富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

長門丸

2013年05月31日 | 花物
今年も咲き始めた長門丸

何故か 今年は色んな花色で咲いてます
全て満開になれば 皆同じ色になるのでしょうけど

今迄は蕾で枯れておりましたのに
去年咲かせてから、いとも簡単に咲くように
咲き癖が付いたのでしょうか

去年は全国大会に合わせる為 無理矢理咲かせましたが
今年は多肥のみで勝手に咲きました
蕾も枯れそうな物はないので やっぱ咲癖でしょう

こないだ1本 大子をヤフオクに出したので
同じように咲いていれば 嬉しいのですが、、、

後はこの時期に咲かすと花色がイマイチ
次はいかに花色を乗せるかがポイント

この時期に咲かせ、もう一度夏の終わりに咲かせると
何故か花に色が乗るのはわかっているのですが
年2回咲かせて 子上げのスペースを潰すのも考え物ですし
当分自然体でいきます
















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清国

2013年05月30日 | 豆葉縞
あれから7ヶ月 年末に喝を入れた清国

ようやく柄のある子を上げたようです
今迄何本青を外したことか
去年末に青子を外し下葉をむしり 木にショックを与えたのが良かったのかも

しかし今年は
今迄10年ちかく子上げを休んでいた白牡丹に当り?がついたり
青しか出さなかった 地味目の錦麒麟に初めて柄の子が出たり
今のところ良い感じです

この清国
若干の後冴え覆輪
柄的には豆葉の中で、珍しい性です

豆葉で、この後冴えという芸は これくらいのハゼがギリギリ
実生豆葉の中には 後冴えの品種が多々ありましたが
きつい後冴えは ほとんど枯れてしまったようです
特に後冴え虎は栽培不可能でした

今でこそ 業者さんもその辺をよく理解されており
間違いは起こらないようですが

昔は 豆葉に1本縞があるだけでも高価で取引されていた時代
新たな実生縞が出れば飛び付いたものです
実生の柄性も性質もよくわからなかったので
後冴え品種に手をだし 下葉でまっ黄黄
はぜすぎて枯れてしまうパターンで消滅した品種も多々

実生豆葉は数の事も有りますし いきなり飛びつかず
出来上がった木のみ相手にする方が良いでしょう
できれば、大きくなった実生の割り子がベスト。風蘭は増えますから

数々の失敗を繰り返した経験上 老婆心ながら、、。















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建国殿

2013年05月29日 | 建国殿系
ご縁があって、お預かりしている建国殿

一風変わった建国で、虎のように爆ぜていきます
しかし鈴風とはまた違った爆ぜ方 でもやっぱり鈴風タイプかな~~??
軸の泥にも特徴があり 
よく解りませんが これはこういうタイプの建国なのでしょう

最近は建国殿のグループも多種多様になってきたようです
昔は縞1本で重宝されましたが、、

羆芸を狙う建国も 勿論楽しいですが
それとは別に 縞や覆輪や新たな変化を期待し作るのも楽しいもの
風蘭三昧さんの棚でも色んな変化種が出来ているようですし
墨の性質を持つ木はよく変化するようですね

さて この木、元は本も書かれている四日市のT氏の棚に在った木
一昔前で言う 虎系の建国殿羆という木かもしれません

預かりものですし
日を取れば 一気にはぜそうで怖いので
少し暗めの作をしております

この場を借りて 所有者さんへ
元気にしておりますのでご安心ください

















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白牡丹

2013年05月28日 | 牡丹芸
あれから1ヶ月

最近人気復調の白牡丹です

実生問題が一段落ついたのと
会長所有の大株をはじめ 
白牡丹の中でも特別な系統が 世に広く認知され
脚光を浴びている事も有るのでしょう
その系統は、いわゆる小豆島のM系といわれている木

ちょっとやそっとでは暗まず 木も大型になり
天の白さが他の白牡丹とは段違いです

今迄に多々白牡丹を作りましたが
この系統は別の品種のように思えるほど

長い年月の中で進化したのかもしれません

さて、うちの年老いた白牡丹
今迄、毎年2本の花を上げ余生を楽しんでいるようでしたが
あの手この手で若返りを施され、、、
それでも、頑として子を上げないのは、毎回書いている通り

去年、一昨年と少々強引な処置をし
花の咲いていない筬をなんとか3カ所作りました

それが功を奏したかどうかわかりませんが
何となく当りっぽいのが 軸の左右に、ぶつっと

あと1ヶ月もすれば判断できますが
どうなりますやら

これが子供なら 長年の苦労が報われるのですが、、、








根の横にブツッと

軸の中心にブツッと

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春宝

2013年05月27日 | 豆葉縞
いつもとは また別の春宝

この木は外れ子で養生していた木
年末の植え替え時に 親から2本 台切りのような形に外れ、、、
手前の子は未だ根が出ておらず 動いていないようです 

へんな形で外れたので 他の春宝の株より少し遅めに動きだします
丁度今が見ごろの時期

この春の天葉が綺麗に牡丹芸で上がるので
春の宝 春宝と名付けました
春宝は金牡丹の様な綺麗なルビー根ですが 
なかなか伸びず作は難しい木

これから夏、秋と天葉は暗みますが
ここからがこの木の作のかけ所
天が暗んだ時に一気に作をかけます

春に出たルビー根をもう一度水苔の中に入れ
乾燥による根の細化を防ぎます
また苔の中の方がルビーはのびるようですし

この木も 作の出来る木になるまで相当時間がかかりましたが
このように木に勢いが付くにつれ牡丹芸が鮮明に

これは天葉が勢いよく上がるため
木勢が弱い時は 天葉の成長もゆっくりですので
牡丹芸では上がるのですが
その白さを発揮しないまま先に紺が乗りはじめます

これは天平にも言える事です
天平も購入当初に比べ木勢が付くと 
立の上がりが早く 純白で上がります 
春先のみ牡丹芸が鮮明でしたが 
最近では年がら年中 牡丹芸が楽しめるようになってきました

そう言やぁ 金牡丹でも勢いがあれば芸が鮮明ですしね
この手の木は 作のスピード、
いわゆる木勢で芸が鮮明になるのでしょう
















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