え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ドライヴ

2013年03月20日 | アクション
2011年 アメリカ 100分 サスペンス/犯罪/アクション/R15+
監督/ニコラス・ウィンディング・レフン
出演/ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン
   クリスティナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック

(60点) ハードボイルドなメロドラマ

昼は車の修理工&スタントマン、夜は時々強盗の雇われドライバー。
そんな男が隣人のカワイコちゃんに恋をした。
しかしカワイコちゃんは子持ちの人妻。
旦那は服役中で、その間にまんまと恋仲になるが旦那が出所。
男はカワイコちゃんのためにワルに脅されている旦那を助けようとするが・・・。


なんかめちゃめちゃ評判が良いので期待して観たがゴメンこのての映画は好みじゃないみたい。
正直なにが面白いのか全然わからん。
でも今ネットで調べたら好き嫌いが相当分かれる映画みたい。
メロドラマっす。任侠モノと言うかアウトローモノと言うか。
でも、主人公のバックボーンが全然明かされないしスタントマンとかレーサーの才能とかの見せ場も普通のカーチェイスだけでは物足りないッス。
雰囲気はいいけど、評判を聞いていたのでついつい凄い映画と思っちゃうけど、普通に観てたら、まあそこそこの低予算クライムアクションだなっと思った程度。
作り手の熱は感じるけど、まあハマらなかった。


(2013年3月キノシタホールにて正規料金1200円にて鑑賞)
リニューアルした今池のキノシタホールに初めて行ったが、劇場自体はミニシアターとしてはまあまあだったが本編がややボケた映像になってたような気がする。映画自体がそうなのか調整具合なのか分からない程度だが、それが気になって集中出来なかったのもハマらなかった理由かも。

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アダムの肋骨

2013年03月20日 | ホラー
奇想天外社 1978年9月15日発行 (絶版)
【収録作品】
「貞操号の遭難」「アダムの肋骨」「男たちの風景」「不安の立像」「真夜中のプシケー」「礎(いしずえ)」「肉色の誕生」「袋の中」
★★★★★ 怪奇・幻想譚の雛形とも呼べる珠玉の名作短編集

短編映画「ハーピア」のことを書いていたら諸星大二郎の初期短編漫画「アダムの肋骨」のことを思い出した。
ハーピーと言えば「アダムの肋骨」である。
とある惑星に降り立ったパイロットが遭遇した生物ハーピーをめぐる物語。
個人的には線路の横に立ち尽くす妖しげな影を描いた「不安の立像」が好き。
「肉色の誕生」の下男ダンスは時々踊ってしまう。

装丁は奇想天外社版が好きだったが買いそびれていたら倒産して絶版に、その後出たジャンプコミックスの方を持っているが、最近また再評価されている著者なのでどこかで出ているかもしれないし、おそらくそれらの短編は出版されつづけるとは思う。
久しぶりに読みたくなったけど、何処に仕舞ったものやら・・・。




創美社/集英社 1982年10月15日発行 (絶版)
【収録作品】
「アダムの肋骨」「貞操号の遭難」「男たちの風景」「詔命(「礎」改題)」「不安の立像」「真夜中のプシケー」「袋の中」「肉色の誕生(1ページ追加)」

ハーピア

2013年03月20日 | アートアニメ
1979年 ベルギー 8分32秒 アートアニメ/シュール/怪奇
監督・脚本/ラウル・セルヴェ
出演/ウィル・スポール、フラン・バラ・ゼイパー、シェルト・ベイターズ
(1979年カンヌ国際映画祭短編部門パルムドール受賞)
 DVD「夜の蝶」に収録 ニコニコ動画等にて視聴可能
★★★★ ベルギーのアニメの父セルヴェの代表作。インパクト絶大な逸品

マグリットの絵から抜け出したようなベルギー紳士が女だと思って暴漢から助けたのは禿頭の怪鳥ハーピアだった。
助けた手前、家に連れて帰るが常に食事を要求するハーピアに食料を全て奪われ腹が空いて仕方が無い。
このままでは飢え死にするかもしれず、何とかしようとするが・・・。


