え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

アサルトガールズ

2010年08月30日 | SF
2009年 日本 70分 音声/英語(一部日本語) SF/アクション
監督・脚本/押井守
出演/黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子、藤木義勝
(60点) ゲームのデモムービーみたいな映画

未来のインターネットゲーム<アヴァロン>。
プレイヤーたちは賞金稼ぎのため、レアなモンスターを追っていた。アヴァロン世界の中で優秀なハンター4人はそれぞれライバル同士で反目しあっていたが、最強モンスターを倒すためにパーティーを組むことになる。3人は女で、1人は男。互いをけん制しつつも最強モンスターへと挑むが・・・。


ピッタリとした戦闘服に身を包む黒木メイサの身体のラインと凛々しいお顔を楽しむ映画。仮想空間で美女3人がモンスターハンターしているだけの内容で、やたらと大げさなナレーションや説教臭いお言葉が挿入されたりするわりには物語性のないデモムービーを集めただけの映画だった。上映時間は70分だが本編は一時間に満たない。短い。ひょっとして本編ではなく本編のためのプロモーション用の序章を見せられているのかと思った。
女優の存在感でギリギリつまらなくはないが、これって映画?正月の話題作で劇場では観損ねてDVDで観たが観損ねて良かった。いやスクリーンで黒木メイサの身体のラインも楽しみたかったけれど・・・短っ!KOTOKOの歌うエンディングソングはイイ感じ。

「アサルトガールズ」公式サイトはコチラから

(2010年8月DVD80円レンタルにて鑑賞)

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ウルフマン

2010年08月26日 | ファンタジー
2010年 アメリカ 102分 配給/東宝東和 ホラー
監督/ジョー・ジョンストン 特殊メイクデザイン/リック・ベイカー
出演/ ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント
(80点)普通に面白いクラッシクな狼男映画

兄が失踪したと聞いて長く家に帰ってなかった舞台役者の弟が帰ってきた。
兄の婚約者は絶世の美女で、彼女のために兄を探そうとするが既に何か得体の知れない獣によって殺されていた。弟もまた謎の獣に襲われてしまう。それは伝説の狼男。奴に襲われて生き残ったものも狼男に変身してしまう。そして弟は狼男に変身して大暴れ。そして村は恐怖のどん底に。そして捕まって、そして逃げて、そして兄を殺した狼男と対決だ。そして乱れ飛ぶ銀の銃弾。そんな満月の夜1891、イギリス・・・。


古典的な狼男映画を名優とCGとリックベイカーを駆使して描いた超大作で、それなりに面白かったのだが観て半月しか経ってないのに、すっかり忘れた。ネットで調べてポツポツ思い出してきたが、その程度の映画だっけ?
主演がブサイクで感情移入出来なかったのを覚えている。一応有名舞台役者でイケメンとして登場するのだが、格好つけた小倉久寛にしか見えなかった。オグちゃんがストイックに悲劇の色男を演じてもなー。狼男映画としては評判は良いみたい。

(2010年8月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
同時上映「シャーロックホームズ」
      「シャッター アイランド」


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シャッター アイランド

2010年08月25日 | サスペンス・ミステリー
2010年 アメリカ 138分 パラマウント PG12 ミステリー
監督/マーティン・スコセッシ
出演/レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー
(80点)絶海の監獄島に隠された秘密とは!

精神を病んだ犯罪者たちが収容されている絶海の監獄島シャッター アイランドに保安官デカプリオがやって来る。ある日、一人の女性患者が忽然と消えてしまったのだ。捜査をするうちに監獄島ぐるみの巨大な陰謀が隠されていることに気づいたデカプリオは一人謎へと挑むが、そこには驚愕の真実が待ち構えていた!

