え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

まく子

2020年05月05日 | ファンタジー
2019年製作/108分/日本/児童文学/ファンタジー
監督・脚本/鶴岡慧子
原作/西加奈子
出演/山崎光、新音、須藤理彩、草彅剛

(79点) 西加奈子版「風の又三郎」?な児童文学ファンタジー

温泉街の田舎町の小学校に妙に肉感的な美少女12歳が転校してくる。
旅館の息子は父親の草彅剛が浮気者だったため大人の男になるのが嫌だった。そんなときに出会った美少女になんかムズムズ。
そのどこか不思議な美少女は他の星からやって来た宇宙生命体だとのたまう。
いろいろあって少年は草彅剛とちんちん見せあって大人の階段を登るのであった。


公開当時ポスターを見てその美女が気になった。観損ねていたのでレンタル解禁したら観るつもりだったが解禁してもなんか食指が動かず新作5本1100円レンタルの数合わせとしてようやく借りて観ることに。
ちょっと思ったのと違った。
美女は小学生で、なのに背が高くて肉感的でなんか生々しいエロさを感じてしまった。
風邪の又三郎的不思議な転校生との交流を描いた児童文学的な作品なのかもしれない。原作がそうなのかもしれないが、出来ればヒロインの正体を匂わせたままで終わらせてほしかったような気がする。まーはっきりこーだとも言ってないけど。
手堅く作られているし子役もみなイイ感じだし、特にヒロインはスクリーンで見たらもっとドキドキしたかも。
テレビ画面で観たからなのか、もう少しでもっと名作になったかも。引っかかりどころが足りないのかも。草彅剛がもうちょっとクセが強かった方が良かったのか。原作を読んだらもっと面白く観れたのか?


(2020年5月5日TUTAYAレンタル新作5本1100円にて鑑賞)

イエスタデイ

2020年04月29日 | ファンタジー
2019年製作/117分/イギリス/ファンタジー/音楽
監督/ダニー・ボイル
出演/ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ
   ジョエル・フライ、エド・シーラン(本人役)

(80点) ビートルズを誰も知らない世界に来てしまった男がビートルズの歌でスターに

売れないミュージシャンがある日ビートルズを誰も知らない世界に迷い込む。
一見普通の世界だが所々何かなかったり違ってたりするペプシはあるのにコカコーラがなかったりハリーポッターも書かれてなかったり。
そんな世界でビートルズの名曲を歌い当然のことながら世界的なヒットを生み出すことに。
しかし人の曲で名声をつかむことに罪悪感を抱いたり、名曲をアレンジさせられたり、唯一の理解者だった幼馴染の女性と会えなくなったりして、さあどおしよう・・・。


評判は良かったが、この映画が公開されたとき誰も、同じくビートルズを知らない世界でビートルズを歌う漫画「僕はビートルズ」(かわぐちかいじ/藤井哲夫)のことを話題にしなかったことが気になり、なんか抵抗感を抱いて観そびれてしまった。
今回DVDレンタルで借りて観て、見たら違う印象の作品でパクリではなさそう。もっと早く観ても良かったかも。でもDVDで丁度良かったかも。
ビートルズを知らなくても大丈夫と言われている映画だけど、ビートルズや海外の音楽のことを全然知らない私には楽しみきれないものも感じた。
主人公に感情移入出来なくて彼がビートルズが好きなのかどうかも分からないし、冒頭の曲がオリジナルなのかビートルズのカバーなのかそれっぽい曲なのかも分からずちょっと困った。さらにヒロインはちょっと魅力的なのに何故主人公に入れ込むのか主人公がなんで彼女をそでにするのか理解しにくい。その部分がふわっとは描いてあるけど感じにくい。
しかし知らないと言っても、これもビートルズだったのと聞き覚えのある曲ばっかりでビートルズの凄さは感じた。ちゃんと知っていたらもっと面白かったのだろう。
本人役のエド・シーランも全然だれなのか知らないので勿体ないのかもしれない。
でも後半あの人の登場は感動的。あの終わり方も、あ、こんな感じの終わり方でいいんだと言うのは意外と良かった。


