富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

翆華殿覆輪 神の雫

2012年11月28日 | 豆葉縞
この木の名前が 神の雫 になったようです
糸覆輪の木が 雫 だそうです

さて久しぶりのご紹介です

夏の暑いあいだは鉢中で根ばかり伸ばし
上の成長は遅くなった感じです
木全体は大きくなりましたが

気温が下がり始める頃からまた活発に動き始めました

しかし覆輪の子は当たり前のように
青よりは生長が遅いようです

今度の天葉は大覆輪のよう
もう少し紺が乗ったほうがいいのですが

只 翠華殿は葉肉が厚い為
今の天葉のように葉裏からだけではまだ解りません
紺が葉裏に抜けない部分も有るようですし
紺地が増えるのを期待しましょう

この木 もうどこかで大覆輪の子が上がっているかもしれません
当りは白く出たりして
期待に胸を膨らますのですが
本葉が出れば糸覆輪になることが多いのも事実

しかしこの雫も結構日本に入ってきており
中には派手柄の将来有望な子付きもあります

この木も下葉は派手な片柄でしたので
派手に出れば期待大かも

こういうまだ覆輪になっていない子は
神になる前の 天使の雫
とでも呼ぶのでしょうか

話は変わり
今月末は仕事が究極に忙しくなり
ブログが休みがちになるので御容赦を

政権交代が目前に迫り
各省庁の動きが活発化

日本国の正常化を願うばかりです















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雪龍 白頭冠

2012年11月26日 | 奄美
この三連休 じっくり植え替えをし
棚整理をしようと思っていたのですが

娘とサッカーを見に行く約束が、、、
たまには家族サービスをと

初めてJリーグのガンバ大阪vsFC東京を見に

スタジアムの迫力、熱気はなかなかの物
でも寒い寒い
後は周りが若い衆ばかりで一人うき気味

いつも週末に家に帰れば
食事以外温室から出ないため
たまにはこういうのもいいかなと

あと20年若ければ同じように応援歌を歌い
跳ね回っていたのですが

富貴蘭を眺めうぅ~んと うなっている方があっているようです
これはジジイになった証拠
アクティブに動くと言えば夜の銀座だけ
来年から生活態度を改めましょう

さてあれから3ヶ月

子供2本を外し3鉢に

というのも大きな3本立で
何故かそれぞれから子が上がる雰囲気が無く

それで有れば根も十分でしたし
すでに子が上がってもおかしくない大きさですので
ブチブチと、、

来作で子上げに期待です

この雪龍
前にも書きましたが白頭山で購入した木
あれから色々な方と話をしましたが
結論として雪龍と白頭山は同じ木と結論付け

どちらかの名に統一しないといけません
月刊誌にも両方に名で出ておりますので混乱します















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奄美冠白

2012年11月24日 | 奄美
あれから6カ月

さすが奄美 ぐんぐん大きくなります

どうやらこの木は 青に出て荒い覆輪で展開し
その後大覆輪になっていくようです

何故か最近の奄美覆輪は
ほとんどの木がそういう傾向にあるようです

さてこの冠白
入手時の姿とも比べてみてください
韓国から来た当時は葉もつまり葉幅も引き
ブリブリの木姿
ほぼ年中温室作りの韓国で木が締まり
自然作りの日本で雄大に

