎる映画だった。
鑑定士のコレクションの中に今年観に行った展覧会で展示されていた絵もあって、ちょっと嬉しかった。


(2014年10月DVD新作レンタル五枚1000円にて鑑賞)

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アメイジング スパイダーマン 2

2014年10月06日 | SF
2014年 アメリカ 143分 アクション/SF/青春
監督/マーク・ウェブ
出演/アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン
   ジェイミー・フォックス、デイン・デハーン、サリー・フィールド

(90点) 特撮ヒーロー映画としては盛りだくさんな娯楽超大作

日々犯罪と闘うスパイダーマン。
彼女と別れたくはないが彼女を危険にさらすのは嫌と葛藤の日々。
そんな中、幼馴染がスパイダーマンの血を分けてくれと迫ってきたり、スパイダーマン信者だった電気技師が事故にあって怪物になって襲って来たりと騒がしい。
そしてドンドンパチパチ。
青春期の悩みの中、ドンドンパチパチしながら成長するスパイダーマンの明日はどっちだ!


前作はつまんなくはなかったけど、無理に続編を観たいと言うほどでもなかったので観てなかったが、評判が良いのでレンタルDVDにて鑑賞。
最初はノレなかったけど、やっぱし面白い。
彼女と叔母さん以外敵ばっかしのスパイダーマンことピーター可愛そうね。
マスクを取った素顔はあんまし良い人に見えないけど敵怪人が次々と出てきて、これはこれで面白いね。
ハッピーエンドではないのが切ないが仮面ライダー劇場版の出来のいい奴よりは出来が良いので観て良かった一作。
盛りだくさんな上に二時間半近くと長いのでDVDでトイレ休憩挟みながら観れて良かったのかも。


(2014年10月レンタルDVD新作5枚1000円にて鑑賞)

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タイピスト!

2014年10月06日 | ラブストーリー
2012年 フランス 111分 コメディ
監督/レジス・ロワンサル
出演/デボラ・フランソワ、ロマン・デュリス、ミュウ=ミュウ

(80点) タイピスト版スポ恨ラブコメディ♪

1950年代フランス。
片田舎から出てきたローズは面接に行った保険会社の社長からタイピストとしての才能を見いだされる。
秘書としては駄目だがタイプライター早打ち選手権の優勝を目指し若きイケメン社長の家に合宿し特訓の日々が始まる。
タイプの女王をやっつけて次なる敵は打倒アメリカ。


コミカルな女性自立映画かと思いきや、タイピング版「エースをねらえ」的なスポ恨少女漫画のノリのフランス映画だった。
後半はラブコメ要素が強くなるが、周防正行監督の「しこ踏んじゃった」とか「シャルウィ・ダンス」のようなハウツー娯楽映画っぽかった。
チラシが気になって観に行こうと思いつつ観そびれていた映画だったが、ヒロインがもっとか細いタイプかと思いきや、結構強気な感じでイメージとは違った。
スポ恨要素が強いが全体的には古き良きラブコメ映画の王道で面白かった。


(2014年10月レンタルDVD新作五枚1000円にて鑑賞)

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偉大なる、しゅららぼん

2014年10月05日 | コメディ
2013年 日本 114分 コメディ/ファンタジー/青春
監督/水落豊 原作/万城目学
出演/濱田岳、岡田将生、深田恭子、渡辺大、大野いと
    貫地谷しほり、高田延彦、佐野史郎、笹野高史、村上弘明

(45点) 琵琶湖パワーを操る両家が村上弘明と対決

日本最大の湖にしてパワースポットの琵琶湖のパワーを受け継ぐ二つの家があった。
1300年来対立しながら繁栄してきた両家の跡継ぎが通う高校の校長がある日両家に宣戦布告。
どうする岡田将生!
眠らされた佐野史郎と高田延彦を助けるため濱田岳はライバルの渡辺大と共に深田恭子の力を借りるのだ。そのとき琵琶湖の竜が目を覚ます。


それにしてもエンディングの歌の酷いことと言ったら、「仲良くするっきゃねー」と歌うつまらない歌詞にイラつきも覚えたが歌手名を見ると「ももクロ」だったので仕方ないと許せた。
この歌の浅はかさがこの映画そのもの。
「鹿男」や「ホルモー」など面白そうな設定で差ほど面白くならない奇想天外な小説を描く名手 万城目学原作の映画化らしく、今回も面白そうだったが期待どおり小じんまりとした内容で、それでも200円でDVD鑑賞するにはまー我慢できる一作。
予告編は面白そうだったけど凶悪な敵がちっぽけすぎる。
映画館で観なくて良かった。
魅力的な役者が揃い、魅力の無い登場人物を熱演・・・。
読んでないけど、やっぱ原作が駄目なのかなー・・・?


(2014年10月レンタルDVD新作五枚1000円にて鑑賞)

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