結末は絶対に教えないでね♪と言う前書きで始まるミステリー超大作。そこそこ面白く、結末はともかくオチはそれなりに決まったような気がする。監督は巨匠マーティン・スコセッシ。その割には大味のような気がする。デカプリオはこのあと「インセプション」と続き、なんか似たような役どころが多いなーと感じた。
つまらなくはない。

(2010年8月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
同時上映「シャーロックホームズ」
     「ウルフマン」


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シャーロックホームズ

2010年08月25日 | アクション
2009年 アメリカ 129分 ワーナー・ブラザース映画 アクション/ミステリー
監督/ガイ・リッチー 原作/アーサー・コナン・ドイル
出演/ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス
    マーク・ストロング、エディ・マーサン、ケリー・ライリー
(80点) 名優によるキャラ描写最高の娯楽作

名探偵ホームズはムキムキ・マッチョのナイスガイ。脅威の推理力と破天荒な行動力で事件を次々と解決するがトラブルも絶えない。黒魔術の儀式のために猟奇的な犯罪を繰り返すブラックウッド卿と対決することになるが、それは国家を巻き込んだ巨大な事件だった。そしてさらにその影に邪悪な天才的犯罪者モリアーティーが暗躍していた。ホームズは盟友ワトソンとともに不二子ちゃん的悪女に翻弄されつつ真相に挑む。

面白かった。ホームズのマッチョキャラは原作に近いらしい。わりと複雑な人間関係を分かりやすくさばく演出と構成の手腕と名優たちの存在感が素晴らしい。大きなスクリーンで見れて良かったがテレビで気軽に観るのにも最適な映画かもしれない。マンガみたい。
メインのお話は次回に持ち越しているが、軽い作りながらかなりの大作なので簡単に続編が出来るか心配。物凄く面白いのだがプラスアルファの魅力が一切ないのが残念。

(2010年8月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
同時上映「シャッターズ・アイランド」
     「ウルフマン」


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昆虫怪獣の襲来

2010年08月25日 | SF
1958年 アメリカ 71分 SF/冒険/巨大昆虫
○日本劇場未公開作品(TV未放映)
監督/ケネス・G・クレイン
出演/ジム・デイヴィス、バーバラ・ターナー
(40点)ある意味スゴイ。コマ撮りの怪物はイイ感じ♪

50年代に大量生産された怪獣SFの一篇。
宇宙実験のためのロケットがアフリカに墜落。積み込まれていたスズメバチが巨大化して現地人を襲っているらしい。科学者たちはアフリカへと調査に出るが未開拓のアフリカには危険がいっぱい。原住民に襲われたり、自然の猛威に足止めを食らったり、病気で倒れたりしつつ目的地へ。やっとの思いで巨大スズメバチを退治しようとするが、ちっぽけな人間には歯が立たない。そのとき火山がドーン!


なかなか凄いのである。チープなモンスター映画かと思いきやアフリカシーンでの群集の無駄に凄いことと言ったらもー!と思ったら別の映画の流用みたい。怪物はコマ撮りで案外イイ感じ。造型は金星ガニと同じ人がしたらしい。しかし、わずか70分の映画に盛りだくさんの危機につぐ危機が描かれているにも関わらず物語や葛藤が描かれていなくて、わずか70分なのに長く退屈する。ある意味スゴイ。前から飛んできた矢が背中に当たる、など突っ込みどころ満載ながら映像はちゃんとしている。
特典として解説が載っているが「人食いアメーバーの恐怖」の解説が間違って載っていたりして・・・。別の意味で楽しめる一本。

(2010年8月レンタルDVD80円にて鑑賞)

「昆虫怪獣の襲来」詳細ページはコチラ

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4Dマン・怪奇!壁ぬけ男

2010年08月25日 | SF
1959年 アメリカ 85分 SF/ホラー
監督/アーヴィン・S・イヤワース・ジュニア
出演/ロバート・ランシング、ジェームズ・コングドン、リー・メリウェザー
(70点)チープなSF怪奇映画なれど味わい深し

