え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

この世界の片隅に

2016年11月13日 | アニメ
2016年 日本(東京テアトル) 126分 アニメ/日常ドラマ/戦争
監督・脚本/片渕須直 原作/こうの史代
アニメーション制作/MAPPA
音楽・主題歌/コトリンゴ
声の出演/のん(能年玲奈)、細谷佳正、稲葉菜月、潘めぐみ

(100点) 必見!戦時中の日常エッセイ的な珠玉のアニメ

昭和初期、広島で海苔を作る家で生まれ育ったのんびり屋のヒロインが呉に嫁ぎいろいろあって戦争がドーン!いろいろあって、それでも、それでも生きて日常を作っていく。


こんなの誰が観るの?的なよくある文部省特選印のアニメだと思いつつ、ミリオン座での上映することの信頼感と(少し前「クハナ」の裏切りがあったけど・・・)町山智弘が絶賛していたこともあり初日に観に行った。
うん、面白い。
良い映画は最初から良い映画だ。「はじまりの道」に感じたのと同じ心持で観始めた。
時代は戦時中だがほのぼのとしたエッセイまんがのアニメを観ているようで今の時代と地続きの生活空間がそこにあり、興味深く楽しく鑑賞。
しかし、そこかしこに時代の悲劇もあり、当然の如く戦争の悲劇も描かれる。
ところどころに描かれるファンタジー要素も悲しくなり過ぎないようにするための主人公の心持なのかもしれない。
最大の悲劇の描写でカナダの実験アニメ作家ノーマ・マクラレンの「線と色の即興詩」そのものの画像が使われた意味はなんだったんだろう。
エンディング後、個人出資者の名前が流れるシーンも見逃してはならない。
「君の名は。」や「聲の形」もいいけど、コレもヒットしなきゃ。
アニメファンも観ない、映画ファンも観ない、デートムービーに使えない。
観た人が口々に伝えて行かなければいけない映画だ。
難しい映画でも説教臭い映画でもない見やすいほのぼのとした雰囲気の名作である。
のん。も頑張ってるから観てね🎵


(2016年11月12日ミリオン1にて会員1,000円にて鑑賞)


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