富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

日向猛虎

2011年09月30日 | 虎斑
花時期でなく本来の虎芸の斑切れのよさを見直す為のアップです
前回から約5ヶ月 ユックリ成長しております

あまり成長の早い木ではないため年2枚程度の葉繰り
秋にはぜ、暗まない虎ですので年2枚では片側だけ虎斑が残ります
今年は親木に力が付いてきたため3枚の葉繰りで
ようやく反対側にも虎が残る予定

奇数枚の葉繰りでしたら左右に虎が残り見応えもあるのでしょうが
うまくいきません。旭昇でも同じ事
偶数枚の葉繰りでは片方ばかり斑が残ります

これと全く逆のパターンが豆葉の代表格 天玉宝
春に展開する長い葉と秋に展開する短い葉
年2枚の葉繰りに抑えませんと3枚葉繰りさせますと
左右長短バラバラの天玉宝になってしまいます
昔の自然作りの天玉宝の姿が決まっているのはこの為でしょう

いずれにせよ、同じ棚で人為的に
2枚葉繰りと3枚葉繰りに分けて作るのは至難の業
うちでは鉢の種類や苔の量、もちろん棚での置き場所や
水、風の調整で対応しております












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友禅錦 牡丹芸

2011年09月29日 | 友禅錦
友禅錦の牡丹芸タイプです
この木は銀河系友禅の牡丹芸

秋に出る天葉がここまではぜるのはなかなか優秀
この時期、金牡丹でも春のように雪白では上がりませんし
ある意味貴重な存在

友禅でいつも思うのですが元々1本から
縞や牡丹や中透けに変化したのでしょうか?
詳しくわかりませんが、たぶん芸西の坪採りなのでしょう
断定はできませんが、、、
今度地元高知の識者に聞いてみます

しかし友禅錦は無地から縞 中透け 覆輪 牡丹 墨 幽霊虎と色々
一品種でここまで多彩さを誇るのは友禅錦くらいでしょう
本物の友禅はこれで、それ以外は別物と言っても混乱するだけ
すべて友禅錦でいいのではないでしょうか
コレクションのしがいが有ります

さてこの牡丹芸タイプは友禅の中でも気難しいタイプ
あまり見かけないのも納得です

沢山ある普通の金牡丹よりかは遥かに希少性が高いと
自分なりに考えております
まあルビー根の映えは金牡丹より劣りますが

今回は天のハゼが若干黄色いタイプと雪白タイプの2種ののご紹介ですが
雪白タイプなどまるで銀嶺の様な柄行

四国産の木はその細い葉に繊細かつ上品な柄行が多く
ベテランに好まれるのも納得です。


黄で上がるタイプ





白で上がるタイプ









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友禅錦 三彩縞

2011年09月28日 | 友禅錦
友禅錦の三彩縞です

白縞、黄縞、紺縞と多彩な芸

前回ご紹介した縞とは別タイプ
前回の木は銀河系友禅と私が勝手に言っているタイプの縞

今回の木は中透けタイプからの変化種、本家本元よりの木

しかしこの木がうちに来た当時、根がボロボロ
蘭屋さんにいる間に一気に傷んだようです

作の難しい友禅錦ですので一旦作落ちすると復帰さすのに2,3年
ようやく来年あたりから普通の風蘭と同じ作場に戻せそうです
(銀河系友禅以外は弱日ですが)

友禅錦の作については
青は別ですが牡丹芸や縞木は
大型金牡丹より作が難しく根が伸びません
春の新根も他の風蘭に比べ極端に少なく、でない年もあります
いかに根を大事にするかに尽きます

木の性質は同じ四国産の至楽銀嶺と良く似ております
両種程気難しくはないですが。











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旭昇

2011年09月27日 | 奄美
あれから10ヶ月

ほぼ1作でこの変わりよう、見比べてください
増えのいい旭昇ですので
このまま5年も作れば超大株に
割っても仕方がない木ですので大株でも作ってみます

この木自体 旭昇としては中の下くらいの柄ですが
本数が増えればなかなか見ごたえが
貧粗な1本1本の柄を本数でカバーできるとは
恥かしながら新発見

今や一家に一台の旭昇
廉価で最高の芸を見せてくれる秀品です











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山出し 牡丹芸

2011年09月26日 | 山出しフーラン
前回のご紹介から5ヶ月が経ちました。

植え替えのついでにいつものパターンでバラバラに
5鉢に分けました
こういう事をするから鉢数が増えてしまいます
まあこの木に関してはは最上柄の出現を目指しておりますので
割るのは致し方ない事で、、、

これはこれで 株分けは楽しいものです
子の内の2本をアップ

分け木も親同様の大きさまで育っておりますので
早割りの貧弱な木になる事もなく
すぐに子をふいてくれると思います

割り子をじっくり見てみますと
ただの牡丹芸の木と言うよりもどちらかと言うと太公望に良く似た柄行
太公望の柄行自体、他の風蘭にない柄行ですので
これまた風蘭に内在する新しいパターンとして貴重かも

山木はじっくり作ってみると案外変化する可能性が多いのかもしれません
まだ仕上がってないので当たり前ですが。

















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