生真面目な科学者が野心的な弟の開発した装置により物質を通り抜ける壁抜け男に変身。凄まじいエネルギーを必要とするその能力による急激に老け込むが、他人の身体から生気を吸い取れば大丈夫。現代の吸血鬼と化した科学者はモンスターとして警察に追われるが、人に触るだけ殺し、行き止まりの壁もすいすいと通り抜け・・・。

2D、3Dの次は4Dだ!
4次元の力を手に入れてしまった科学者の悲劇を描いた50年代SFホラー。
以前からタイトルと写真だけ見ていて気になっていた。最近になって50年代SFが次々と低価格でリリースされて、これもその一作だったが珍しくレンタル屋にも置かれていたので借りてみた。軽快な音楽でテンポよく進み、チープながら味わい深い映画だった。
弟が主役なのか怪人と化す兄が主役なのか、そのどちらにも感情移入が出来ないのが難点。意外とシリアスな話なのに、つけられた邦題が「怪奇!壁ぬけ男」。でも悲しいかな、この邦題どおりの内容と味わい。

(2010年レンタルDVD80円にて鑑賞)

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デコトラ・ギャル奈美2~爆走!夜露死苦編~

2010年08月24日 | 城定秀夫監督作品
2010年 日本 75分 エロス/アクション
監督/城定秀夫
出演/吉沢明歩、亜紗美、吉岡睦男
(45点) 珍しく出来損ないの一編

相変わらず不器用な生き方しか出来ない奈美。高校時代スケバンのライバル同士だった綾乃は警察官になっていた。成り行きで綾乃の子供を預かることになってしまった奈美。そして綾乃は夫の敵を討つため麻薬組織に一人立ち向かって行った。そして奈美も綾乃を救うためにヤクザに立ち向かうが・・・。

大好評につき続編が作られたのだが制作費は削減。監督いわく強い女と子供の取り合わせで「グロリア」を目指したとか。ほとんど亜紗美に持ってかれている感が強い。しかし、ちょっと城定監督にしては出来が悪い。とくに脚本。なんの策もなくヤクザに挑んでまんまとやられるって、撮影中にトラブルでもあったのだろうか、あまりにもお粗末すぎる。嗚呼、勿体ない。

(2010年8月スコーレ城定監督特集にて鑑賞)

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江戸女刑罰史 ~緊縛妖艶遊女~

2010年08月24日 | 城定秀夫監督作品
2007年 日本 66分 エロス/時代劇
監督・脚本・編集/城定秀夫
出演/亜沙美、吉岡睦雄、佐々木渚沙、なかみつせいじ
(70点)やはりマゲのない時代劇に無理を感じる

江戸時代、贋作を描いて破門にされた絵師が一人の遊女に出会う。その遊女に魅了された絵師は彼女をモデルに春画を描くとそれが大評判。殿様の目にもとまり、モデルとなった遊女が囲われてしまう。絵師は遊女を取り戻そうとするが・・・。

超低予算のVシネでありながら無謀にも時代劇に挑戦。川原や日本家屋のロケでなんとか時代劇らしさを出してはいるもののマゲを結う金もないため手ぬぐいでごまかしたりしているが、やはり無理を感じる一編。それでも城定監督自身はお気に入りの一本らしい。
しかし、それよりも女優が美人でないのが気になった。亜紗美は上手いし人気はあるが、私が出会ったのが「片腕マシンガール」のマッチョなヤンママ役だったこともあり元AVアイドルらしいが美人扱いで見てないのでヒロインとして萌えにくい。もう一人エロ担当で出てくるがイマイチでエロVシネで美人度が低いとかなり萎える。好みの問題かもしれんが・・・。

亜紗美のトークショーのときに3回目の鑑賞をしたらなんか面白く観れた。
亜紗美も初めて役に取り憑かれたと語っていて、確かに後半の演技は鬼気迫るものがあった。
マゲさえあれば気持ちよく観れた映画なのに勿体無い・・・。