(2020年4月DVDレンタル新作5本1100円にて鑑賞)

初恋ロスタイム

2020年04月29日 | ファンタジー
2019年/104分/G/日本/配給:KADOKAWA 恋愛/青春/ファンタジー
監督/河合勇人
原作/仁科裕貴
出演/板垣瑞生、吉柳咲良、竹内涼真、石橋杏奈、甲本雅裕

(70点)時間が止まった時に出会った二人の恋愛ファンタジー。基本板垣君のアイドル映画

浪人生の板垣君はもう自分の人生を諦めていた。そんなある日、なぜだかわからないけれど自分以外の時間がストップしてしまう。そして自分以外で動いている女子高生咲良に出会う。1時間くらいで時間は動き出し、そのとき体験したことは本人の記憶以外全てリセットせれている。それから毎日同じ時間に時は止まり二人は合うことに。しかし咲良には板垣君に言えない秘密があった。

TUTAYAで新作5本1100円の数合わせの1本として軽く観れるちょいSF青春モノとして借りた。
ホリプロ製作の映画なのでイチオシの新進女優なのだと思うが個人的にヒロインが男ウケしない感じでちよっとノレなかった。声がオンナオンナしてないの。
まー話も無理はあるけどこの手の映画としては十分。竹内涼真の使い方にはまんまとやられた。
無理して観る映画ではないが出演者のファンとかこのての映画が好きなら観ても良し。


(2020年4月DVDレンタル新作5本1100円にて鑑賞)

ツナグ

2019年09月19日 | ファンタジー
2012年 日本(東宝) 129分 ドラマ/ファンタジー
監督・脚本/平川雄一朗
原作/辻村深月『ツナグ』(新潮社刊)
出演/松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲
   橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫
   別所哲也、本上まなみ、浅田美代子、仲代達矢

(80点) 原作をそれなりに上手く映画化

生きている人にとっても死んだ人にとっても一度だけ会うことが出来る。そんな死者と生者の間を取り持つ「ツナグ」の役目を樹木希林から引き継ぐことになった高校生の松坂桃李くん。エンケンさんに怒鳴られ、橋本愛にジトとにらまれ、佐藤隆太にドタキャンされつつ、いろいろ想うのだった。

おととしくらいの映画かと思っていたが7年も前の映画だったのね。
橋本愛がまだ細い。
原作を最近読み終えたので観てみた。
一番好きだった最初のエピソードが抜けていたが、原作のイメージを壊すことなく上手いこと映画化しているとは思う。
若手、中堅、ベテランと役者が達者。原作もこじんまりとしているので圧倒的な感動はないが、まあそれなりに悪くはない一本かと。


(2019年9月18日レンタルDVD10本10泊500円にて鑑賞)

コーヒーが冷めないうちに

2019年04月15日 | ファンタジー
2018年 日本(東宝) 117分 ドラマ/ファンタジー
監督/塚原あゆ子
出演/有村架純、石田ゆり子、健太郎、波瑠、林遣都
    吉田羊、松本若菜、薬師丸ひろ子、松重豊

(81点) 4回は泣けないけどちょいとほっこりはする小品。

その喫茶店には望んだ過去に戻れると言う伝説がある。
ただし、淹れたコーヒーが冷めきる前に飲み干さないと帰れなくなるし、数分間だけなので喫茶店内だけの時間旅行だし、起こった過去は変えれないし、さらにその席に座っている幽霊がトイレ休憩に行っているときにしかチャレンジできないときている。
でも、波瑠や吉田羊や松重豊がチャレンジ。
そして有村架純もチャレンジし過去のわだかまりとかと決別し未来に向かって生き始めるのだった。


