富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

白蓮

2010年12月31日 | 奄美
   本年最後は秘蔵の白蓮です。


なかなか作のかからなかった木でやっとここまでって感じです。

日を強くとれば葉幅も引き純白にはぜるのはわかっていますが
今はぜさすと親子共々作落ちの可能性が、、、

それでも今年は比較的明るい場所で作をかけましたので
もう大丈夫かと。

特筆すべきは純白の月輪型の柄性、子は陽明殿にでて紺覆輪から覆輪へとはぜて行きます。
最終的には雪白覆輪で落ち着くようです。
天は紺で出ますので雪白とのコントラストが抜群の木です。

根は泥根ですがはぜさすとルビーの可能性が。

木はまだまだ大きくなりそうで芸の進化も期待できますので
楽しみな品種です。
出来る事なら葉幅を引かせて
あと1,2作で完成にもっていきたいものです。

私の大好きな柄性で、薩摩錦や大隅錦の雪白版でしょうか。

白蓮という名は穏やかでありながら自らを主張する
妖艶な大正の歌人

 柳原白蓮 より頂きました。
 


今年、思う所が有りブログを始め3か月。
お付き合いいただいた皆様方には感謝しております。

ブログを御笑覧頂きご連絡をいただいた
同好の士にも叱咤激励頂き心強く新年を迎える事が出来そうです。

富貴蘭とはユックリズムの趣味ですので
最近の目まぐるしい業界の変化に
いつまでついていけるかわかりません。

来年からは手持ちの風蘭中心でのんびり
富貴蘭栽培を楽しんでいきたいと思います。

それでは皆様よいお年をお迎えください。

              合掌








オリーブグリーンに上がり濃い紺と雪白のコントラストが抜群です


子は紺覆輪の陽明殿から覆輪へ


大子3本は割れますがもう少し紺が乗ってからのほうが、


徐々に雪白にはぜます


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羆 

2010年12月30日 | 
  今秋、買ったヤバそうな本羆です。

根が1㎝と4㎝の2本、おまけに本羆独特の派手柄。
スリル満点の木です。
ちなみに本日の蘭舎の最低温度は0℃
1月1日より温度をかけます。

羆系には嫌われておりますが
どうなりますやら。
しかしブログの成長記録用にはもってこいの木かと。

このタイプの成木も作っておりますが
のんびり成長し増えもよくないようです。

今後、ブログアップがなかったら枯れたものと思ってください

こういうヤバそうな木は3階の日当たりのいい温室では作らず
1階にあるハイテク温室?にて栽培。
300鉢くらいしか入りませんが主に軟弱な木や作の難しい木、
一気に増殖を試みる木を中心に栽培しております。













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清涼殿 Ⅱ

2010年12月29日 | 清涼殿 
  またまたまた買ってしまった清涼殿です。

ふと寄った蘭屋さんで買って欲しそうにこちらを見てましたので

作の難しいと言われる清涼殿が
この寒い中、この葉数では倒れてしまう可能性が、、、

貴重な品種 清涼殿ですので救いの手を。

と言いつつ、本音は 紺の乗りもいいようですし
根もしっかりしていましたので作得株だと
老木でなく本葉が4枚、
木に力が付けば一気に子上げが期待できると
いつもの皮算用です。

この時期で4枚葉と言う事もありお安く譲っていただきました。

まあ、ブログでの成長記録用には
打ってつけかと思いましたので棚入れ。








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羆 Ⅰ

2010年12月28日 | 
   もと羆だった木です。

兵庫日本海系の由緒正しい羆です。

いわゆる本羆も作っておりますが斑の性質に
若干の相違があるように思います。
建国殿羆とは別種のようですが
詳しくありませんのでコメントは差し控えます。

もう年をとり年金生活の木です。
昔は葉裏まで極黄の中斑が抜け綺麗な羆でしたが
今では下葉に地味になっていく過程での縞が残るだけです。

花芽あともいっぱいで上に来て青になったため
数年前に荒治療で芯を抜きました。
しかしまた出た天葉も青で並フーランに一直線。
また今年も花芽が二つ。もう終わりです。

 が、 一度でた花あとから何か芽の様なものが
    しかも斑の部分2か所から。

羆系には嫌われておりますので
過度な期待はせず待ちましょう。
しかし今年は昔の様な綺麗なルビー根を出しておりました。
もし子芽としても青でしょう。



天から6枚目で一度芯をぬいております
もうほとんど下葉数枚にしか面影はないですがいい羆でした。



上2つは花芽、その下は2つは?

やっぱり花芽?よく見ると左側にも当たりのようなものがあります、
たまに花跡から芽が出ることもありますが、、どうなる事か


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羆覆輪

2010年12月27日 | 建国殿系
   羆覆輪です。

実は何十年も富貴蘭を栽培し
登録品種の中で全く作った事のないのが
羆覆輪と水晶覆輪でした。

ふと気付き数年前に購入し栽培しております。
未だ水晶は作った事がありません。
何故か自分の中で魅力を感じなかったのでしょうか。

この羆覆輪は一つの目的があり購入いたしました。
それは新月殿の株立ちを作りたいと。
昔、兵庫の老舗蘭商の棚で見た
新月殿の株立から四方八方に伸びるルビー根の美しさが
脳裏から離れません。

しかしこの木は新月殿が全く出ず未だ未達成。
普通は新月殿が出ないのは喜ぶべき事なのですが、
自分の思いと逆のほうばかりに進んでくれます。

建国殿羆の項でもお話しさせていただきましたが
本当に羆系統には嫌われております。

うちの棚では、本羆が上に来て青になってしまうという
近代稀にみる素晴らしい変化も見せていただきましたし↘↘↘

ようやく派手な子が出ましたのでこの子からと
先の長い話です。
誰かに新月殿付きの羆覆輪を分けていただいた方が早いですね。








新月殿?


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