え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

メトロポリス

2023年06月21日 | SF
1926年 ドイツ 83分(淀川長治監修 世界クラシック版) サイレント/モノクロ SF/近未来/ロボット
監督/フリッツ・ラング 製作/エリッヒ・ポマー
出演/ブリギッテ・ヘルム 、 アルフレート・アーベル 、 グスタフ・フリーリッヒ 、 フリッツ・アルベルティ
   ルドルフ・クライン・ロッゲ 、 グスターフ・フレーリッヒ 、 フリッツ・ラスプ

(70点) ロボット マリアが有名なSF映画の超古典 見どころはロボットだけ?

未来都市メトロポリスは貧しい労働者をこき使って繁栄していた。
権力者の息子がのうとのうと孔雀や女と戯れていると労働者達の指導者の美女マリアが貧しい子供たちを引き連れて現れる。
世間知らずのボンボンは過酷な労働条件で働かされている人々を見てショック。
その頃、権力者の社長は労働者たちが不穏な動きをしていることを察知。科学者が労働力として開発したロボットを誘拐したマリアに化けさせ地下組織の殲滅を企てる。
いろいろあって地下の貧民街は水浸し、マリアは火あぶり、そしてボンボンは調停役として労働者と権力者の間に立つのだった。


永いこと観たいと思いつつ観てなかったサイレント映画の名作にしてSF映画の古典。
今の予算にするとアバター規模の超大作らしい。
超有名なロボットのマリアが数分しか出てこないのは知っていた。でも過酷な労働風景が体操のお兄さんが時計体操をしているようにしか見えなかった。
オリジナルが何分の映画か知らないが2時間超えのバージョンもあり、この83分のバージョンでは登場人物の因果関係やストーリー展開がよく分からなかった。ピアノによる伴奏もおざなり感を感じてイマイチ。どれが完全版か知らないが正しいバージョンがあるならそれが観たい。
YouTubeでいろいろなバージョンがフルで転がっているが出来れば劇場でか、廃版になって超高額で取引されている紀伊国屋DVDか国内版のないBlu-rayの国内版が手頃な価格で手に入るようになったらソレが観たい。
今回のバージョンで観た印象では5分くらいしか登場しないがロボットマリアの存在感だけが見応えの映画だった。




(2023年6月TSUTAYA半額券にて55円 淀川長治監修版レンタル鑑賞)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 3Dドルビー

2023年02月09日 | SF
2022年/アメリカ/192分/20世紀FOX/配給:ディズニー/SF・アクション・CGアニメ
監督・脚本/ジェームズ・キャメロン
出演/サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
   スティーブン・ラング、ケイト・ウィンスレット、クリフ・カーティス

(70点) 500億円三時間越えの壮大なCGアニメ、魅力の薄いキャラによる小粒な超大作

アバターのくせして子供いっぱいこさえて幸せな日々がつづいていたが脱走兵は許さないと地球から鬼軍曹がやって来るのだった。家族を守ると言う建前で村を捨て海にやって来たアバター一家だったが、鬼軍曹が襲ってくる。関係のなかった海の民の家が焼かれ秘密裏に殺されていたクジラが堂々と殺され海の民激怒。家族さえ無事ならそれでええアバター親父に従うしかない家族の運命や如何に!

3D上映最終日最終回に無理くり観に行ってきた。本当はI-MAXで観たかったのだが終わってしまっていた。もう今後3D上映で観る機会はほぼ無いと思われるので大スクリーンで3Dで観なければただのCGアニメ、製作費500億円とも言われている映画を2~3千円で観られるのだから安いっちゃ安い?
通常の映画レビューでは大絶賛、クセの強い映画ファンからは酷評を受けているみたい。
酷評を聞いてから観に行ったのでそういう目で観てしまっていたが、途中二時間くらいの地点で時計を観てしまったが、まあ三時間それなりに観れた。
でもなんかゲームのムービー3時間っていう印象。
主人公も悪役も同じくらい嫌な奴だし、全員が脇役キャラ的で映画としてのカタルシスが感じれなかった。
シガニーウィバーの娘が日本のアニメだったらロリでエロく表現されて萌えられたと思うが敢えて性的魅力は押さえられていたので萌えにくい。
この後、三部作ぐらい作られるとかで、あくまでも序章に過ぎないからか壮大なスケールで三時間もかけたのに満足感を味わえないムービーだったような・・・。
3Dの驚異の映像も前作ほどのショックはなく映画館で観た超大作のゲームムービー。可もなく不可もなく普通の異世界ファンタジーの凡作、三時間の超大作と言った感想。