昨年観て普通の評価どまりの映画だったのだが、エンドクレジットの部分が特に好きで、また観たくなっていた。
ちょうどそのタイミングで星が丘三越劇場で上映していたが行きそびれ、レンタルDVDが出たので借りて観た。
この映画での有村架純が思ったほど可愛くないのが私の評価を下げている。
あと、映画よりも舞台劇向きかな、という感じ。
でも、やっぱりエンドロールのオマケストーリーがイイ。
昨年劇場で観たとき、ご多分に漏れずエンドロールが始まると帰る客がいたけど、馬鹿だなー、ここがイイのに!!ほっこりする。DVDだと案外最後まで観ると思うけど必見です。
あと吉田羊の妹役の松本若菜かな。イイ感じ。好き。
小品感ただよう映画でマイベスト映画ではないけど、定期的に観たくなる一本かも。


(2019年4月15日二回目、レンタルDVD鑑賞)

九月の恋と出会うまで

2019年03月01日 | ファンタジー
2019年 日本(ワーナー) 106分 ロマンス/ファンタジー/SF
監督/山本透
原作/松尾由美『九月の恋と出会うまで』(双葉文庫刊)
主題歌/androp『Koi』
出演/高橋一生、川口春奈、川栄李奈、古舘佑太郎、ミッキー・カーチス

(79点)女性向け映画のフリしたオタクの妄想的恋愛ファンタジー

引っ越ししたばかりのアパートで壁の穴と会話する川口春奈。
壁の穴は言う、隣の部屋の高橋一生をつけろ。
そして春奈は命を救われ、高橋一生にパラドックスの解説をされ、出世して転勤して一年が過ぎるのだった。


ポスターデザインがイマイチ。
公開初日に観に行ったのは、川口春奈が好きなのと、あの怪奇大家族の清っさんこと高橋一生が主演だったことと、ファーストデーで時間的タイミングが合ったことだった。
内容をほとんど知らずに観た。観ていて、そう言えばSF要素があると聞いていた気はしたが、がっつり大人のジュブナイルだった。
女性をターゲットにした恋愛映画のような宣伝をしていたと思うが、実は、純真なオタクが普通の美人川口春奈とラブラブすると言う結構80年代的オタクのSF妄想恋愛ファンタジーだった。
でもオタクが高橋一生ならラブラブも可能だよね・・・。
ちょっと無理やりな感じもしなくはないが嫌いじゃない。むしろ好き。でも、ちょっとフレッシュ感が足りなかったような。


(2019年3月1日ミッドランドにて1100円)

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

2019年01月17日 | ファンタジー
2018年 アメリカ(ワーナー) 134分 ファンタジー
監督/デヴィッド・イェーツ
脚本/J・K・ローリング
出演/エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン
   ダン・フォグラー、アリソン・スドル、エズラ・ミラー
   ゾーイ・クラヴィッツ、ジュード・ロウ、ジョニー・デップ

(80点)人知れず魔法使いが敵も味方も右往左往

自由な動物学者のニュートくん、脱走した黒い魔法使いの騒動に巻き込まれていく。
友人、知人、兄妹がバラバラになり、魔法省もなんだかなー。
人間はこの異常事態に気付かず暮らしてるみたいだが魔法使いは敵も味方も右往左往。


白状すると前半の方で眠気に襲われ何が起こっているのか掴み損ねたところがある。
また前作をほとんど覚えていない。
そんな中、映画は馬鹿でもわかるような分かりやすい説明をしないまま、どんどんいろんな人が出てきて勝手に悪い方へストーリーを進めていく。
あれ?ファンタスティック・ビーストってこんなヘビーな話だっけ?
恋人同士は決別し兄弟姉妹も離れ離れ、味方は邪悪だし、敵はあざといし、とにかく尋常でない雰囲気に私は置き去りのまま突き進んでいくのだ。
正直面白いのかどうかもよくわかってない。役者としてエディ・レッドメインは好きだけどこの映画に感情移入できるキャラはまだいない。
ジョニデプは珍しく気になるけれどまだ掴みきれない。
ハリポタ全部見て前作観て今作もっぺん観たらわかるのかなー。
でもなんかすごかったよーな気がする。途中で終わってるけど。


(2019年1月16日中川コロナ1100円)

