え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

おかしなおかしな石器人

2011年02月28日 | ファンタジー
1981年 アメリカ 92分 ファンタジー/コメディ
監督/カール・ゴットリーブ 特撮/デビッド・アレン
出演/リンゴ・スター、バーバラ・バック、デニス・クエイド
(89点) 「恐竜百万年」のパロディ映画、意外とケッ作。

原始時代、野蛮なについていけなかったリンゴ・スターはを追い出され愉快な仲間たちと出会い恐竜に追われつつ道具や火を手に入れる。ブロンド美女から慕われるがナイスバディのバーバラ・バックのことが忘れられない。とかなんとか言いつついろいろあってリンゴ・スターはハッピーエンド♪

マンガチックな恐竜のユーモラスな動きを堪能できる本格的ストップモーションアニメによる最後の恐竜映画。
特撮も素晴らしいがこのての映画にしては珍しくドラマ部分もしっかりしている。原始時代映画の名作「紀元前100万年」や「恐竜100万年」をベースに「2001年宇宙の旅」や様々な映画のパロディが随所に盛り込まれ、なかなか楽しい。かなりの男尊女卑映画ではあるし、基本的にリンゴ・スターのアイドル映画。
第二ヒロインのボンド・ガール バーバラ・バックばかり目立ち真ヒロインがそんなに魅力的ではないのがちょと残念。
「ワオーン!」と遠吠えをする恐竜が楽しい。

(2011年2月ツインパックDVD代引き込み1713円にて鑑賞)
 同梱作品「ジャックと悪魔の国」


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ジャックと悪魔の国

2011年02月27日 | ファンタジー
1962年 アメリカ(日本劇場未公開) 94分 ファンタジー/特撮
監督/ネイザン・ジュラン 特撮(モデルアニメ)/ジム・ダンフォース
出演/カーウィン・マシューズ、トリン・サッチャー、
    ジュディ・メレディス、ウォルター・バーク
(80点)名作「シンドバット七回目の航海」の正統なパチモン映画

悪しき魔法使いの王がイギリス国王になろうと二つ目巨人を使ってお姫様を誘拐。それを農夫の青年ジャックが救ったことで国王から騎士としてお姫様の護衛を頼まれる。魔法使いは魔女や双首巨人を使ってお姫様をさらったりし、ジャックは瓶詰め妖精の力を借りてタコ恐竜を使って対抗。微笑ましい死闘を繰り広げるのだ。

特撮の神様ハリーハウゼンの代表作「シンドバット七回目の航海」の企画を蹴ったプロデューサーが同じスタッフ・キャストを呼びつけて低予算で作った類似作品。流石にハリーハウゼンは断ったらしく19歳の天才特撮アニメーター ジム・ダンフォースが特撮を担当。チャチな造型で評価の低い本作だが「七回目の航海」よりも小慣れた感じがして、チープな人形も魔法の産物として見ればコレはコレで有りとも思えて、案外面白かった。
構成・ストーリー・怪物のデザイン、まんま「七回目の航海」と一緒だがそれと比べると写真を見ただけで本編が観たくなる代物ではない。でも、恐竜映画と二枚組1,500円のDVDで観るには十分の面白さだった。

(2011年2月ツインパックDVD代引き込み1713円にて鑑賞)
 同梱作品「おかしなおかしな石器人」


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ミッション・インポッシブル

2011年02月26日 | アクション
1996年 アメリカ 110分 アクション
監督/ブライアン・デ・パルマ 製作/トム・クルーズ
出演/トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト、エマニュエル・ベアール、ジャン・レノ
(70点) それなりには面白い

往年のテレビドラマ「スパイ大作戦」をトム・クルーズ製作・主演で贈るアクション大作。
スパイチームに下されたミッションは失敗に終わり唯一生き残ったトム・クルーズが組織を裏切った犯人として追われることになる。無実と真相を掴むためトム・クルーズは敵組織に近づき金と情報を得て新たなるスパイチームを結成して行動に移すが・・・。


元のドラマをタイトルぐらいしか知らずに観た。「2」が面白いらしいと言うので、いまさら観たのだが、やはり古いからなのか、意外な展開がストレート過ぎて、つまらなくはないけれど満足感も得られなかった。ヒロインが人妻だしサービスシーンも少なめなのも寂しい。ジャン・レノの扱いが悪いのは、なんか楽しかった♪

(2011年2月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を攻撃す

2011年02月21日 | SF
1956年 アメリカ(コロンビア) 83分 モノクロ SF
監督/フレッド・F・シャーズ 特撮/レイ・ハリーハウゼン
出演/ヒュー・マーロウ、ジョーン・テイラー、ドナルド・カーティス
(80点) 空飛ぶ円盤を堪能できる侵略SF、ドラマ部分には目を潰れ!