(2023年2月9日ミッドランドシネマ3Dアトモスにてレイトショー2300円)

紅い眼鏡

2022年11月01日 | SF



1987年 日本 116分 モノトーン/パートカラー SFアクション/不条理
監督/押井守 脚本/伊藤和典、押井守 音楽/川井憲治
出演/千葉繁、鷲尾真知子、田中秀幸、玄田哲章、兵藤まこ、天本英世

(100点)川井憲次の音楽と兵藤まこの顔が強烈な印象を残す押井守初の実写映画

近未来1995年、過激な特殊部隊が解隊された。ただ一人強化服とともに国外へ逃亡した千葉繁。三年後、千葉繁は帰ってきた。様変わりした祖国にはかつての仲間はなく執拗に追いかけてくる玄田哲章を振り切り、兵藤まこのポスターだらけの幻想と狂気の中を彷徨う。そして、猫はニャーニャーと鳴き、犬はワンワンと吠えるのだった。

個人的には押井守唯一の傑作。
これ以外はどうも苦手。アニメ監督、押井守初の実写映画で、もともとは声優の千葉繁のプロモーションビデオとしてスタートしたらしい。
黄みがかったモノクロ映像、巧みな編集と構成によるモンタージュ、音響効果、魅力的なロケ地、声優による独特の芝居、中途半端なギャグ、などなど押井守的映画的な魅力に満ち満ちていて楽しい。
しかし、なんと言っても川井憲次による音楽が良い。それと兵藤まこのポスター。このポスター、脚本家で助監督も勤める伊藤和典の撮った写真らしい。オーディオコメンタリーでそんな話が聞けるのも嬉しい。
兵藤まこの顔と音楽を堪能する映画だ。
12年前にDVDを購入したのだがどっか行ってしまっていた。Amazonでセールしていたので買い直して12年ぶりに観た。
やっぱり、なんか好き!やっぱり音楽と兵頭まこのポスターがたまらん!!
なら、いっそサントラ買って聴いていた方がいいのかも?
嗚呼でも完全版として出ているサントラはプレミアがついて5400円もする。その後にでたラジオドラマも収録されている二枚組のサントラなら2800円で買える。ああでも二枚組の方のジャケ写には兵頭まこの顔はない・・・。

  



(2022年10月Amazonにてアニメセールで2800円くらいで購入鑑賞)

いれずみの男

2022年09月07日 | SF
1968年 アメリカ 103分 SF
監督/ジャック・スマイト
脚本/ハワード・B・クライチェック
原作/レイ・ブラッドベリ
出演/ロッド・スタイガー、クレア・ブルーム、ロバート・ドライヴァス

(50点) いれずみでSFで幻の映画がコレか・・・

ヒッチハイカーの青年が全裸で水浴びをしていると怪しげなオヤジが近づいて来てなんか怒っている。袋に入れられたポメラニアンが出てきてチンチンさせられる中、オヤジは服を脱ぎ刺青だらけの身体を見せつける。刺青言うなー全身イラストだー!とか何とか怒りながら珈琲飲んでは不味そうな顔して吐き出して語り始める。未来から来た女にイラストだらけにさせられた。描かれていない部分に見た人の最後の姿が見えてくるとかなんとか与太話に付き合わされる。