山中傳奇 <4Kデジタル修復・完全全長版>

2019年01月05日 | ファンタジー
1979年 香港/台湾 192分 ファンタジー/歴史劇
監督/キン・フー
出演/シュー・フォン、シルヴィア・チャン、シー・チュン
   ツン・リン、ウー・ミンツァイ、ティエン・ファン

(70点) 伝説の武侠ファンタジー中国幽霊話

出世のために学問一筋にやって来たけど試験に落ちて定職に就けず写経のアルバイトをするのだ。
信仰心もないけど金のため。
ところがその写経する経典をねらって悪霊が色仕掛けと呪いで襲ってくる。
敵か味方か分からない美女や坊主やオッサンらに翻弄されつつ博多華丸似の主人公の運命や如何に!


この作品とかキン・フーとか、ぼんやり伝説として語られていて、なんだかずっとぼんやり気になっていた。リバイバルされると聞いて絶対観ようと思ったが、個人的わだかまりで行けなくなったスコーレでの上映だし、上映時間3時間19分にビビる。
ネットレビューもさほど良くないが、結局、4年ぶりにスコーレに観に行った。
映画の文法的に古いのか、3時間超えなりの何かはあるけど、微妙な感触の中国昔話だった。
オバサンがおっさんにしか見えないんだけど…


(2019年1月5日シネマスコーレ1,340円)

美女と野獣

2017年05月18日 | ファンタジー
2017年 アメリカ 130分 ロマンス/ファンタジー
監督/ビル・コンドン
出演/エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス

(79点) 「美女と野獣」と言うより「エマとCG」・・・。

デズニーアニメが原点回帰で復活を果たした名作「美女と野獣」をエマ・ワトソン使って完コピ。
魔女に戒めとして野獣にされた王子様と色々あって恋に堕ちてハッピーエンドなファンタジーミュージカル巨編。


エマ・ワトソンが好きだし評判も良いので少し期待してしまったが、アニメ版を舞台化して実写化した感じ。
後でアニメ版を見直したら実写版の方が数段レベルが上がっていたがアニメ版を観た時の衝撃は超えられなかった。
劇場が小さ目だったからかも。
ヒロイン、ベルはベルと言うよりもエマ・ワトソンで、安定はしてるけど役として観れなかったのは俺のせいか?
また、野獣はフルCGで、やっぱり生物感がなくてイマイチ。
CGと人間との恋物語なら、それは新たな美女と野獣系ファンタジーなのかもしれないけど・・・。
悪役のガストンは良かった。久しぶりに気持ちのイイ「ワル」に出会えた気がする。


(2017年4月中川コロナにて有料鑑賞)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

2016年11月27日 | ファンタジー
2016年 イギリス/アメリカ(ワーナー) 133分 ファンタジー
監督/デヴィッド・イェーツ
脚本/J・K・ローリング
出演/エディ・レッドメイン、ダン・フォグラー
    キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル

(70点) 新シリーズらしいが主演俳優の元々の魅力以外凡作に感じた。

ハリーポッターの世界観で動物学者がドジって魔法動物を人間界に逃がして大騒動。

つまんなくはないがそんなに面白くもない派手な特撮満載なのに地味な印象のファンタジー大作。
「博士と彼女のセオリー」「リリーのすべて」のエディ・レッドメインが出ているので観たのだが、それ以外に魅力は感じなかった。
新シリーズ一作目だが、面白くなるといいが・・・。
日本ではかろうじてヒットしたようだが、続編はつくってるのだろうか。


(2016年11月有料鑑賞)

夢を追いかけて

2016年09月05日 | ファンタジー
1993年 日本(よみうりテレビ) 47分 ファンタジー
監督・原案・撮影・編集/小中和哉
出演/水沢蛍、塩野谷正幸、鈴木敏夫