(2010年8月スコーレ城定監督特集にて鑑賞)

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池袋ヤンキー戦争

2010年08月22日 | 城定秀夫監督作品
2010年 日本 77分 ヤンキー/青春群像/Vシネ 
監督/城定秀夫
出演/朝日奈あかり、友田彩也香、恵美秀彦、鈴木慶、江川武蔵
(80点) オススメ 無軌道な若者の青春群像劇

ワケ有りの若者たちが行き着く街、池袋。今夜もまた行き場のない少女が一人、心に傷を負いながら池袋へと辿り着いた。荒んだ家庭環境で育った少女あかりは心を閉ざしていたが池袋で出会った正義感の強いヤンキーグループの若者たちとの交流で心を開くようになる。しかし、敵対するチームとの抗争に巻き込まれ・・・。

無軌道な若者たちの愛と抗争の日々を描いた青春群像劇だが、不良の青春映画なんて共感できないのであんまり好きじゃないが、この映画では無茶したらちゃんとしっぺ返しを食らい、決して不良たちの行動を美化していないので好感の持ってる作風で最終的に主人公たちに思い入れしてしまい、ホロリ。
主演の朝日奈あかりはAV女優らしいがコレだけ観るとAVという感じはしない。普通にツッパリの似合う期待の新人女優に思えた。なんか昔の東映セントラルフィルムの不良映画っぽくて、さらりと城定監督の新境地を感じる一作。

城定監督特集は全作パス券を買って観に行き、この映画も3回観たが、二回目のとき出演者がお忍びで観に来ていてのには驚いた。
主演女優だけいなかったが、友田彩也香、恵美秀彦、鈴木慶など主要キャストみんないたかも。
新人俳優たちが名古屋だけで上映されている自分たちの作品を観ようと集まったらしい。
どうせならゲストとしてトークショーして欲しいほどの豪華さだったのに、さっと見てさっと帰って行った。平日だったので場内はほとんど役者とその家族ぐらいしかいなかった。勿体ねー!


(2010年8月スコーレ城定秀夫特集にて鑑賞)


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インセプション

2010年08月16日 | SF
2010年 アメリカ 148分 SF/サスペンス/アクション
監督/クリストファー・ノーラン
出演/レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット
    マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ アリアドネ、トム・ハーディ
(88点)夢の中を舞台にした壮大なアクションサスペンス

ディカプリオは人の夢の中に入ってアイデアを盗む未来の犯罪のスペシャリスト。そのディカプリオに渡辺謙がアイデアを盗むのではなく、アイデアを植え付ける危険なインセプションを依頼。ディカプリオは危険を承知しつつも己の目的のために依頼を受ける。しかし、ターゲットの夢の中には夢犯罪ガードプログラムが仕掛けられ、さらにディカプリオの夢までもが浸食し、ディカプリオの仲間たちは訳の分からない世界でドンパチを繰り返すのだった。

相手の夢の中に侵入しアイデアを盗むと言うアイデアが面白いのに映画はその先の展開に終始し、ちょっと客としてついていけない。ついていけないながらも、どんどん凄い映像を駆使して勝手に暴走していく物語。しっかり見てないと置いてかれてしまうが、ちゃんと見てれば丁重な作りで娯楽作として親切設計ではある。ラストのオチはなかなか効いていてしびれる。結局面白いのだが遊びの部分がなくて結構疲れる。現実の5分が夢の中では一時間という設定はいい。

(2010年8月TOHOシネマズ ポイントにて鑑賞)

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新・高校教師 ひと夏の思い出

2010年08月14日 | 城定秀夫監督作品
2004年 日本 70分 ドラマ/エロス/青春グラフティ
監督・脚本・編集/城定秀夫
出演/小沢菜穂、あんずさき、春芭碇薫子、吉岡睦雄、畠山寛、中村英児
    閔東旭、むかい誠一、藤田浩、柘植亮二、野上正義
(90点)甘酸っぱくてほろ苦い日本的青春群像劇