子供の頃、SFブームで紹介されていた一作。SFと言えばロボットや宇宙人や怪獣が出てくるモノと思っていた私に「いれずみの男」って・・・。理解出来なさ過ぎて逆に気になっていた。しかし子供の頃SF本で紹介されていた以外見聞きすることなかったのに久しぶりに行った遠くのTSUTAYAに置いてあった。ソフト化されていることも知らなかった私にとって幻の映画だった。
良く分かんない映画だった。
強姦魔か泥棒にしか見えない、もしくは強姦魔で泥棒にしか見えないオヤジが裸の青年に刺青みせて戯言を言っているオープニングを見て観るのを止めようか思ったが何とか訳は分かんないけど観れた。SFかなーSFなのかなーSFの大家ブラッドベリの原作らしい。原作を読んだり各種解説を読んだりして理解すれば面白いのかも。そこまでしたい魅力はないがそこまでする行為こそSFなのかも。


 


(2022年9月TSUTAYA110円レンタルにて鑑賞)

妖怪巨大女

2022年08月30日 | SF
1958年 アメリカ 66分 モノクロ SF
監督:ネイザン・ハーツ
製作:バーナード・ウールナー
製作総指揮:ジャック・マークェット
脚本:マーク・ハンナ
撮影:ジャック・マークェット
音楽:ロナルド・スタイン
出演/アリソン・ヘイズ、ウィリアム・ハドソン、イヴェット・ヴィッカーズ、ロイ・ゴードン、ケン・テレル

(45点) サイテー映画と分かってて観ればそれなりに楽しめるが特撮は酷すぎて笑うしかない

風船ボールにしか見えないUFOが世界中に出現。ヒステリックな金持ち奥様の前に現れ捕まり何故だか巨大化。浮気夫を捕まえて大暴れ。ポスターデザインだけが素晴らしい50年代のゲテモノSF映画。

まさかあの伝説の映画が観られるとは!!
子供の頃スターログ別冊エイリアン特集号でこのイラストポスターを見て以来ずっと気になっていた一作。
行きつけのTSUTAYAが2022年8月31日で閉店するため少し離れたTSUTAYAに久しぶりに行ってみた。そこは品数は多くレアな珍品もあるとは思っていたが何でもかんでもあるわけではないが所々変な映画があったりした。
これがソフト化されているのも知らなかった。買う程ではないが110円なら見て観たい。
66分とは思えない長さは感じた。80分くらいには感じた。が、まあそれなりに中身なくテンポ良く観れた。
顏的、年齢的、キャラ的に美人でもセクシーでもない巨大女はアレだが、アレと分かっていて見たので仕方ない。
カメラワークとかセットとかは低予算最低映画としては見られる範囲だが、特撮は笑うくらい酷い。巨大に見えないし、あんなもん特撮じゃない。
巨人異星人の衣装にアメリカンバッファローのバックプリントって・・・。
ひ、必見・・・。


2022年8月TSUTAYA旧作10本二週間1100円レンタル鑑賞)

クロノス・ジョウンターの伝説

2020年01月17日 | SF
2019年 日本 87分 SF
監督/蜂須賀健太郎
原作/梶尾真治
出演/下野紘、井桁弘恵、尾崎右宗

(47点) ほぼ原作どおりだが役者が素人すぎて・・・

花屋のねーちゃんに惚れた男は、花屋のねーちゃんが事故で死んだことに絶叫、男の会社では密かにタイムマシーンみたいなものを作ってた。開発途中のその機械クロノス・ジョウンターを使って事故前に飛び彼女を救うのだ。でも過去に滞在できるのは僅か十数分。さらに何故か現在に戻るのではなく1年8か月後の未来に飛ばされてしまう。
もう一回。
説得に失敗して5年後に飛ばされる。
説得に失敗して50年後に飛ばされる。
次が最後、今度こそ彼女を救うのだ。その前にクロノス・ジョウンターを探して数カ月・・・。


