富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

北斗星

2011年08月31日 | 奄美
以前のご紹介から3ヶ月が経ちました。

柄性はクリーム色の砂子斑、
天が若干砂子の牡丹芸の様に上がり
後に紺が乗ってくるようです

風蘭ではあまり見かけない柄性

この柄からして弱そうな木かと思っておりましたが
案外子吹きもよく強健なようです

1本派手な北斗冠が付いておりますが
この柄では外せません
前回もご紹介したように覆輪の立派な北斗冠の
株立ちは既に枯れたようですし

散斑でしたら育つのですが砂子斑では無理のよう
見た目でなく微妙な違いがあるのでしょう

いずれにせよ今までにない柄行ですので楽しめそうです。

すでにお隣 韓国では春蘭にある蛇皮斑や
三光中斑の雪白西出芸覆輪
蘭にある雪白の千本筋のような風蘭もできているようです

最近の実生は侮れなくなってきました。


















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紺波流

2011年08月30日 | 
墨流の縞 紺波流 です

母種の墨流には摺墨という墨のきつい矮性品種があるように
この紺波流にも両方のタイプが存在するようです

この木は何故か棚の大株の間でカイガラまみれになり
一度作落ちさせた木、管理不行届きです

鉢数が多いとどうしても目の行き届かない木が、、、
趣味の範囲でやるには500鉢が限界の様に思えてきました。

現在野生ランやシダなどを含めると2000鉢を超え
四六時中付いていれれば何とかなると思いますが
なかなかそうはいかず せっかくの趣味が苦痛になる時も
只今 風蘭以外の余剰品をどんどん減らしている最中です

さて話は戻り

本来の木勢に戻るのに2年近くかかり
今年夏前からやっと日あたりのいい場所に移動

摺墨型紺波流の出現を目指し増殖に励みます












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大波青海縞

2011年08月29日 | 豆葉縞
今週の日曜は久しぶりにゆっくり出来たので蘭小屋の整理です
棚下にいろんな植物を置いていたのですが
貴重なシダ以外ほとんど取っ払いました。

どうも害虫や雑菌の温床になりそうで

風蘭はまめに殺虫殺菌いたしますが
なかなか棚下まで手が行き届きませんので

案の定、よく見ると棚下のシダなどにカイガラが

先週、友人と風蘭や春蘭の業者さんと食事をする機会がありまして
その時の話題に 今年はいつになく害虫が多いとのこと
アザミウマも例年になく多いようです

早速日曜の晩に殺虫剤を散布。

今後空いた棚下は湿度保持に水盤で水草でも楽しみます


さてあれから2カ月、また新たな子が上がってきました

豆葉縞にしては早い成長速度、前回と比較してください
厳密に言えば豆葉ではありませんので葉の長い分
成長が早く見えるだけかも知れませんが

この大波は柄の継続がいいようで親も兄弟もいい柄をしておりました。
この木もそれなりの子供を産んでおりますので
元々いい遺伝子を持っているようです

豆葉の縞はそれなりの値の木ですので
青や幽霊でなくこういう柄の子を出してくれれば助かります。

しかし今の時代 この子が割れるころには価格が、、、
子を何本か外し元を引けたら良しとしませんと

趣味と実益のキャッチフレーズがガラガラと崩れ
毎日眺めて減価償却です。













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ネジバナ覆輪

2011年08月28日 | 野生ラン他
ネジバナの覆輪です

日本では最も身近に見れる野生ランです
多分シランよりよく目に付きます

春から夏にかけて名の通りネジバナを咲かせます

そこら辺の河原でも見ますが
私が一番よく目のするのは
羽田空港の滑走路脇の芝生の中
部分的に大群生しております

花時期には離陸前に飛行機の中から眺めています
いつもはスッチーばかりみているのですが
この時期だけは別です

このネジバナ、非常に強健な種のようで
水苔と段ボール植えで良く育ちます
私の場合常に湿っている状態にして栽培しております

余談ですが
昔、熱帯魚屋さんでウォーターオーキッドと称し
水草として売られているのをみたことがあります。

もちろん購入し 水耕栽培で良く増えたのを覚えております。
フロリダ原産でドイツの水草ファームより輸入との事。
学名はスピランテス ケルヌアで珍しい水生蘭です
もう一種アフリカのカメルーンにも同じような水生蘭があるようです

日本産より大型の白花で何故かランナーで増える
奇妙な一面も持っておりました

棚下での湿度保持には水耕栽培で最適のランでしょう。
今でもマニアックな水草屋さんで売っているようです。









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建国殿縞 A

2011年08月27日 | 建国殿系
またまた建国Aです

前のご紹介から2週間

結局、牡丹芸でもなんでもなくただ天が派手にでただけ。

しかし台が暗みのない白縞ですので
このままこういうはっきりした柄が継続すれば
建国殿白縞として一級の縞物になるかも

今後この柄をどう継続さすかが問題です
このまま何もせず 作るほうがいいのか 
木にショックを与える意味でて仕立て直して下葉左右で4枚づつ計8枚ぐらい毟るほうがいいのか
悩むところです。
まあ今の天葉がもう少し伸びますと柄の性質の確証が得られますので
それからです。

この建国の親は長寿楽
親は長寿楽から建国殿そして建国殿黄縞へ、
そしてその過程で出た子供達がただの建国殿
その後子供たちは変化し
葉縁に白縞が残る木と黄縞が残る木の2系統に
その白縞系の中の1本が今回の木

ルビー根は親の長寿楽時代にでてただけ
その後は確認できず、あとは泥根のみ
しかし今回の木は数本白根に変化

文章にすれば たったこれだけですが

親木購入は2001年1月25日 
かかった年月は10年強

10年ひと昔、これが富貴蘭。

















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