なかなか気持ち悪いぞ!
大好き♪
短編アニメに狂っていた時期に自主上映会で見た一本。
アートアニメ史上の代表作でもあるが、厳密にはアニメではないかも。
DVDが出てたのでコレ欲しさに買ったが思ったよりも軽い映像だったが、やはり禿頭のハーピアのインパクトは凄い。
他の短編アニメは個人的にはハマらなかった。
最近ラブコメファンタジーの「ルビースパーク」のスチールを見て思い出した。


(ずっと昔、名古屋市博物館にて自主上映会ベルギー・フランスのアニメにて有料鑑賞)

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ルビー・スパークス

2013年03月20日 | ファンタジー
2012年 アメリカ(FOX)  104分 ロマンス/ファンタジー/PG12
監督/ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
製作総指揮/ロバート・グラフ、ゾーイ・カザン、ポール・ダノ
脚本/ゾーイ・カザン
出演/ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、クリス・メッシーナ
    アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング

(100点) 妄想彼女が現実に降臨

デビュー作で天才!ともてはやされた青年小説家だったが二作目が書けずスランプな日々。
友達も恋人もなく、話し相手は兄貴と精神科の医者だけ。
そんな小説家が夢に出てきた女の子に一目ぼれ?
そしてその女の子との物語を夢中で書き始める。
すると創作したヒロインが物語と同じ設定で恋人として部屋に出現!!
頭がおかしくなったかとパニックになるが、どうやら本当にいるようだ。
理想の恋人と理想的な同棲生活がスタート。
しかし、自分の創造物なのに一人歩き始める彼女に翻弄されて・・・。


PG12の年齢制限は劇中で上映されているゾンビ映画の笑っちゃうくらいえげつない残酷描写のせいだったのね。
まあそれは良いとして、モテない男子中学生的妄想映画で私の好物だった。
雑誌でスチールを見てベルギーのシュールな短編映画「ハーピア」を思い出し興味を持ったのだがラブコメだった。
アート系の劇場での公開だったので芸術志向の小洒落た映画かと思ったがメジャー会社の娯楽映画ラブコメだった。
でも映像は綺麗。
なかなか良かったのだが、家でチラシを確認したら主演の二人は実生活でも夫婦らしく、しかもヒロインを演じたゾーイ・カザンの脚本だと知り、ちよっと気持ち悪い感じがした。
映画は面白かったのでパンフを買おうかと思ったが、紙切れ一枚を折りたたんだプレスシートだったので買わなかった。


(2013年3月ミリオン2にて有料鑑賞)

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クラウドアトラス

2013年03月18日 | SF
2012年 アメリカ(ワーナー) 172分 SF/ドラマ
監督/ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
出演/トム・ハンクス、ハル・ベリー、ペ・ドゥナ、ジム・ブロードベント、
    ジム・スタージェス、ジェームズ・ダーシー、 ヒューゴ・ウィーヴィング、
    デヴィッド・ジャーシー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント

(70点) SF娯楽の素材で芸術しようとしたライト感覚の超大作

1849年奴隷と白人の間に友情が芽生え、
1936年ゲイの野心家が名曲を生み出し、
1973年女記者が石油会社の陰謀に巻き込まれ、
2012年困った爺さん婆さんが監禁病棟から逃亡し、
2144年未来都市でクローン売春婦が革命のシンボルとなり、
2321年人食い人種が暴れまわる野生の王国で文明美女と真実に触れる。
そんな500年の6つのエピソードが同時進行で展開するだけの超大作。


いや凄い力作なんだけど・・・。
6つの物語がそんなに面白くないのが難点。
なんか重いテーマとか壮大な叙事詩的なことがやりたいのは分かるが、いかーせん、どんな問題作も軽くしてしまうトム・ハンクスの呪いでどこか軽い超大作に仕上がってしまっている。
ある意味スゴイ!
ひょっとすると傑作かもしれない。
3時間退屈しないけど、充足感も得られない。
公開3日目なのに行きつけのシネコンでは小さめの劇場で上映されていた。
しかしこんな映画DVDでは耐えられないのでちょっとでも興味のある方は絶対に劇場で観るべき一本。
けなす事も褒めることも出来ないこの凄さ、う~んモヤモヤもしない。
凄いのかもなー。
6つの物語を同じ役者が演じる輪廻転生スタイルと言うか、役者演芸ショーとしては見事!!