無人ロケットの実験が頻繁に行われ宇宙時代に突入し始めた地球に謎の円盤がロケットを攻撃。円盤人は圧倒的な科学力で地球を征服しようとしていた。円盤の存在をいち早く気づいた科学者夫妻は政府に訴えかけるが政府はなかなか信じてくれない。しかし、ついに円盤が各地に現れ政府は世界中の科学者の力を借りて新兵器を開発して円盤人との戦いに挑む。

勿体もつけずに現れる巨大円盤の存在感が光る古典的名作。
低予算のためニュース映像を駆使して、神様レイ・ハリハウゼンによる特撮も素晴らしいが、大根役者による緊張感のないドラマ部分が足を引っ張る。
それでもメジャー級の低予算映画は独立系低予算B級SFよりはずっとまし、意外とSF考証も駆使していてそれなりに面白い。
円盤をストップモーションアニメで表現する必要があったのかは不明だが、それによる妙な存在感は魅力的。UFOを堪能するには最強の一本。
ロボットのような円盤人のデザインもたまらん!

(2011年2月、以前購入した廉価版ビデオにて鑑賞)

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Mr.BOO!ミスター・ブー

2011年02月19日 | コメディ
1976年 香港(ゴールデン・ハーベスト) 100分 コメディ
監督・脚本/マイケル・ホイ 主題歌/サミュエル・ホイ
出演/マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ
     テレサ・チュウ、シー・キエン
(80点)公開当時は大爆笑映画で私を映画ファンにした記念碑的作品だが・・・

香港映画=喜劇、という印象を定着させたホイ三兄弟による爆笑コメディ。
弱小探偵事務所にカンフーだけが取り得の青年が入社してくる。ケチで見栄っ張りの所長のもと浮気調査などに精を出すが、ある日、映画館を襲撃したギャングの事件現場に居合わせ・・・。


5分に3回の大爆笑!の宣伝文句に偽りなく公開当時は吉本新喜劇に似たコテコテの笑いで場内大爆笑で、これを小学生の時に観た私はコレで映画ファンになってしまったのだが、DVD化されてからレンタルで観たらひとつも笑えなかった。
社会風刺のシニカルコメディで、どちらかと言うとカンヌとかで上映されるような真面目な喜劇のように見えてしまった。笑いは劣化することを痛感した一作。いや、本当に面白かったんだよ。涙流して笑った笑った。
東宝東和による邦題やポスターデザインのセンスの良さで大ヒットを記録した香港喜劇の決定版だったのに・・・。

(1979年2月メトロ劇場(現在閉館)にて鑑賞)
 同時上映「ブルー・スリーの電光石火(グリーン・ホーネット2)」


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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2011年02月19日 | コメディ
2008年 アメリカ 118分 ハートフル/コメディ
監督/デヴィッド・フランケ(「プラダを着た悪魔」)
出演/オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン、
    エリック・デイン、アラン・アーキン、キャスリーン・ターナー
(80点) オススメ。バカ犬と若夫婦のアメリカンハートフルコメディ。

若夫婦が犬を飼って暮らした、ただそれだけの話。
犬がバカ犬で手を焼いた、ただそれだけの話。
嫁さんの方が優秀だったり、親友がキャリアを重ねて行くのを羨ましく思いながらもバカ犬に引っ掻き回されながら暮らした、ただそれだけの話。
やがて子供が出来、バカ犬も歳をとりやがて死んでいった。ただそれだけの話。


公開時のCMの作りが上手くて気になっていた映画だったが、どうせ甘ったるいペットムービーだろうと覚悟して観たのだが、思ったよりも手堅いアメリカンコメディで楽しく最後はジーンとしながら観てしまった。
「世界一おバカ」と言うほどのバカっぷりもないし、犬中心の話でもなかったが、そこにバカ犬がいた程度の良いバランスのハートフルコメディで主人公の旦那の人の良さそうな丁度良い魅力が光っていた。
「プラダを着た悪魔」の監督の映画とのことで、今度はその「プラダを着た悪魔」を観てみようと思った。
レンタル版は特典映像が全然なかった。日本版の予告編やテレビCMぐらい観たかったので残念。

(2011年2月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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ディープ・ブルー

2011年02月15日 | パニック
1999年 アメリカ 105分 動物パニック
監督/レニー・ハーリン
出演/トーマス・ジェーン、サフロン・バロウズ、
サミュエル・L・ジャクソン、LL・クール・J
(79点) 閉ざされた海洋基地で巨大ザメに襲われるパニック映画

新薬の材料として飼われていたサメ、多くの材料を得るため脳を肥大させたら知能つけちゃって暴走。閉ざされた海洋基地、しかも外は嵐。知能ザメは水中カメラを壊し、水槽を壊し、人を食いちぎる。基地に残された開発者の運命や如何に!

B級テイスト溢れる娯楽大作を撮れる監督として好きなレニー・ハーリンの作品だったし評判もそこそこだったのに観ていなかった一本。
ストーリー自体は意外とこじんまりとしているのね、でもセオリーに反してあの人やこの人があんなことに!な展開には唖然。それが爽快だった。でも、せっかくの知能ザメなのに、イマイチ、スリリングな知的攻防が希薄なのが残念。
割と有名な写真のシーンは本編にはなかったのも残念。
でも気晴らしにちょうどいい面白さ。でかいスクリーンで観たかった。

(2011年1月DVD80円レンタルにて鑑賞)

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風が強く吹いている

2011年02月13日 | 青春
2009年 日本(松竹) 133分 青春/スポーツ/駅伝
監督・脚本/大森寿美男 原作/三浦しをん
出演/小出恵介、林遣都、ダンテ・カーバー、水沢エレナ
    斉藤慶太、斉藤祥太、津川雅彦
(86点)オススメ。箱根駅伝を舞台に男子10人が駆け抜ける!