「黄泉がえり」等、泣けるSFの名手梶尾真治の代表作を映画化。以前に同原作と似ても似つかない「この胸いっぱいの愛を」に続き二度目の映画化だが今回は原作の一番最初のエピソードを内容的にはほぼ原作どおりに映画化しているのだが・・・。
ほぼほぼ原作どおりだが安っぽい作りで残念。
調べたら主演俳優は人気声優の初の実写映画で、ま、ようするに彼のアイドル映画なのかもしれない。ヒロインも私は知らなかったがゼクシーのCMに出てたモデルだとかで、二人ともつたないけど脇をベテランで固めてくれたらまだマシだったかもしれないが、その他の出演者が観るに堪えない素人演技で、ひょっとしたら小劇団の役者かもしれないけど。学生映画だと思えば我慢できるけど、ちと厳しかった。
映画を見終えた後、原作を読み返してみた。
ほぼほぼストーリーは一緒。でも小説ならでの語りでの説明が映画では出来ていないので感動しにくい。
肝心のクロノス・ジョウンターの外観が原作よりショボクなっていてスケールダウン。
ラスト、原作と違うエンディングが用意されていて、それはそれで。とも思うけど、やはり特に館長とかの素人芝居が足を引っ張っている。素人芝居と言うか演劇好きの素人だと思う。
そんな人を使った演出が悪いんだろうな。残念。


〈2020年1月17日レンタルDVD新作5本1100円にて鑑賞)

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 字幕3Dドルビー

2019年12月28日 | SF
2019年 アメリカ 142分 SFアドベンチャー
監督/J・J・エイブラムス  
出演/デイジー・リドリー、アダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ

(79点)ラストのセリフで全て持ってかれた。レイの可愛いのがいっぱい観れた♪

40年つづいたスターウォーズ最終作。
フィンはなんだかんだとクセのある女性にモテモテだしポーダメロンをはじめレジスタンスの恋愛模様がそこはかとなくダダ洩れ。そしてC3-POは空っぽに・・・。
そんな中、いろいろあって最後のジェダイ僕らのレイちゃんは、走る跳ぶ闘う悩み叫ぶ。
落ち込むこともあったけどレイは元気です。


前作がアレだったが観ないわけにはいかない。
しかし・・・見てて凄いなと思ったのが、生きている人が死んでて、死んでいる人が生きている入れ子状態。
ハリソンフォードとかマークハミルとか生きてるけど役柄的にしんでいる、でも実在のキャリーフィッシャーは死んでるのに役柄のレイアは生きている。妙な感じがした。
ドルビー3Dで観たが、だから凄かった!と言うのはなかった。
前作をなかったことにする程ではないが強引に持って来たり薄めたりしている感、いろいろと批評で出てくる後出しじゃんけん感を感じずにはいられないが、レイちゃんの可愛いところがいっぱい観れたし、なんだかんだ言ってラストのあのセリフでいっぺんに持ってかれたので、まあ文句は言わないようにしよう。
正月休み初日だったからかプラス900円のドルビー3Dだったからか公開二週目なのに名古屋で一番入るはずのミッドランドで7割ほどの入りだったのが気になった。当然満席になると思って二日前にチケットを抑えたのだが、こんなものなの?


(2019年12月28日ミッドランド ドルビー3D 1350円プラス900円にて鑑賞)


エリザベス∞エクスペリメント

2019年05月02日 | SF
2018年 アメリカ 109分 SF/サスペンス
監督・脚本/セバスチャン・グティエレス
出演/アビー・リー、キアラン・ハインズ、カーラ・グギーノ
    マシュー・ビアード、ディラン・ベイカー

「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。
(72点) クローン美女に殺し殺されのそれなりな小規模のSFサスペンス

金持ちの科学者が人里離れた山奥の豪邸に若妻を連れて行く。宝石も服も家もみんなアンタのもんだ。でも、この部屋だけには入るな!と言って若妻を残して一日お仕事へ。お約束通り部屋に入ってしまった若妻は自分そっくりの裸のねーちゃんが機械に入って眠っているのを見る。そしてそれを知った科学者に殺される。半年後おんなじことが繰り返される。そう若妻はクローンだったのだ。最愛の妻をクローンとして生き返らせた科学者はいつの間にかその妻を殺すことに喜びを感じていたが、クローンだからと言って殺されちゃーたまらんと最後の若妻は立ち向かい・・・。
いつものように若妻の処理をするため戻ってきた助手らは若妻が生きていてビックリ。そんでもって・・・。