(2013年3月中川コロナ8番スクリーン98席にて鑑賞)

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ゴーストライダー

2013年03月16日 | アクション
2007年 アメリカ(ソニー) 110分 アクション/ヒーロー
監督/マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演/ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー
    マット・ロング、ラクエル・アレッシ

(70点) 燃えるガイコツライダー登場!

悪い奴を見ると身体が燃えちゃう。
そうバイク乗りの名手ニコラス・ケイジはゴースト・ライダー。
ガンの父を治してもらう約束で知らん間に悪魔との契約を結んでしまったものの、父のガンは治ったけれど元気に事故死して大ショック。
本当はカワイコちゃんと駆け落ちする予定だったけど一人孤独にトンズラ。
あれから十数年。
なんか魔界から怪物どもがやってきて悪さしている。
悪魔が現れて怪物どもを倒せと言う。
カワイコちゃんと再会したけど怪物どもに襲われている。
そして変身。
身体が燃えてガイコツ男になって火だるまのバイクに乗ってチェーン振り回して怪物どもをやっつけるのさ。
そんな悪魔なヒーロー。ゴーストライダー、見参!


ゴーストライダー2の予告編が面白そうだった。
いつの頃からかニコラス・ケイジが出ている映画は観なくなっていた。
でも「2」が面白そうだったのでとりあえず「1」を観て見た。
第一話としてはそれなりの面白さ。
よし、じゃあ「2」を観に行こうか!と思ったら、レンタルDVDを見終えた前日が公開最終日だった・・・。


(2013年3月16日レンタルDVD50円にて鑑賞)

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メン・イン・ブラック3

2013年03月13日 | SF
2012年 アメリカ 108分 SF/アクション/コメディ
監督/バリー・ソネンフェルド
出演/ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン

(70点) なんか人情喜劇の味わい

トミー・リー・ジョーンズに恨みを抱く極悪宇宙人が脱走してタイムトラベルして40年前に戻ってトミー・リー・ジョーンズを殺す。
トミー・リー・ジョーンズが40年前に殉職した世界は極悪宇宙人が地球に攻めて来る最悪の状態に。
何故かトミー・リー・ジョーンズのことを覚えていたウィル・スミスはトミー・リー・ジョーンズを救うべくトミー・リー・ジョーンズが殺される一日前にタイムトラベル。
果たしてトミー・リー・ジョーンズと地球の運命や如何に!


なんだか3作目が一番面白いとネットだったか雑誌だったかで見て、とくに興味はなかったが気楽に楽しめそうだったので5枚千円のレンタルの中に入れて借りた。
もっとド派手なアクションSF大作かと思いきや、どこか懐かしい80年代のアメリカ人情コメディの味わいで小じんまりとした面白さを感じた。
オネーチャンがなかなか魅力的な人が揃っていたのにほとんど絡んでこないのが個人的には物足りない。


(2013年3月DVDレンタル5枚千円にて鑑賞)

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ピラニア3D 2Dバージョン

2013年03月12日 | パニック
2010年 アメリカ 89分 ホラー/パニック/エロス/馬鹿映画/R15+
監督/アレクサンドル・アジャ
出演/エリザベス・シュー、アダム・スコット、ジェリー・オコンネル
    ヴィング・レイムス、ジェシカ・ゾー、スティーヴン・R・マックイーン
    ケリー・ブルック、クリストファー・ロイド、リチャード・ドレイファス

(69点)オススメ?オッパイがイッパイのピラニアパニック、3Dで観たかった!

78年にジョーズのバッタモン映画として公開されたパニック映画の3Dリメイクの2D版。
金髪グラマーねーちゃんの透け透けTシャツコンテストなるアホな大会が行われている湖に殺人ピラニアが大量発生。
せっかくのオッパイネーチャンも血まみれで骨だけに。
ネアカの青春残酷パニックのチープな巨編!!