ボロアパートに集いし10人の男子大学生。食事つきで家賃3万の裏には小出恵介の熱い想いを秘めた罠が仕掛けられていた。そこは弱小陸上部の寮で、4年の歳月をかけて10人が揃ったところでいきなり箱根駅伝を目指すと言われてしまう。
ほとんど陸上経験のない素人集団だったが小出恵介の集めた10人は素質的に只者ではなかった。
最後の一人に選ばれた林遣都は天才ランナーだったが高校時代に部活で問題を起こし陸上部で走ることの難しさに挫折していた。
小出恵介もまた天才ランナーだったが練習のしすぎで足を壊し、最後の夢として箱根駅伝に仲間10人で出場したいと願い続けていた。
小出恵介に恩義を感じていた寮の個性の強い連中はきつい練習をこなし箱根駅伝でたすきを繋いで行く。
そこには風が強く吹いていた。


直木賞作家三浦しおんの代表作を映画化。
原作が好きだったので観た。ほぼ原作どおりだが描けなかったエピソードも多い。そのかわり本当に肉体を酷使して走る男子の躍動感と箱根駅伝の景色と雰囲気で映画ならではの爽やかで力強い感動を呼ぶ佳作に仕上がっている。
林遣都はナイーブなスポーツマンの役ばかりだが、いつもハマっている。小出恵介はやはり上手い。
映画館で観たかった一本。

(2011年1月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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スター・トレック(2009)

2011年02月13日 | SF
2009年 アメリカ 126分 SF
監督/J・J・エイブラムス 製作/レナード・ニモイ
出演/クリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ
    ウィノナ・ライダー、レナード・ニモイ
(79点) 普通に楽しい娯楽SF

古典SFテレビドラマ「宇宙大作戦」をビギニングとして装いも新たに映画化した娯楽大作。
未来で惑星を破壊されたと逆恨みして過去にやって来た宇宙人が連邦の宇宙船を襲撃したりバルカン星を破壊したりする。その危機に宇宙船エンタープライズに集いし若者たちが立ち向かう。
向こう見ずの若者カークはひょいひょいと艦長に納まり、時々キレちゃう頭でっかちのバルカンエリート スポックはカークと喧嘩しつつもヒロイン気取りの黒人女とイイ仲になりつつ宇宙人をやっつけちゃうのだ。


名作と伝えられる「スタートレック」だが、テレビ版のキャストで作られた映画版を3~4作観ていて、どれもあまり好きではなかった。
でも、コレは公開当時から評判が良かったので観たいと思っていて見逃していた。
面白かった。
タイムパラドックスやSF的考証のところで分かりにくかったり雑な部分もあったりしてスッキリしない部分やお色気に欠ける部分で感動は得られなかったが、軽いSF宇宙バトル物としては普通に楽しかった。でも、本来主役だったはずの宇宙船エンタープライズの勇姿がほとんど見れないのがスタートレックとしてはどうなんだろう?と思わなくもない。

(2011年2月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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エスパイ

2011年02月13日 | SF
1974年 日本 94分 SF/スパイアクション
監督/福田純 原作/小松左京 主題歌/尾崎紀世彦
出演/藤岡弘、草刈正雄、由美かおる、加山雄三、若山富三郎
(79点) 和製X-MEN。そこそこ楽しいB級娯楽。由美かおるファンは必見!

秘密裏に集められた超能力者で結成されたスパイ集団、その名も「エスパイ」。
大人になった若大将加山雄三をリーダーとし、熱血漢藤岡弘は由美かおるにメロメロになりながらも孤軍奮闘。新米の草刈正雄は潜在能力を秘めたまま壁にぶつかり悩む。そして、そんな彼らの敵は超能力者の世界を築く野望を抱く若山富三郎御大率いる超能力テロリスト「逆エスパイ」。
今、人類の命運を賭けて地味な戦いの幕が切って落とされた。
そして由美かおるは敵に捕まり乳ポロリ♪


子供の頃、名宝会館で売られていた東宝チラシセットの中にこの映画のチラシがあり、当時大好きだった由美かおるが出ていることで気になっていた映画だった。
ディアゴスティーニの東宝特撮DVDコレクションで発売されてそれを友人から借りて観ることが出来た。SF風味の低予算のスパイアクション映画なのだが、今観ると結構豪勢な役者が揃い、それなりに楽しい。特撮ファンからの評価は低いようだがプログラムピクチャーの魅力に溢れたやりっ放し感がたまらないB級娯楽映画として楽しめた。
トランジスターグラマーな由美かおるのセクシーな衣装とおっぱいポロリが最大の見せ場だったりして、とりあえず由美かおるが見たかった私には文句のない映画だった。
買おうと思う。

(2011年2月東宝特撮DVDコレクションを友人から借りて鑑賞)

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