ツタヤの新作の棚に置いてあった無名のエロティックSFスリラー。
東京ではその手のSFやホラーをレイト上映する特集で公開されたものらしい。
地味ながらそれなりの小品。
新作5本1080円レンタルの一本としては、まー充分。それなり美人の裸が見られるので充分充分。


(2019年5月1日レンタル鑑賞)

移動都市 モータル・エンジン

2019年03月04日 | SF
2018年 アメリカ 129分 SF/アクション
監督/クリスチャン・リヴァーズ
原作/フィリップ・リーヴ『移動都市』(東京創元社刊)
出演/ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、
   ヒューゴ・ウィービング、ジヘ、レイラ・ジョージ

(85点) 未来少女ラナ!ややナウシカ、だいぶラピュタ

ロンドンが襲ってくる。荒廃した未来、人々は移動可能な都市で弱小都市を吸収しながら弱肉強食な暮らしを送っていた。地上最強都市ロンドンではカリスマオッサンが虎視眈々と野望計画をたてていた。オッサンを殺しに来た謎の美少女を追って純粋風味青年トムはロンドンから下界に吐き出されてしまう。そしてなんだかんだあって打倒ロンドンの闘いに巻き込まれていく。そんなこんなで未来少女ヘスターの運命や如何に!!

ポスターデザインが良い。ネットで観た予告編が面白かった。本編とは感触が違った。正直本編よりも予告編の方が面白かったのだが、本編も宮崎駿の作品をごったまぜにして実写化したような映画で面白は過ぎる。原作は有名なのだろうか?古典的なSFなのだろうか?キャラクター描写やストーリーが性急な感じ。トムはパズー、ヒロインはもののけ姫、悪党はムスカかカリオストロ伯爵と思って観れば合点はいく。

(2019年3月4日ミッドランドレイト1,100円)

ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー

2018年07月01日 | SF
2018年 アメリカ 135分 SF/アクション/アドベンチャー
監督/ロン・ハワード
出演/オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン
    エミリア・クラーク、ドナルド・グローヴァー

(67点) それなりに面白いけど魅力を感じないサイドストーリー

若かりしハン・ソロが無茶したりチューレバッカと出会ったりミレニアム・ファルコン号を手に入れたりする普通のSF青春アドベンチャー。


つまんなくはない。むしろ面白いのだが、ストーリー、キャラクター、役者、演出全てにおいて魅力が足りない。
友人と一緒に観に行ったので、この場合まずパンフレットは買うのだが、とくに何も知りたくなかったのでパンフは買わなかった。いや、つまんなくはない。
昨年オープンしたシネコンに行ってみたかったので映画割引デーで行けて、まあ満足。
しかし、そのシネコン。家族向けの郊外のファッションモールにあり、ラインナップがどこでも上映しているありきたりの作品ばかりでわざわざ行きたいシネコンではないので残念。
そんなシネコンにふさわしい当たり障りのない超大作だった。
つまんなくはない・・・。


(2018年7月1日TOHOシネマ赤池にてファーストデー+アトモス1200円)

ギャラクシーオブガーデアン リミックス (吹き替え版)

2018年01月05日 | SF
2017年 アメリカ(ディズニー) 136分 SF/アクション/ヒーロー
監督・脚本/ジェームズ・ガン
出演/クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ
    マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ
    エリザベス・デビッキ

(70点) 一回目よりは面白かった・・・

前作で結果銀河を救った凸凹チーム、ガーディアンズ。
アライグマの軽率な行動で金ピカ女王さんの反感買って危機に。そして助けてくれたと思った主人公のおとっつあんが実は・・・。
そんでもって色々あって、一応結果、銀河を救う。


