富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

八十宮錦

2013年04月30日 | 
なかなか柄のそろわない八十宮錦です
これより大株が数鉢ありますが それぞれ柄が暴れ
最上の株は皆無 その代り覆輪は何本も出ていますが

元々は綾錦とも言われてますが
本家本元から譲り受けた綾錦は、少し違うタイプ
軸にほんの少し泥を噛み根は青根
桜錦ほどの違いがあれば見分けやすいのでしょうが
この手はあまりにも微妙

仲のいい風蘭仲間や
風蘭をよく知る業者さんの間では定説ですが

たぶん混同して流通していると思いますので
今更あえて どうこう言う事はないのかな~~?と
本にも元綾錦と記述されてますしね

さてこの八十宮錦
一昔前は1本三桁の木
最近はお手頃価格になりました

でもネットに安く出ている 八十宮錦こと青王錦
程安くありませんので
ご注意を。












青軸青根と言われますが 根先はうっすら泥

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ナゴラン

2013年04月29日 | 野生ラン他
温室のあちこちでナゴランが咲き始めました

ヘゴの丸太についているナゴランも
鉢植えにしている縞や覆輪も

ヘゴ付けの木は九州産の野生種(怒られる)
覆輪などは韓国実生
生まれ育った環境は天と地ほど違いますが
同じDNAを持つ者同士 同時期に咲きます 当たり前か

さてこのナゴラン
すでに1700年には沖縄の名護岳で発見されたと
琉球の古文書にあります
琉球王朝時代には 王が専属の栽培人まで雇い
首里城でナゴランを楽しんでいたようです

1800年代に全盛を極めた富貴蘭より
園芸種としての歴史は古いのかもしれません














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春の庭

2013年04月28日 | 野生ラン他
ゴールデンウィークに突入 4月27日の庭です
地植えのエビネ類が咲き始めました


これは確か随分昔に対馬から送って頂いた
キエビネだったと思います
うちでのエビネ類の中では いの一番に咲きます
南側の庭で でかいリュウビンタイやサイカスの陰で育っています
全くのほったらかしですが
どんどん増えていっているようです












これは九州産のガンセキラン
まだ蕾を上げている最中です
開花まであと2,3週間かかりそうです
これも強いランで増殖中 
この段階でオルトランの粒でも巻いておくと
花も虫にやられないのでしょうけど そこはほったらかし

今年は白花を入手し植える予定
ちなみに斑入りのガンセキランは枯れてしまったのか
見当たりません やっぱ斑入りは弱いのでしょう




北向きの坪庭に植わっているアキサキナギラン
今年の新葉はすでに展開済み 結構早い時期に新芽を上げます
毎年1本か2本新芽を上げますが
株立になる気配はなし 新バルブがどんどん上に展開しますので
傾斜地でないと作がかからないのかも
秋に花が咲いたらまたご紹介




北側の庭に植わっているエビネ
去年九州の夢らん舎さんから(売れ残り?)
二束三文で色々沢山譲っていたき植えたもの
まだ1作目ですので新葉も小さく 花も少ないようです
来年あたりに期待です
これまた全くのほったらかしでよく育つものです
一切水やりなどしていません

ただ土壌は 家を建てた時に
全ての庭を 深さ70センチまで掘り下げ
腐葉土80とピートモス10杉皮10の混合を入れました
おかげで庭は毎年1センチは地盤沈下しています
(家が下がったらえらい事ですので庭だけ)
下がった分は毎年スーパーラン中粒を足すだけでいい具合になります

















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カトレア覆輪

2013年04月27日 | 野生ラン他
カトレアの覆輪に妖艶な花が咲いていました
まだ咲き切っていませんが、これから東京に戻るので、、
(撮影は今週月曜)
帰ってきた頃には 花も終わりかけ??

品種として なんか長ったらしい名前が付いていましたが
我々古典園芸家にとっては、横文字の名前より斑の入り方が大事
さしずめ この木はカトレア黄覆輪でいいでしょう
こういう洋ランに日本名を付けてもイマイチあいませんし

洋ランも斑入りを探せば結構色々手に入ります
温室がないので洋ランは無理とお考えの方は
一度室内での栽培をお勧めします
特にマンションの場合 室温が0度近くになるなんてありえませんし
水を辛めにすれば 結構 越冬してくれます
春から秋にかけては風蘭と同じ環境で栽培

うちの家でもミニ胡蝶蘭など毎年リビングで越冬し
この時期に花を咲かせてくれます
案外 高湿度の温室より うまくいくかも

特に女性の方は お花がお好きなようですので
日頃の罪滅ぼしを兼ねて 派手に咲く洋ランで
ご機嫌をとり、ラン栽培に理解を深めてもらうのも一考

毎年ワンパターンの風蘭の花だけでは 
あまり多大な効果は望めません

うちではこういう斑入りの洋ランをいくつか作っており
季節毎 花が咲くたびにリビングに
これはこれでご機嫌取りにはいいのですが

そこは一筋縄ではいかない強者
鉢が汚い!と一蹴
 
この苔むした素焼き鉢の良さがわからんかと??
特にラッパの作鉢は女性に受けが悪いようです

3,5号鉢が入るような洒落た鉢カバーが必要

PS。鉢からゲジゲジが出てきた日にゃあ~
最悪の結果を招きますのでご注意を!
















蛍光色のエグイ色です

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天領

2013年04月26日 | 
あれから2年

うちの天領の元親です
すでに数本割り、同じような株が4,5鉢
どの株も なかなかいい柄の木がそろいません

派手や地味ばかりで
この株の右にについている子が一番マシな子かも
一鉢 派手覆輪になっている株も有りますが
本来の天領覆輪には程遠い感じ

同産地?の龍泉錦はよく覆輪の子を出しますが
天領はなかなか覆輪が完成しないようです

今年は 大幅に棚整理をしスペースを確保に努め
こういう株を割って それぞれ増殖していきたいと考えております

好きな木だけ残していくつもりです
何でもかんでもあるというのは
数的に手に負えなくなってきました

こういう株立がふえてきて
裏側についている日当たりの悪い木が
貧弱に育ってしまいますし
株のままでは子が上がらなくなってきます

棚整理し 好きな人の棚に行く方が
木も大事にされるでしょう














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