摩訶不思議な事も有るものですね

是非韓国の作りを勉強させて頂きたいものです

自らの作の下手さに 
何時もながら落ち込む今日この頃です















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水苔

2012年11月23日 | 風蘭の作
今回は水苔についてお話

最近雑誌等で国産水苔がいいと言う記事をよく見かけます
業界でも国産がいいと、、、

斯く言う私も30年近く国産水苔を使用していますが、、、

別に大した理由は有りません

ニュージーは水持ちがよすぎるし
一度乾けばなかなか水を吸わないので
私にとって扱い辛いだけ

確かに国産はニュージーに比べ利点も多々あるように思いますが
何でも一気に飛びつくのは危険

と言うのも どの記事も国産水苔のリスクが
何故か記述されておりません

ある意味 国産水苔は もろ刃の刃 的なところがあります

ニュージーを使い今まで順調だった富貴蘭が
国産の使用法を誤り いきなり作落ちしても
雑誌社も誰も責任を取ってくれません

この富貴蘭讃歌であまり作のことについて書かないのも
それぞれの棚の環境や鉢の種類、水遣りの頻度等々
千差万別だからです

うちの棚ではこれがいいという作り方や
殺虫殺菌の仕方などなど
それが他の棚で実践しうまくいくかどうかは疑問です

ブログとはいえ 活字にしておりますので
それを もし参考にされ 万が一ランを傷めても
責任をとる事が出来ないからです


さて話は戻り
国産水苔のデメリットを二三書きますので
軽く参考にしてください

先ず第一に
殺菌消毒をしていないため
虫の持ち込みがあります
これは少々苔を乾燥させても防げません

虫はゲジゲジは勿論ダンゴムシまで出てきます
ゲジゲジは悪さをしないようですが
ダンゴムシやナメクジは根を食害します
一匹見つければその何十倍も潜んでおり
一度棚で発生すると根絶は相当な労力がいります

全て卵の状態で水苔に付着しているようです

うちでは国産を仕入れ 害虫対策のため
乾燥させ一年間寝かします
一年寝かしてもゲジゲジやダンゴ虫が孵化してきます

ニュージーでは考えられないことですが

今、植え替えに使っている水苔は去年採取物で
段ボールの箱に一年間寝かしておいた物
ビニールに入れ寝かすと
少しでも湿気が残っていれば腐りますので
通気のいいダンボールを使用します


次は雑菌

国産を使い一番怖いのは雑菌の持ち込み

基本的には腐葉土で作っているみたいなものですので
特に夏場 水が多く強光が当たり蒸れの状況になると
台苔の状態が悪くなり
たった一日二日で全ての根が一気に腐ることも

根の腐る進行が速いため草姿はそのままですので
気付いた時はすでに遅しです
これはあまり発生することのない極端な例ですが
国産を使い蒸らすと起こり得ることです


後は水苔自体の劣化が早い事

特に夏場は水苔から湧いてくる虫に食われたり
さらに乾燥が早いので苔がスカスカになり
素焼き鉢では水切れし葉焼けの原因にもなります

うちの棚は水加減の分らない人が毎日ザブザブやってくれますので
国産の渇きに速さは重宝しますが、、、

確実に年2回は植え替えないと
水苔の劣化速度に作がついていけません
さらに見た目がとても汚くなりますし
高い国産ですのでコストパフォーマンスはイマイチです

風蘭は年に2,3枚の葉繰りで
国産に変えたから
それが4枚になるわけでなく
自己満足的要素が高いだけかもしれません

風蘭以外の園芸もやられている人はわかると思いますが
要は腐葉土で作るという事です
腐葉土で春蘭を作ればどうなるか???

苔自体に栄養が有り 作が良くなったようにも見えますが
(実際、ニュージーよりは木が大きくなるようです)
その作場の環境まで留意して作らないと木が間延びします
(肥料がありますので水苔の養分に頼る必要はないと思いますが)

今回の 自然と野生ラン に載っている四国方の様な環境、作をすれば
素晴らしい出来になるでしょうが、、、

一度よく研究してみてください
いきなり棚のすべてを国産にするのではなく
一作、棚の2割ほど国産に変え様子を見る方が賢明かもしれません
その内 国産に合う鉢の種類や扱いがわかると思います

ちなみにうちは最高級の国産水苔を使っておりますが
それでも細かな弊害は出てきます

今うまく作れているのであれば
あえて変える必要は何と思います

最近 あまりに国産国産と ざわざわしだしましたので
こういう事も有りますよと
経験を踏まえ 老婆心ながら書いてみました





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隼鷹

2012年11月22日 | 奄美
あれから10カ月

親子共々順調に成長しております
木も全体的に大きくなったようです

まだ完成された木ではないですが
上手くいけば 登録品の大観のような木になるかも

覆輪はまだまだですが大観を凌ぐボリュームはあります
来作辺りで見極めができそうです

さてうちの棚の奄美
何故か先月あたりから新根が出てきました

確か去年も今頃から新根を出す奄美が散見できましたので
こういう性質かも

このまま止まらず動きますと
奄美には休眠時期がいらないことにもなります

実際 奄美大島でも最低10℃を切る日は稀ですので

本日奄美に問い合わせた所
日中は20℃以上 夜間でも15℃以下にはなっていないようです

奄美は年がら年中動かした方が
木にとってはいいのかもしれません

奄美は奄美の作を考えましょう













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