前回観たときは字幕版でしかも前半ウトウトしながら観てたので正直I-MAXでの3D以外褒めるとこがなかったのだが
DVDで吹き替えで観て前回よりは楽しめたもののオープニングはI-MAX3Dで観ないと全然面白くない。
でも、なんかノリ切れなかった。2Dでは全然面白くない。
やっぱりグルートが子供になっちゃってカワイコぶってるのが嫌。次は青年になるみたなのでパート5ぐらいから楽しめるようになるかも・・・。
何気に美女がいっぱい出てくるけどメイクが残念メイクでイイ身体してるのに勿体ないと感じずにはいられない。
一作目は好きだけど、一作目だけでイイかなー・・・。


(2018年1月2日新作レンタル半額デー約180円にて鑑賞)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

2017年12月24日 | SF
2017年 アメリカ(ディズニー) 152分 SF/アドベンチャー
監督・脚本/ライアン・ジョンソン
製作総指揮/J・J・エイブラムス
出演/マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー
    アダム・ドライヴァー、デイジー・リドリー
    ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック

(70点) 次から次へと盛りだくさんなテレビシリーズみたいなスターウォーズ


反乱軍がすったもんだしている間、レイは最後のジェダイルークの弟子入りに難航していた。
特攻野郎ポーダメロンに対してレイア姫将軍は母親気分で駄目だし、何気に復活したフィンはアジアン馬場園似のローズと共にカジノで人探し、その人かどうかわからない人と敵陣に乗り込みあーなってこーなって。
レイは何故だかカイロレンと心が通じちゃったりなんかして。
そしていろいろあって、敵のラスボスがあんなことに、反乱軍はこんなことに!!そしてルークもそんなことに。
そして結果、次回に続く・・・。


公開前に予約して公開直後の日曜日にI-MAX特別料金2200円使って、事前にレンタルDVDでフォースの覚醒を観て、万全の状態で観に行った。
まー、面白かったんだけど、観終わった後で出てきた言葉は「70点」。
いや、さすがにスターウォーズに70点以下はつけられないので70点。
前作は個人的オールタイムベストに入れたいぐらい好きだったので期待しすぎたのかもしれないが前作の魅力をやんわり台無しにしてると思って、それが残念。
なんかテレビシリーズの途中を見てるみたいで、次から次へと危機また危機の連続で、どおなるかと思ったらどおでもいい展開でただ危機が続くだけで、楽しませようとしてるのかもしれないけど結果台無し。
魅力的だったはずのキャラも魅力を感じず、特にダメロンが駄目ロンになっちゃってるような。
第二ヒロインも、アレでは個人的に萌えれない・・・。
そして、あんなけ引っ張っていたレイの素性がアレでいいの?
次回作で実はこうでした!と修正が入るかもしれないけど。
職場の同僚も先日観てきたらしいが、テンションが下がったのか次の日風邪ひいて仕事遅れてやってきて早く帰って、そのしわ寄せが私に・・・。
次回ちゃんと終われることを願って、あと2年、が、頑張って生きよう・・・。

いやいや、それでも娯楽映画としては普通以上に面白い、それでも観るべき一作。


(2017年12月17日109シネマI-MAX2D字幕版2200円)

予兆 散歩する侵略者 劇場版

2017年11月26日 | SF
2017年 日本 140分 ホラー/SF
監督/黒沢清 脚本/高橋洋、黒沢清
原作/前川知大『散歩する侵略者』
出演/夏帆、染谷将太、東出昌大

(67点) 東出ターミネーターを見る映画、でも所詮宣伝のためのスピンオフ作品

地球に侵略に来た宇宙人は地球人を調査するため人の概念を奪う。
概念を奪われた人は症状はそれぞれだが中には社会生活困難な廃人になったりする人も続出。
東出宇宙人のガイドになってしまった染谷将太は事の重大さに恐れおののく、何も知らない妻夏帆だったがなんか起こってる事に気づきなんかしようとするが・・・。
いろいろあって地球侵略は始まるのだ。つづきは上映終了した本編で!