教育実習で田舎の母校にやって来た笑子はかつて憧れを抱いていた音楽教師と再会。教師と生徒ではなく大人の男と女として再会した二人は不倫の恋におちる。
一方、写真部の生徒は美人実習生笑子のパンチラを撮ろうと画策し、音楽教師に思いを寄せる女生徒は笑子の靴を隠し、その女子高生に想いを寄せるインテリ君はパンを買いに走らされ、そのパン屋のおばちゃんは笑子のいとこでもあり童貞キラーとして男子生徒を食っていた。それぞれの想いの中、田舎町の暑い夏の二週間が過ぎていく。


あらすじを書きながら作品を振り返ると、なんかじわじわくる。半年ほど前に一度観ているがレンタルだと見方が雑だったかも。こんなに良い作品だったとは。不良女子高生がいい。過ちの不倫セックスの中、壊れた扇風機が暴走する比喩が面白い。初老の教師が笑子の実習を監督しながら居眠りつづけたり、登下校の生徒のカバンの持ち方が妙だったりと随所に味わいのあるシーンで溢れたちょいといい映画。

(2010年8月城定まつりフリーパス5千円にて鑑賞)
 同時上映「デコトラ・ギャル奈美」


タラガ氏による作品解説はコチラから

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若妻痴漢遊戯 それでも2人は。

2010年08月11日 | 城定秀夫監督作品
2005年 日本 69分 ドラマ/エロス
監督/城定秀夫
出演/西野翔、吉岡睦雄、RIRICO、畠山寛
(70点)新婚一年目のすれ違いと修復を描いた佳作

新婚一年目でまだラブラブのはずの夫婦だったが夫はリストラされたことを言えずどこか夫婦生活のバランスが崩れ始めていた。薄々夫のリストラに気づいていた妻は夫を信じながらも電車内で出会った痴漢に心の隙間を埋めていく・・・。

城定秀夫監督初期のシンボル的存在のアヒルが初登場。まだ雛で愛らしい姿を見せる。主演の西野翔の清楚な色気がたまらない。欲求不満の果てに風俗でバイトしようとすると、そこに旦那が客でいて鉢合わせするなど、シリアスなドラマの中にコメディ要素も満載で面白い。急に動かなくなる洗濯機など小道具の使い方も上手く、いきなりファンタジー的な展開になる後半にはビックリもするが、それも微笑ましい佳作。

(2010年8月シネマスコーレ城定特集にて鑑賞フリーパス5千円)
同時上映「池袋ヤンキー戦争」


城定監督による自作解説はコチラから

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デコトラ★ギャル瀬奈

2010年08月11日 | 城定秀夫監督作品
2010年 日本 74分 デコトラ/人情/エロス
監督/城定秀夫 脚本/城定秀夫、清水匡
出演/原紗央莉、栗林里莉、粟島瑞丸、那波隆史、石川ゆうや、漆崎敬介
(90点)オススメ。原紗央莉を主演に迎えてのデコトラ新シリーズ

金さえ貰えれば仕事は選らばねー、女だてらに一人気ままなデコトラ稼業の瀬菜(原紗央莉)は相手がヤクザでヤバいものと知りつつもお構いなしに仕事を続けていた。そんな瀬菜にチンピラの滝沢が依頼したのは目の見えない娼婦あずみ(栗林里莉)を逃がすことだった。ヤクザの金と女を奪ったことで追われる危険な仕事だったが瀬菜は「ちっ、しょうがねーなー」と頭をかきむしりながら二人を乗せてデコトラを走らせる。

