錦織

以前のご紹介より３カ月がたち根が動き始めました。

ふと見ると割った子からピンク根が出たおりましたので
写真を撮りました。

親木も含めどんどん覆輪に向かっております。
特に子は雪白のいい覆輪。固定するのでしょうか？
新根も数本出ていますので
夏前にでも試に覆輪子を1本割ってみます。

錦織は芸の多彩さゆえか人気絶好調！
今後どのように進化するのか楽しみです。

ここ１０年で縞物の中では吟風と共に最大のヒットでしょう。


この親木も虎、縞、覆輪と色々産んでおります。



出だしは雪白覆輪　後に黄覆輪

棒縞ですが心配なし　進化しガンガン増えます

ピンク根

清涼殿 Ⅰ

今年も根が動き出しました。

清涼殿独特の細い青根。
このあたりが作を難しくしている原因か。

昨秋にでた当りも順調に育っているようです。
この木は根もしっかりしておりますので
今まで作った清涼殿のなかで一番作の楽な木です。

風蘭全体に言える事ですが　このような大覆輪は
如何に根を作るかで作が決まります。
春の新根を１本でも多く出させ、また今までの根を如何に腐らせないか
これにつきます。

龍泉錦

ダメな親と優秀の子の見本のような龍泉錦です。

一枚目がダメな親、元々はいい柄をしておりましたが
上にきて源平～棒縞～青と最悪パターンです。
付いている子も青、何故かコケの中から幽霊子も。
とことんすごい木です。

下の写真2枚がダメ親からの4番子5番子。
いずれダメ親の様な柄行きになるのでしょうか。

しかしこの親は龍泉覆輪も生んでおります。



さすが高千穂産という木姿です

明らかに宝錦とは違う木姿に

翠雲

青軸青根の小型豆葉　翠雲です。

豆葉では一文字の付けは珍しく
葉もカチカチと他の風蘭にない固さ？です。

一枠ほど増えましたが　以前１鉢だけ萌黄の縞の子がでました。
棚出ししておりませんので有るはずですが見当たらないという事は
柄が逃げたのかもしれません。
探してみます。

以前ご紹介させていただいた　青鷺　の小型版です。

しかし豆葉は人気がなくなりましたね～。
実生の問題が最大の原因でしょうけど、、
昔よく展示会で見た青海や緑宝、鈴虫などの
大株は何処かで大事にされているのでしょうか？

イリオモテラン

石垣島産のイリオモテランです。
毎年この時期にたくさんの花を咲かせます。

最近は実生も沢山出来　ポピュラーな野生欄になりました。

このイリオモテラン　漢字で書くと西表蘭でなく
入面蘭と書きます。
昔　新種登録されたときに西表を入面と書き間違えそのまま。
さらに読み方もニュウメンランと読み二重の間違え。
早く直してあげたいものです。

我家の風蘭温室（１２月は最低０℃）で育成可能な日本の南方系着生ラン達は

オキナワセッコク　　　　シコウラン
リュウキュウセッコク　　クスクスラン
イリオモテラン　　　　　コゴメキノエラン
コウトウヒスイラン　　　ケイトウフウラン
ジンヤクラン　　　　　　サガリラン
オガサワラシコウラン　　オオオサラン
キノエササラン　　　　　フシナシオサラン
クスクスヨウラクラン　　ハガクレナガミラン

などなど色々あります。
ワシントン条約にひっかかるランもありますのでご注意。

それぞれ花時期も違いますし
小型のものを選びますと棚が華やかになります。
風蘭温室の片隅にヘゴに着生させた野生ランを
ぶら下げるのも趣があり楽しいものです。

しかし風蘭の上には絶対ぶら下げないでください。
洋ランの世界では当たり前ですが、ランの上にランは厳禁です。
洋ランに近い種ですので入手されましたら　まず殺虫殺菌は忘れずに！

しかし色んなランを作りすぎです。
庭にも春蘭や寒蘭、駿河蘭、ナギラン、ガンセキラン、キエビネなどなど
生えまくっております。金閣宝も生えてたりして（枯れかけ！）。


赤の豹紋花　日本の蘭では珍しい色合いです



花茎の下から順番に咲きます