『散歩する侵略者』は面白かったし、これも評判は良いようなので無理して観たが、所詮、最近よくある番宣用のテレビドラマ。
てっきりチラシに映ってる3人それぞれのオムニバスかと思ったら140分と本編よりも長いちゃんとしたドラマで、しかし、本編の設定を知ってないと若干わかりにくいし、やってることは本編の3人いる宇宙人のエピソード一人分をきっちり見せて、しかも結末は本編に委ねる感じで、劇場で観るほどの映画ではなかった。
いや、黒沢清作品が好きなら有りなのかもしれないが、私はあまり好きじゃないのかもしれない。
3人の役者は上手いがキャラ的に魅力を感じなかった。
東出昌大の気持ち悪さは見ごたえあるが、それだけじゃあ・・・。
夏帆の役はせっかくの特殊能力が設定だけで終わっちゃってるし、染谷将太は上手いけどクソ野郎すぎて見てられない。
WAOWAO用のドラマとしてはいいかもしれないが、いや、これをテレビで見つづけるのは私には無理かも。
観たかったからしょうがないけど、観なくても良かった。いや観たから言えることだけど。
70分くらいの映画なら1950年代のアメリカB級SFぽくって良かったかも。


(2017年11月24日ミッドランド1にてポイント鑑賞)

ジャスティス・リーグ

2017年11月25日 | SF
2017年 アメリカ(ワーナー) 120分 アクション/ヒーロー
監督/ザック・スナイダー
出演/ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ガル・ガドット
   エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア、レイ・フィッシャー

(68点) DCヒーローが集合しただけの120分

スーパーマンが死んじゃった。
そのすきに悪の魔王復活。奴はお母ちゃんを復活させ世界を悪に染めるのだ。
そりゃあかん!とバットマンが金ばらまいてヒーロー集め。ワンダーウーマンもサポートと大暴れ。
ちょこちょこ集まってくる超人たちと共に禁断のエネルギー使ってアレをするのだ。


数カ月前に公開されたワンダーウーマンよりもワンダーウーマンがあの格好で長々と活躍するのは嬉しいが、ちょっとババア感が出てると言うかゴリラ感が出ちゃっていると言うか「バットマンVSスーパーマン」での5分間の活躍以上のもではないのが残念。
ザック・スナイダーのせいなんだけど、リアル志向と言うか爽快さがないのであんまし好きじゃない。
今作はヒーローの紹介だけでいっぱいっぱいでいつもよりはつまんなさは薄い。
仮面ライダーの劇場版(坂本監督ではない方)をハリウッドが作ったらこんな感じか。
ヒーローものは単純明快・勧善懲悪な痛快娯楽が観たい。あとウーマンのお色気も観たい。ダメ?
いや、こんなに言う程ヒドイ映画でもないけど。


(2017年11月23日ミッドランドスクエア2にてレイト1100円)

散歩する侵略者

2017年10月07日 | SF
2017年 日本(松竹=日活) 129分 SF/ドラマ/ミステリー
監督/黒沢清 原作/前川知大
出演/長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己、高杉真宙、恒松祐里
    前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、笹野高史

(90点) ちょっとコミカルでシニカルな地球侵略

松田龍平が宇宙人になって帰ってきた。
長澤まさみはなんか変だと思いつつ夫婦生活。
その頃、恒松祐里は大暴れ。
高杉真宙はジャーナリストの長谷川博己をナビゲーターに仲間の恒松祐里と松田龍平を探す。
そして街はこの三人の宇宙人によってなんか変なことになっていた。
そして三人の報告を受け地球侵略が開始される・・・。


劇団イキウメの同名舞台劇を黒沢清が映画化の異色SFドラマ。黒沢清作品は苦手なのだが、なかなかどおして面白かった。恒松祐里はサクラダリセットに引き続きトリッキーなJK役を熱演。タランティーノ辺りに見つけられて栗山千明みたいにならないといいのにと思ったり思わなかったり。


(2017年9月ミッドランドレイト1100円にて鑑賞)