2011年度の「映画秘宝」ベストテン第一位作品。
3Dで観なけりゃ駄目な映画だった。
てっきりピラニアパニックを楽しむ映画かと思いきやオッパイメインのHな映画でアレが3Dで拝めたのかと思うと見逃したことを悔いた。
後半はなかなかのピラニアパニックで笑っちゃうほど残酷。
チープ極まりないB級娯楽だが、こんなもんが年間ベストとは・・・!!!
しかし、このての映画としてはやるべきことは全てやっている痛快作ではある。
3Dで観てたらプラス30点?ほぼ満点じゃねーか!
明るいエログロ、馬鹿映画。


(2013年㋂レンタルDVD50円にて鑑賞)

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ザ・レイド

2013年03月11日 | アクション
2012年度「映画秘宝」ベストワン作品
2011年 インドネシア 102分 アクション/格闘技/R15+
監督・脚本/ギャレス・エヴァンス
出演/イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム
    ドニー・アラムシャー、レイ・サヘタピー、ピエール・グルノ

(100点) オススメ!!インドネシア発、奇跡の完成度を誇る最強アクション映画

開始5分、いきなりクライマックス!!
麻薬王の要塞と化した高層マンションに20名のSWAT部隊が乗り込む。
迎え撃つはマンションの住人の悪党ども。
銃と伝統武術シラットが炸裂し、次々と死んでいく敵味方。
そしてそれぞれの裏切り。
果たして麻薬王を捕まえ、生きてマンションを出られるのか!?


ジャンル映画の専門誌「映画秘宝」にて2012年のベストワンに選出されたインドネシアのアクション映画。
確かにスゲー!
ストーリーが始まる前にクライマックスに突入し、ほぼ全編アクションシーンで構成されているのに構成・カメラワーク・語り口が素晴らしく、ここまで完成度の高い娯楽アクション映画ってそうそうお目に掛かれるものではない。
見せ場のアクションシーンも勿体もつけず痛々しいほど、本当に殺してるんじゃないかと思うほどの凄さで、流石に全員スタント役者ばかりだと思うので華はないが、それでも凄いと言うしかない。
ハリウッドでリメイクされるとかパート2が出来るとか言ってるが、これ以上の映画が出来るとは思えない奇跡の一本。
もちろん低予算映画の小規模感は否めないがそれはまーしゃーない。
ブルース・リー、ジャッキー・チェン、マッハ!!!!!!!以来のアクション映画の傑作だった。


(2013年DVDレンタル5枚千円にて鑑賞)

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テッド

2013年03月10日 | コメディ
2012年 アメリカ 106分 コメディ/R15+
監督・脚本・テッドの声/セス・マクファーレン
出演/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ジョエル・マクヘイル、
    ジョヴァンニ・リビシ、ノラ・ジョーンズ、サム・ジョーンズ

(80点) アメリカらしい下品なファンタジックコメディーの痛快作。

友達のいないジョンの願いが奇跡を起こし熊のぬいぐるみテッドに命が芽生える。
その奇跡にマスコミ騒然、社会現象を巻き起こすがあれから30年、それも普通になりジョンとテッドは麻薬吸ったり女遊びしたりフラッシュゴードン見たりして不良中年として仲良く暮らしていた。
が、ジョンに恋人が出来、ジョンも大人にならなくてはならない。
ついにテッドはジョンと離れ、一人暮らしをさせられるが・・・。


かわいいテディ・ベアが大活躍する下品なオタク馬鹿映画。
麻薬は吸うはデリヘルは呼ぶは乱交パーティーはするはで、何かの間違いで大ヒットしてしまっているが、本来は相当マニアックな映画。よくもまー日本でしかもメジャー系で劇場公開出来たものだ。
フラッシュゴードンネタには個人的には大笑い。本編のラスト・ショットはあれでいいのか?
個人的にはハマった一本だったが、賛否両論みたい。そりゃそうだ。
しかし、ぬいぐるみの動きは凄いね。
スペシャルゲスト的登場の歌手ノラ・ジョーンズって名前だけ知ってたけど意外とカワイコちゃんなのね。
赤ちゃんがブルース・ウィリスが声優担当のオヤジ言葉でトークする下品なコメディ「ベイビー・トーク」を思い出した。


(2013年3月ピカデリーにて有料鑑賞)