(80点)小中和哉監督が関西の深夜映画番組枠で製作した中編ファンタジー。

四年前、この葉書を出していたら・・・。
希望していたマスコミの仕事に就けて東京でバリバリ働く日々。
だけど、ふいに封印していたあの分岐点のことを思い出す。
今の仕事を蹴り、彼と共に離島で暮らすと言う選択。
夢に出てくる顔の見えない女性、あれは、ワタシ・・・。
そして、取材と称して彼の暮らす離島へと向かう旅に出るが・・・。


「星空のむこうの国」のDVD買ったら同時収録されていて知った映画。
関西の深夜映画枠で企画制作された中編で「星空~」の姉妹作品と言われてるらしい。
最初見たときヒロインに魅力を感じず男もタイプじゃなく、ラストは面白かったが困った逸品と感じた。
久しぶりに観たら、ヒロイン、思ったよりもかわいい。男はタイプじゃないが新海監督の「君の名は。」との関連性を勝手に感じて結構楽しく拝見。
もう一人の自分、時の隔たり、都会から田舎へ会いに行く、鈴木敏夫。
なんか、やっぱ、新海誠監督、観てそう。
実際にはまったく関係ないかもしれないけど、どんなきっかけでもいいから「星空~」とともに再評価されて存在が知られ簡単に人に見られるといいのになー。


(2016年9月手持ちDVDにて鑑賞)

星空のむこうの国

2016年09月05日 | ファンタジー
1986年 日本 76分 ファンタジー/青春/恋愛
監督・原案・製作・編集/小中和哉
出演/有森也実、神田裕司、関顕嗣

(80点) 夢の中の少女を追いかけて自分が死んだパラレルワールドへ。

高校生の昭雄は交通事故にあって以来不思議な夢を見るようになる。
見知らぬ美少女が満天の星空の下悲しげに見つめているのだ。
現実にはあまり恋愛とか女の子に興味を持っていない昭雄だったが夢の中の少女のことが気になって仕方がない。
そんなある日、並走する電車の向こう側に夢の中の少女を発見。
次の停車駅で追いかけるとその少女も昭雄のことを知っているようで抱き着いてくる。
そこは前の事故で昭雄が死んだ別の世界パラレルワールドだった。
その世界で恋人だった理沙のチカラにより昭雄は呼び寄せられたのだった。
理沙は不治の病で60年に一度のシリウス流星群が見られる今日、昭雄と二人で流星を見る約束をしていたのだ。
昭雄は願いをかなえるため病院から理沙を連れ出し海辺へと向かうが、異分子の昭雄の存在を消すため自然の摂理が理沙の命も消そうとしていた・・・。


新海誠監督の「君の名は。」を観たらコレと似てるなーと思いDVDを所持しているので久しぶりに観なおした。
「君の名は。」との共通点を探そうと思ったが普通に楽しく観てしまった。
公開当時、名古屋では二日間のホール上映だったと記憶している。上映会の運営にシネマスコーレが関わっていたみたいでスコーレで予告編がやっていてチラシも配られていて気になって観に行ったのだった。
チラシは当時まだ私は知らなかった漫画家「遊人」のイラストがドーンと載っていて、これきっかけで遊人の漫画を知ることになる映画でもあった。
平成ウルトラマンシリーズの小中和哉のデビュー作で有森也実のデビュー作。
一応商業映画ではあるが、ほとんど自主映画。
つたない作品なのだとは思うが愛情たっぷりで甘酸っぱく76分と言う程良い短さで今観ても面白い。
伝説の映画になっているらしいがDVDは高値で売買されてるようだし動画も存在してない。買っておいて良かった。
新海誠監督がコレを観ているかどうかは不明だが、並走する電車で夢の中の少女を発見するシーン以外にも、流星とか共通点は多い。また、DVD同時収録の「夢を追いかけて」はもう一人の自分と入れ替わる話だったので、うおっ!これは絶対このDVD観てる!!と確信。
「君の名は。」が驚異の大ヒットとなっているので、もしそれの原点がこのDVDにあるのなら再評価・再発売されて見直されるといいなーと思う。


(1986年頃、愛知県中小企業センターホールにて有料鑑賞)
(その後セルDVDにて時々鑑賞、2016年9月5日再見)

