え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

オブリビオン

2013年06月12日 | SF
2013年 アメリカ(ユニバーサル) 124分 SF/アクション
監督・原作/ジョセフ・コシンスキー
出演/トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー
    モーガン・フリーマン、メリッサ・レオ

(80点) 日本未公開の傑作SFのような地味さを感じる超大作

エイリアンの侵略は免れたものの無茶苦茶になった地球。
人類は宇宙に避難したがエイリアン侵攻に備えて地球を監視するトムクルーズとパートナーの美女。
とくに問題なく日々が過ぎるけど、トムは夢を見る。
在りし日の地球で記憶に無い美女とデートする妙にリアルな夢。
ある日、地上に墜落した宇宙船に夢の中の美女発見。トムはやがて驚愕の真実に触れることになる。


なんだろう。
超大作なんだけど地味な小品といった印象。
トム・クルーズはときどきこーゆー映画を作るな。


(2013年6月中川コロナにて有料鑑賞、日曜なのに客3人・・・)

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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

2013年06月06日 | コメディ
2009年 アメリカ(ワーナー) 100分 コメディ
監督/トッド・フィリップス
出演/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス
    ヘザー・グレアム、ジャスティン・バーサ、マイク・タイソン

(80点) アメリカ的おばか人情コメディの王道

独身最後を飾る馬鹿騒ぎ、バチェラーパーティー!
ラスベガスで、飲んで騒いで目覚めるとホテルの部屋はえらいことに・・・。
ニワトリが闊歩し、トイレには何故かトラ。
そして主役の花婿の姿がない。
一体夕べ何があったのか?
三人とも記憶がなく、僅かなヒントをたよりに夕べの足取りを辿っていくと、乗ってきたはずの車がパトカーに変わっていて、独身のはずがストリッパーと結婚式を挙げていたり、わけわからずにホテルへ戻るとマイクタイソンがピアノ弾いていたり・・・。
夕べ何があったの!?
そして花婿は何処!!


職場の先輩に薦められて観た。
なるほど面白い。
80年代前後によく観たアメリカンコメディー映画の王道を行っている気がした。
馬鹿なノリと展開のうちに最後はホロっとする感じ。
ただ、とても面白いけれど登場人物に個人的に共感が持てず続編とか現在公開中の最終作を観ようとまでは思わなかった。
マイクタイソンとストリッパーには魅力を感じた。


(2013年6月レンタルDVD50円にて鑑賞)

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グランド・マスター

2013年06月06日 | アクション
2013年 香港 123分 ドラマ/アクション
監督/ウォン・カーウァイ 武術指導/ユエン・ウーピン
出演/トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、マックス・チャン

(90点) 近代中国武術の英雄列伝を片思いタッチで描く歴史映像叙事詩大作

ブルース・リーの師匠として知られるイップマンと、その時代の拳法の達人たちの史実を壮大なスケールと圧倒的な映像美と薄っぺらな脚本で仰々しく描いた娯楽ではないアクション大作。
中国武術の統一を目指す一派の内輪もめと、日本軍によって生活が無茶苦茶にされるイップマンの半生を、それぞれの想いが届かない片思いチックないつものウォン・カーワァイ節で描く。


ドニー・イェン主演の「葉問(イップマン) 序章」を観てから鑑賞することをお薦めする。
ウォン・カーワァイなんだからストーリーやカンフーアクションを楽しもうと思って観ちゃ駄目。そういう映画じゃない。
よくわかんないけど、疲れていると眠くなるけど、我慢して観たらなんか面白いかも。
とりあえずチャン・ツィイーが美人だったので、その美しい顔のドアップが見れて私は満足。
ただ意味ありげに出てきた色男カミソリがあまりにもストーリーに絡んでこないのでそこはモヤモヤしたが、これもウォン・カーワァイにはよくあること。
他のレビューをちょっと見ると割と評判悪いが、これはこれで有りだと思う。
例によって完璧主義者のこだわりの逸品。ある意味馬鹿映画の最高峰でもある。


(2013年6月中川コロナにて有料鑑賞、平日客3人・・・)

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タイガー 伝説のスパイ

2013年06月02日 | アクション
2012年 インド 132分 アクション/ロマンス
監督・脚本/カビール・カーン
出演/サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ

(100点) 面白い! インド版007なのにメインは王道ラブロマンス。流石!

例によってポッチャリマッチョのイケメンが暴れて歌って踊って恋をするインド映画。
今回は007ばりのスパイアクションだ!
コードネームはタイガー。ボンドとの違いはいろいろあるが最大の違いは女遊びをしないとこ。
そんなエリートスパイタイガーが任務中に恋に堕ちてしまう。
しかし、それは許されない恋だった!!


てっきりアクション映画かと思ったらやっぱり根明の恋愛ミュージカル。流石だインド映画!
こんな映画だとは思わず観始めたので予想外の展開にまんまとハマってしまった。
とくに後半ヒロインが魅力的でドキドキしちゃった♪
「きっと、うまくいく」が面白かったから観たが、コッチの方が好きかも。
登場人物が上手くストーリーに絡んでこなかったり、それなりに粗い部分もあるけれど、インドがパキスタンと敵対していることを教えてくれたりもして、印象深い映画だった。
「きっと、うまくいく」は超満員だったけど、コッチは半数の入り。ミニシアターの映画通は若干スルーするかもしれないが普通以上には楽しいので一般客に観て欲しい娯楽作だ。
インド映画にしては2時間12分と短めだし。


(2013年6月シネマスコーレにて有料鑑賞)

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犬神家の一族

2013年06月01日 | サスペンス・ミステリー
1976年 日本(東宝/角川) 146分 ミステリー/サスペンス
監督/市川崑 製作/角川春樹 原作/横溝正史 音楽/大野雄二
出演/石坂浩二、高峰三枝子、あおい輝彦、島田陽子、坂口良子、加藤武
    大滝秀治、寺田稔、横溝正史、角川春樹、岸田今日子、三国連太郎

(99点) やっぱり傑作♪ 

終戦間もない頃、一代で財を成した犬神製薬の会長が死んだ。
その莫大な遺産を巡って起こる血なまぐさい連続殺人事件。
白マスクの男、謎の復員兵、犬神家の家宝にちなんだ殺され方。
我らが名探偵金田一耕介は島田陽子を助けたり坂口良子にうどんをご馳走したりしつつ事件の背景とともに真相をつきとめていく。


岐阜のロイヤル劇場は年配をターゲットに昭和の名作を週替わりで500円で上映している。
ここのところ角川映画をよく上映していて気になっていた。
「犬神家の一族」は古谷一行主演のテレビシリーズは見ていたし、この映画もテレビ放映で中途半端には見ていたが、まともに観るのは今回が初めてかもしれない。
ストーリーは知っていたしテレビドラマの印象が強いからか146分もあったとは思えないほど短く感じたが、凄く面白かった。
とにかく事件がテンポ良く起こるし、割と簡単に謎が解決していくのでサスペンスとしては若干拍子抜けの印象も持ったが、それでもやっぱり面白い。
なんと言っても役者が良い。
思ったよりも狭い範囲でチマチマと物語が展開していくが、その割りにスゲー濃い顔ぶれがワンサカと登場し出番は少ないのに印象に残る残る。
高嶺三枝子が凄い。島田陽子が美しい。坂口良子が面白い。
市川昆による凝った演出も芸術的と言うよりも心理ホラーの印象が強く大衆娯楽なサスペンス映画としてグッド。
リピートして見たくなる魅力的な映画だった。


(2013年5月岐阜ロイヤル劇場にて500円交通費900円にて鑑賞)

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