吉沢明歩主演でヒットを記録したデコトラシリーズ最新作。「2」と連続で撮影が行われ本来は「3」となる予定だったらしいが吉沢明歩のスケジュールが取れなかったとかで新シリーズを急遽立ち上げたとか。主役級の出演者以外スタッフ・キャスト・デコトラもろ被りでその分経費を抑える手法らしいが、世界観は違う別物。でも雰囲気は一作目に近い。男臭い原紗央莉はイイ感じで力が抜けてるし、サブヒロインの栗林里莉もいとおしくて良い。シリーズ化に期待。

(2010年8月シネマスコーレ城定特集にて鑑賞フリーパス5千円)
同時上映「懺悔 松岡真知子の秘密」



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懺悔~松岡真知子の秘密~

2010年08月10日 | 城定秀夫監督作品
2010年 日本 73分 エロチック/Vシネ
監督・脚本/城定秀夫
出演/松浦ひろみ、原紗央莉、石井亮、吉岡睦雄
   福天、濱田マナト、神楽坂政太郎
(100点) オススメ!美人姉妹の愛憎劇と女教師の禁断の性癖

音楽教師松岡真知子には足の不自由な姉がいた。その姉が足を怪我したのは真知子が裏切ったからだった。美人姉妹ピアニストとして脚光を浴びた二人だったが今は姉は妹を憎み妹は姉を恐れながら姉の言いなりとなって世話をする生活を送っていた。そして欲求不満がつのり生徒との禁断の関係に落ちる真知子だったが・・・。

シンガーソングライターでAV女優でもある松浦ひろみで一本、と言うことで始まった企画モノのオリジナルビデオ作品で、低予算で面白いものをと言う裏テーマにしたがって製作がスタートしたみたい。ドロドロとした話で大嫌いなタイプの映画だったが、まんまと感動。カンヌでグランプリを取った変態映画「ピアニスト」に近い内容でありながら、あちらはヒロインが重圧の中狂ってしまうが、こちらは狂わさず映画的に逃げてない感がして一枚上手だと感心した。足の不自由な姉役の原紗央莉が姉役として若い感が否めないが凄みがあって素晴らしい。とても一日で撮ったとは思えない。全撮影は3日とか。エロVシネとして扱われるのが勿体無い名作だ。

(2010年8月シネマスコーレ城定特集にて鑑賞フリーパス5千円)
同時上映「デコトラ★ギャル瀬奈」


城定監督による自作解説「懺悔 松岡真知子の秘密」

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第9地区

2010年08月06日 | SF
2009年 アメリカ 111分 SF
監督/ニール・ブロムカンプ 製作/ピーター・ジャクソン
出演/シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ
   ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド
(90点) リアル戦場映画風B級SF後半は面白い

南アフリカに巨大UFOがドーン。
中には100万を超えるエビ型エイリアンの難民が!
街はすっかりエイリアンのスラムと化し28年の時が過ぎた。そして政府によりエイリアン難民たちを隔離する非人道的な計画が立てられたが役員が調査中、謎のウィリスに感染し腕がエイリアンのようになってしまう。それと同時に人では作動しないエイリアンの武器が使えるようになり、政府は未知の力を手に入れた役員を解剖しようとし、マフィアもまたそのゴッドハンドを狙って動き出す。役員はエイリアン親子の助けを借り人間に戻ろうとするが・・・。


宇宙人が出てくるSF映画としか知らなくて、まさかこんな映画だったとは。ドキュメンタリータッチの戦争映画のような作りでB級SFしていて前半ついていけなかった。主人公の役員も魅力が薄く、エビ型エイリアンも当たり前のように存在しすぎてワクワク感がない。でも、猫缶が好物だったり細かいところは面白かったが、なかなかノレなくて辛かったが後半は面白くなってきた。個人的にはもっとチープな宇宙怪人ものにしてほしかったが、シニカルなSFコメディとして名作なのかも。

(2010年8月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
同時上映「フィリップ、君を愛してる」「TEKKEN 鉄拳」


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