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アルゴ

2013年03月10日 | ドラマ
2012年 アメリカ(ワーナー) 120分 サスペンス/実話
監督/ベン・アフレック 脚本/クリス・テリオ
出演/ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン
    ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー、テイト・ドノヴァン
(100点) オススメ!! 本当にあった「クソ映画がアメリカを救う大作戦」

1979年イラクで起こったアメリカ大使館襲撃事件。
なんとかカナダ大使の私邸に逃げ込んだ職員6名だったが見つかれば公開死刑が免れない状態。
困ったアメリカは人質救出のプロに依頼。
プロはB級SF映画のロケハンを装い6名を救出させると言うアホみたいな作戦を立てる。


まさかのアカデミー作品賞受賞。
日本公開はすでに終わっていて、たいしてヒットせず終わった印象を持っていた。
日本ではアカデミーの賞レースから洩れていたので受賞を聞いてビックリ。しかもそのときになって「確かにノミネート作品の中で一番面白い」などと軽部アナにコメントされて、え!そんなに面白い映画だったの?と今さら観たくなった。
と思っていたら109シネマが緊急公開してくれたので観れた。
すげー面白い!!
こーゆーのを面白いと言いづらいが一級の娯楽戦争脱出映画で、しっかりエンターテメントしている。
しかし、ポスターのデザインが良くないね。
全然面白そうじゃない。
オープニングのイラン人の襲撃シーンはゾンビ映画以上に怖く、ゾンビよりも生きた人間の方が怖いことを再認識。
本編に入るとハリウッドの内幕モノとしての面白さもあり、映画ファンとして凄く楽しめた。
実話を元にしているとは言え、ストーリー展開はかなりオリジナルだと思う。
娯楽大作として気楽に観ていいと思う。そして戦争ってやーねーと思えば良い。


(2013年3月109シネマにて有料鑑賞)

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さよならドピュッシー

2013年03月09日 | サスペンス・ミステリー
2012年 日本 131分 アイドル/ミステリー/名古屋・・・
監督/利重剛 原作/中山七里『さよならドビュッシー』(宝島社刊)
出演/橋本愛、清塚信也、相楽樹、ミッキー・カーチス、相築あきこ
    熊谷真実、サエキけんぞう、戸田恵子、三ツ矢雄二、吉沢悠

(50点) 橋本愛と清塚信也と名古屋のアイドル映画・・・

金持ちの孫の橋本愛だったが火事で最愛のルシアンとミッキーを失う。
橋本愛も全身火傷で生死をさまよったが天才外科医吉沢悠がそれを救う。
しかしミッキーの莫大な遺産を相続するにはピアニストにならなくてはならない。
ルシアンとの約束を果たすため訳あり天才ピアニスト清塚信也の指導の下、ドピュッシーの「月の光」を猛練習。
しかし、そんな橋本愛を階段落ちと松葉杖とシャンデリアが襲い、お母さんが、お母さんが!!


「このミステリーが凄い」大賞を受賞した原作の映画化。
タイトルが良いね。音楽ミステリーと聞いて気になった一冊だったが、気になる若手女優橋本愛主演で映画化と聞いてさらに気になった。
名古屋の放送局CBCが全面的に金を出したのかなー、名古屋人なら分かる名古屋臭がちょっと映画の邪魔をする。
おそらく原作の舞台は名古屋ではないと思うのだが、ピアノの愛知県大会とか得意先の八事とか熱田神宮のお守りとか地元出身タレントとか臭う臭う。
あまりにもの名古屋縛りに映画通には知られている監督利重剛も激怒したのかグレイゾーンで知られている三ツ矢雄二に名古屋弁で大絶叫させて本筋とは関係ないところで妙な名古屋映画に仕上がってしまっている・・・。
原作はもう少し面白いらしい。
映画は話は凡痛、低予算による小じんまり感も否めないが引っかかるところもそれなりにはある。
やっぱり顔の強い橋本愛の弱弱しい演技にはグッと来るし、本職はピアニストの清塚信也の安っぽい存在感も引っかかる。
どこか変な変な映画である。


(2013年3月中川コロナにて千円にて鑑賞、レイト、客、二人)

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