ラブ&ピース

2016年03月17日 | ファンタジー
2015年 日本 117分 ドラマ/ファンタジー/特撮
監督・脚本/園子温
出演/長谷川博己、麻生久美子、渋川清彦、マキタスポーツ
   手塚とおる、松田美由紀、西田敏行、真野恵里菜
声の出演/大谷育江、犬山イヌコ、中川翔子、星野源

(71点) カメに願いをかけてロックスターになるやりっぱなし映画

ミュージシャンの夢破れた冴えない三十路男、会社に居場所なく世間から物笑いされている幻覚にさいなまれる日々。亀だけが友達。
その大切な亀を勢いでトイレに流してしまう。
その悲しみを歌に乗せるとそれがスターへの扉を開く。
それは流された亀が叶えた魔法だった。
そうとは知らず流されるまま調子こいていく三十路男。
そして地下では捨てられたオモチャやペットたちが西田敏行と共に慣れ合い、亀は巨大化して主人のもとへ。


やっぱ園子温の映画は合わない。
我慢して我慢して最後まで観れはそれなりには面白かった。
しかし、まーやりっ放しだなー。
なんでも自主映画時代に書いた脚本らしく、古いし甘っちょろいし、学生映画のノリ。
それをそれなりに巨匠となってから撮ってるので最低限必要な若さゆえの馬鹿パワーが足りない。
園子温作品のファンなら面白いのかなー。
主人公が好みのタイプなら好きな映画になったかも。


(2016年TSUTAYA新作5本1,080円にてレンタル鑑賞)

PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜

2015年11月25日 | ファンタジー
2015 アメリカ(ワーナー) 112分 ファンタジー/アドベンチャー
監督/ジョー・ライト
出演/リーヴァイ・ミラー、ギャレット・ヘドランド
    ヒュー・ジャックマン、ルーニー・マーラ

(70点)クソガキがおかあちゃん恋しくフライング

ピーターパンが孤児のクソガキからネバーランドの救世主になる物語り。
後のライバルとなるフック船長と協力しお色気ねーちゃんのタイガーリリーと共に黒ひげをやっつけるのだ。
ビーターパンはおかあちゃんに会うのだ。


アメリカではコケたらしいが、ジョン・カーターとかトゥモローワールドとか割と好きな映画も多いのでコレもひょっとしたらと観に行ったのだが、ちゃんと作ってある子供だまし映画だったけど、ピーターに魅力を感じなかったのでノレなかった。
ラストの飛ぶシーンも浮遊感とか飛翔感が感じられずもうひとつ。
悪い映画ではない。惜しい。


(2015年11月109シネマにて前売り格安金券1000円にて鑑賞)

ワン・モア・タイム

2015年04月13日 | ファンタジー
1989年 アメリカ 103分 ファンタジー/ロマンス/コメディ
監督/エミール・アルドリーノ
出演/シビル・シェパード、ロバート・ダウニー・Jr
   ライアン・オニール、メアリー・スチュアート・マスターソン
    クリストファー・マクドナルド

(90点) 夫の生まれ変わりが娘の恋人として帰って来る

メアリーの恋人としてやって来たダウニー・Jrは亡き父の生まれ変わりだった。
未亡人シビルを見て前世の記憶を呼び覚ますダウニー・Jr。
もうメアリーを娘としてしか見れない。シビルが好き。
シビルもずっと亡き夫を想い続けてきた。
そんなシビルを支えてきたライアン。
面倒なよんかく関係の行方や如何に。


インフルエンザで家から出れないので手持ちのDVDを観るのです。
持っているけど観ていないDVDばかり。これも劇場公開当時にレンタルビデオで観て以来。
凄い面白かったのでDVDデッキを買った当初にソフトの衝動買いの一枚として中古で購入したものだった。
以前観たときは若かったので若者視点で観たが今は若干ライアンやシビル側のアダルト目線で観た。
それなりに面白かった。


(2015年4月手持ちDVDにて鑑賞)