え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

黄金のアデーレ 名画の帰還

2016年08月17日 | ドラマ
2015年 アメリカ/イギリス 109分 ドラマ
監督/サイモン・カーティス
原案/E・ランドル・シェーンベルク、マリア・アルトマン
出演/ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール
    ケイティ・ホームズ、タチアナ・マズラニー、マックス・アイアンズ

(100点) まんまと感動。

金ぴか絵画でお馴染みの巨匠グスタフ・クリムトの金ぴかな代表作「黄金のアデーレ」。
肖像画なのでモデルを務めたアデーレさん家に飾られていたのだが、金持ちユダヤ人だっのでナチスによって一家はバラバラ、家財もろとも名画も奪われてしまう。
そんなこんなで今じゃオーストリアの国宝として美術館に飾られているアデーレだが、国のイメージ戦略としてナチスによって奪われたものは返しますよーと言ったものだから、アメリカに住むアデーレさんの娘だったお婆さんが返せ戻せと親戚の弁護士とともに声を挙げる。
しかしそうは言ってもオーストリアのモナリザとも呼ばれ100億円は優に超える名画を返してはなるものか。
いや、返す言-たんやんけ!!
てなことで名画を巡り国とお婆さんの闘いが始まるが、いや当然お婆さんに勝ち目なし。
しかし最初はやる気がなかった甥っ子弁護士がなんだかやる気になって法律の過大解釈を武器に博打を打つのだ。
そんな戦争とナチスに翻弄されたお婆さんとその家族の物語り。
実話実話。


TSUTAYAがセールで準新作一週間80円レンタルしてた。
公開期間中はスルーしていた作品だったが、その後再上映も多く評判も良く美術とかの題材も嫌いじゃないので観てみることに。
実話を基にした映画だが役者も上手く綺麗に大衆娯楽感動作に仕上げられていて、まんまと感動。
ただ、ラストに字幕で語られる後日談が綺麗ごとでは済まされない生々しさがあって、現実は映画のように綺麗には終わってないよなーと感じた。
それも含めて映画として面白かった。


(2016年8月ツタヤで準新作80円レンタル)
  同時レンタル「オペラ座 血の喝采」「映画みんなエスパーだよ」

映画 みんな!エスパーだよ!

2016年08月16日 | コメディ
2015年 日本 114分 コメディ/青春/SF/PG12
監督/園子温 
原作/若杉公徳『みんな!エスパーだよ!』(講談社『ヤングマガジン』掲載)
出演/染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜、マキタスポーツ
   柄本時生、高橋メアリージュン、今野杏南、星名美津紀
   神楽坂恵、安田顕、板野友美、関根勤

(69点)宇宙の地球の日本の愛知の豊橋の片隅で童貞エスパーがエロスと対決

監督の出身地である豊橋市を舞台に童貞と処女が超能力に目覚めパンチラに勃起しつつ運命の人を探しつつ、いつの間にやら町はいやらしいことになりつつ、なんとなく世界と言うか豊橋の命運を託された染谷将太は高橋メアリージュンの誘惑を振り払い真野恵里菜を経て池田エライザにたどり着いたが結局良くわかなくなりつつ世界をと言うか豊橋を救うのだ!!
そして関根勤が星名美津紀のボイン見てオーイエーイ♬


スマートボール屋のねーちゃんが「よしろう」と声かけるシーンがなんか興奮する。
冴えない童貞少年のくせして結構モテモテじゃん。
うらやましい。
しかし、深夜ドラマ版同様くだらない。テレビ版と同じ設定メインヒロイン除いてほぼ同じキャスティングによる別ストーリーだが、エロ要素を強化。
高い金出して映画館て観るほどのものではないが、真野恵理那のパンチラや下着姿で一人もだえる池田エライザのエエ身体は高い金出してスクリーンで観るべきだった。
しかし、まー結局運命の女は誰だったのか、同じ歳の人じゃなきゃダメなのにその設定も揺らぐ後半の展開は意味があってのことか適当なのか。
テレビ版が好きならそれなりに満足。
おっぱいねーちゃん好きならそれだけでヒャッホイ🎵


(2016年8月15日TSUTAYA準新作80円レンタルにて鑑賞)

オペラ座/血の喝采

2016年08月16日 | ホラー
1987年 イタリア 95分(劇場公開版)107分(完全版)ホラー/サスペンス
監督・脚本/ダリオ・アルジェント
出演/クリスティナ・マルシラック、イアン・チャールソン、ウルバノ・バルベリーニ

(75点) 所詮ホラーなんてこの程度、と言うことを知らしめる傑作!

