富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

陸王

2010年12月21日 | 
知る人ぞ知る 陸王です。

この木は天領に混じって流通しております。
実際 天領より薄い泥軸で葉肉厚く大型の木に仕上がります。
子苗の時には天領と全く区別がつきませんので
混じりこむのは仕方がないと思います。

八十宮とも似ておりますが
良く目の肥えた趣味者であれば何か雰囲気が違うと気がつくはずです。
しっかり作りこめば腰が低くボリューム満点で違いは一目瞭然です。

この木も天領で売られていた木ですが
見た瞬間にこれは違うと購入した木です。

今までに天領の中より2本 八十宮錦の中より1本見つけ出しました。

せっかく一段落した高千穂系ですので
あまり騒ぎ立てせず、また棚出しもせず
一人で楽しんでおります。

その昔、陸王という名ででた大型無地フーランからの
縞ではないようです。





上作された天領より大型になります


腰低く雄大な木姿になります


天領より若干白い縞です


泥軸泥根です


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四真宝

2010年12月20日 | 青物
  青軸青根の四真宝です。

この木は昔々四日市で絶対実生をかけないという約束の下で
譲って頂いた木です。
約束を守り1本しか棚だししておりませんので結構増えました。

よく四日市の宝ということで四真宝と言われておりますが
その時お聞きした話では40年働いてきて定年され真の宝に巡り合えた
記念だと言われていたような、、。

一時四真宝実生が出回ったことがありましたが
別の青軸の豆葉だったようです。

結構大型になり肉厚で葉の照りもよく青軸青根ですので
清涼感のある木に仕上がります。
古い品種ですがあまり見かけません。
今の時代、嫁にと言われる事がなくなりました。
















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花籠

2010年12月19日 | 豆葉縞
  翠華殿実生の花籠です。

聞くところによると日本での実生で
翠華殿に富嶽をかけまた翠華殿を戻し交配し作出されたようです。
沢山ある兄弟木の中で葉の詰まったタイプが5本できたそうです。

ビンだし直後の5本すべて見せていただき
その中でルビー根の一番詰まった木を選びました。
青根のタイプもありました。
すでに残りの兄弟木数本はは韓国の棚に収まったようです。

作者より直接聞いた訳ではありませんが
富貴蘭の本も書かれている有名な方からの購入で
矮化剤など使用していないとの事と
また数もなく絶対間違いないとおっしゃいますので

まぁ、たまには信じましょうかって感じです。

後々出てくる可能性がありますよって
営業する人もいないでしょうけど。

毎度こんなやりとりばかりしております。

緑宝縞実生のようにドバッーとでたら大笑い!
ビンに親木が残っていればいくらでもでてきますし。
まあそれぐらいの覚悟での購入です。
安物買いの銭失い ならぬ、先物買いの銭失いです。

総散斑で葉肉厚く照葉のルビー根ですので
素材としては面白いと思います。

今年の夏のビンだしですので
それなりの作の対応はしております。

ビンの中で出た根がすべて更新したあたりから
作がかかってくるでしょう。
今後どう変化していくか追いかけてみたいと思います。

しかしブログをやり始めて気がつきましたが
冬場にはネタがなくなりそうです。
ご紹介したい木はまだ色々ありますが
春になり動きださないと本来の魅力が伝わりませんし。
今は11月頃に撮り貯めた写真でアップしておりますが
困ったものです。




今のタイミングで肥料をドバドバやると経験上、青になると思います。

軸の黒い点々はなに?芸?それとも病気?

4本子付きです


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加賀童

2010年12月18日 | 青物
  初期のころの轡虫の実生選別品です。

見ての通りいい木に仕上がってきました。
子吹きも良くきれいに決まった葉重ねが魅力。
購入時は気難しそうに感じましたが
木に力が付けば作も楽ですし
力強い子が上がってきます。

今では轡虫実生で色々なタイプが出現しておりますので
中にはこの名前で流通する木もあろうかと思います。

信用のおける業者さんや趣味者からの購入がお薦めです。
勿論購入時にはその木の来歴を聞き逃さないように。

本来しっかり識別しなければならないのですが
実際、難しいようです。

母種の轡虫にはマダラ虎の源氏蛍という品種もありますし
台としては非常に優秀な木と思います。



鈴虫剣もしっかり。    親木に力がつく前にでた子はひねてます。

葉重ねよく小型ですがボリューム満点

割子1作


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憧牡丹

2010年12月17日 | 牡丹芸
今年、憧牡丹という名で購入した憧の変化種です。

憧が登録されもう8年が経ちました。
和歌山から憧が出たのが、ついこの間の様な気がしますが
あっという間です。

憧が和歌山から大阪に来た当時は芸のいい木から並芸の木まで色々ありました。
富貴蘭の本で見かけるような極黄の木は当時の最上芸の木だったのでしょう。

この木の親木は天葉が縞の牡丹芸で上がる木だそうです。
まだ入棚して日が浅く詳細はわかりませんが
子や親の天葉に紺筋が見受けられます。
通常の憧より天は雪白で上がり牡丹芸が顕著です。

御存じのように憧実生は沢山作られております。
確認はとっておりませんが、たぶんこの木も実生の変化種かと。

親株は展示会にも出ていたようなので見られた方もいると思います。
憧の変化種は珍しい為、素材としては一級品に成りそうな予感が。

来年は日を強めにとりどう仕上がるか試してみます。



通常の憧より明らかにはぜはいいようです。

写真では天が黄色く見えますが実物は白です。

子には明確な紺筋が


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