富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

大八洲

2012年03月31日 | 覆輪
大好きな品種の一つ大八洲です

通常は爪覆輪がこの木の本芸ですが
探せば色んな変化種が見つかります

大八洲には八洲の月という
深覆輪の見事な木が有りますが
まだ手に入れてません

この木は業者さんのHPで見て
浜松より取り寄せた木

通常このくらいの柄で八洲の月として商売されるものですが
そこは真面目な業者さん
これは八洲の月ではないからねと一言念押し

しかしこの木
深覆輪に縞を有し大八洲としては
なかなかの変わり柄

あまり見向きもされない安い品種ですが
こういう変化種を探して作るのも楽しいものです

大昔は羆と同格で扱われていた木ですが
時代の流れです



















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羆 E

2012年03月30日 | 
今迄 子供の羆ばかりのご紹介でしたので
ここらで一発 親の羆を、

天葉はまだ本格的に動いておりませんが
ぼちぼち純白に上がってくるでしょう

この木や 羆 A を見て建国殿羆と同種と言われる方はいないでしょう


羆もこのくらい大きくなると木に力が付き
ブロック状の腰斑も鮮明になってきます

紺の乗りも充分で根もしっかりしていますので
少々の日は大丈夫と思われますが
ここで日を取れば下葉が一気にはぜます

本来はぜさせた方が見た目には羆らしく美しいのですが
作が極端に遅くなりますし木が弱ります

作るにはこれくらいのはぜ方が理想

薄い薄い葉面肥料で紺地をキープします

一度はぜてしまえば建国と違い
元には戻りませんので
作には注意が必要です

羆ははぜささなくてもブロック状の腰斑がでてきますので
建国羆との違いは一目瞭然

付いている子供は片覆で上がっておりますが
羆はこんな感じの柄でよく上がります
この段階で片覆であれば
完全な羆になるでしょう
今年1作位で外せるかもしれません


先日もある方と羆と建国羆、両種の話で盛り上がりましたが
結局、建国羆を羆の偽物扱いするから話がややこしくなると
建国羆は羆では真似の出来ない芸を持つ素晴らしい木もありますので
しっかり種として分けて共存共栄すればいいだけと思うのですが



























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羆 B

2012年03月29日 | 
年末以来の羆です

根の弱い産木でしたが
順調に根も伸び ゆっくり成長を始めたようです

購入時に比べると天葉がほんの少し動いたよう

本来でしたら純白に上がる天葉ですが
まだ木勢がついていないためご覧の通り

羆Aもそうでしたが
木勢がつきはじめる秋か来春には
純白の天葉が楽しめそうです















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建国殿羆 D

2012年03月28日 | 建国殿系
あれから3ヶ月
天葉が動き始めました

この木は50%遮光の場所で作っておりますが
強い日照ににびくともせず元気に成長しております

羆でこれをやると即枯れ
同じように見えて性質は全く違います

フウランの遮光に関してですが

ここ数年50%市松のみで作っておりましたが
朝から日が沈むまで日が当る棚ですので
ちょっとフウランにはきつそうです

強健なフウランは逆に作がかかりますが
根の弱い木や派手な木は葉を焼いたり振るったりもします

遮光ネットには2種あり
この市松ネットは日が100%の所と0%の所があり
合計50%という計算
日が動きますので木漏れ日にはなりますが
やはり直射の部分が出てきますので厳しいようです

もう一つ市松以外のネットは雲がかかったように遮光しますので
こちらの方がフウランにとっては心地がいいかも

風通しや温室ガラスの経年劣化を考えて市松にしましたが
そろそろ考えないといけません

さらに問題なのは 昔に比べて日差しがきつくなってきたように思います
年間気温も上昇しているようですし
通常、越冬出来ないような南方の植物が庭での地植えで越冬しています
今年も夏越しには細心の注意が必要でしょう

そのうち夏場の温室にはクーラーがいる時代が来るかも

さて話は戻り
この木はなんとなく羆の幼木にも見えなくないですが
明らかに建国殿羆
強健さが違います

派手な建国殿羆建国殿縞であっても
50%市松遮光で充分作れますし

同じように見える両種ですが性質が全く違うようです




















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羆 C

2012年03月27日 | 
以前のご紹介より3ヶ月 天葉が動き始めました

この羆も何とか紺地をキープできております
はぜさすのはもっと木が大きくなってから

このくらいのはぜ方でキープできれば作は楽です
根もしっかりしてきますし増えも早いようです

すでに筬の中に当りも

しかし羆はあまり青がちに作りますと
青になる危険性もはらみますし青の子ばかり産む可能性も

やみくもに暗い所で作ればいいというものでなく
ある程度の明るい日照も必要

この辺のバランスが微妙なさじ加減
根の状況によりはぜ具合も変わってきますので

羆ははぜさすと綺麗ですが
これはある種の作落ち状態かも

風蘭すべてに言えることですが
特に羆は根を作らないと健全に作れないかもしれません


















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