え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

借りぐらしのアリエッティ

2010年09月08日 | アニメ
2010年 日本 94分 アニメ/ファンタジー
監督/米林宏昌
声の出演/志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子

(80点) ジブリは滅んでしまうのか・・・?

人の家の床下にこっそり暮らす小人族がいた。かつてはこの家にもたくさん仲間が住んでいたが今では一家族だけ。人に見つかったら引越しをしなければならぬと怯えながらも生活用品は人のものを少しづつ借りながら快適に暮らしていた。14歳になるアリエッティは今日から「借り」をすることが許され、好奇心いっぱい。その日、街から病弱な人間の少年がやって来て、少年はアリエッティを見つけてしまう。心優しき少年はアリエッティに角砂糖やおもちゃの家具をプレゼントするが、人に存在を知られた家族はここを離れなければならず・・・。

ジブリ最新作で宮崎駿が脚本・監修を勤めたことで大ヒットを記録。丁寧に作られた映画はシンプルで完成度が高いが、なんだろう?この余裕の無さは。新人監督を密着したドキュメントを見てしまったせいか、巨匠宮崎駿の存在とプレッシャーに押しつぶされそうな監督が痛々しく、それがそのまま映画に反映してしまったように見えてしまった。
我の強いお手伝いさんがアリエッティを追い込んでいく姿は若手にとっての宮崎駿そのもの。宮崎駿の影響が強すぎて若手の育たないジブリは滅び行くアリエッティと同じなのか。小さな世界でもがき苦しむ姿が美しくも痛々しく感じた。

あと映画の中身で気になったのはアリエッテイのお母さんの華のなさ。
ヒロインの母親としてはあまりに華がない。親戚のオバサンなら有りだが、王道のジブリアニメとしてヒロインのお母さんの記号ではなかった。原作がコレなのか強いこだわりがあるのか知らないが違和感を感じた。


(2010年9月TOHOシネマにて鑑賞)

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