カラスが見守る中、有名ホラー監督演出によるオペラ「マクベス」の練習が繰り広げられていた。
不幸を招くと言われてる「マクベス」。早速主演歌手が交通事故で降板。
代役に抜擢された新人の初舞台は殺人事件が起こったものの、殺人事件が起こったのに一応成功。
そして新人歌手の目の前で次々起こる猟奇殺人。
縛られ目がつむれないように下マブタに針まつげを付けられ殺人ショーを見せられるのだ。
マスクをかぶった殺人鬼は誰か!?
どーでもいい意外な真犯人と真相が明らかになりつつ殺人殺人。


ホラーの貴公子、サスペリアのダリオ・アルジェントの最高傑作とパッケージには書かれていたし、信頼のTSUTAYA発掘良品だし、キャンペーンで80円レンタルだったので借りて観た。
いや、なかなか。
アルジェントでなければクソみたいな映画だが、アルジェントだから、ホラーなんて所詮この程度、と言うことを知らしめる、ある意味傑作に仕上がってる。
突っ込みどころ満載!破たんしまくりの脚本!!
だからなんだ!?これがホラーだ、アルジェントのホラーなんだ!!!
巨匠の軽やかさを感じさせるそれなりの逸品。


(2016年8月14日シンゴジ観に行く前に朝っぱらからサラリと鑑賞。TSUTAYA80円)

シン・ゴジラ

2016年08月15日 | 特撮
2016年 日本(東宝) 120分 SF/特撮/サスペンス
総監督・脚本/庵野秀明 監督・特技監督/樋口真嗣
出演/長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、市川実日子
    余貴美子、平泉成、柄本明、大杉漣、片桐はいり、諏訪太朗
    高橋一生、ピエール瀧、松尾スズキ、モロ師岡、渡辺哲
    野村萬斎

(90点) 1954年のゴジラ一作目を核問題に揺れる現代を舞台にリブート。

東京湾に水蒸気ドーン!!
政府は海底火山の活動と発表するも、それは巨大な未知の生物だった。
対応が後手後手に回る中、それは地上に上陸し町を破壊、その生き物の研究を理解されず今は行方不明で密かに研究していた博士の研究資料から仮の名として「ゴジラ」と名付けられた。
そのことを教えてくれたのはアメリカから来た石原さとみ。
どうやらそいつは核実験の残骸を食って突然変異進化したバケモノらしい。
絶対死なない最強生物を前に日本はどおする。
世界からは核爆弾を落とすと言われてる。
壊滅状態の東京でゴジラを前にどおするどおなるニッポン!!


樋口真嗣監督作と言うことで期待はしていなかったのだが、ゴジラは義務として見なければならない。
いやいやどおしてスゲーじゃねーか。
これはもうほとんど庵野作品かもしれない。
ゴジラの新作と言うより初代第一作目を現代に置き換えたリブート。
東日本大震災の後に作られたゴジラは災害と核と政府の対応を今のリアルでシュミレーションした力作だった。
フルCGによるゴジラはリアルと着ぐるみ感を併せ持ちCG特撮を毛嫌いする私だが凄いと思った。
最初登場した深海生物的なゴジラが、ちょっと作り物ぽ過ぎるバカバカしい姿でドン引きしたが、実在の深海生物的には実はリアルだとも思った。でもドン引きしてこの映画世界に上手く入れなかったのがいけなかったのかもしれない。
今の日本レベルははるかに超えた凄い映画だとは思ったが、つまんない。
いや、つまんないと言うかワクワク感として面白くないと言うか、怪獣映画とは違うと言うか。
この映画を絶賛する多くの人が唯一不満点として挙げる石原さとみが私には救いだったりして。真面目すぎて面白味がないんだ。石原さとみだけが娯楽。いや、映画として凄いとは思ってる。
とか何とか言ってそんなんだからか途中眠気に襲われウトウトしたりもしたので、最低でももう一回見直そうかとは思う。
ネットで宇多丸とかいろいろな人の解説を参考にしつつ再見したら超感動するのかも。


(2016年8月14日TOHOベイシティにて14(トーホー)の日1100円にて鑑賞)
 同日鑑賞「ポセイドンアドベンチャー」