富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

真月

2010年12月16日 | 青物
   独特の芸を持つ真月です。

親木に成れば赤い軸と黄色の腰斑と
他に類を見ない芸を見せてくれます。

今年の全国大会のセリでは思いの他
安かったのでびっくりしましたが
実生でもできているのでしょうか?
それとも初期の価格設定の間違いでしょうか。

まあ富貴蘭の価格とは難しい問題で
安物買いの銭失い、ならぬ先物買いの銭失いが往々にしてあります。
その見極めが難しく、買い逃すと一品物の可能性もあり
二度と手に入らないこともありますし。

趣味とは物欲の一つでもあり、また収集欲も掻き立てますが
慌てずのんびり優雅に楽しみたいものです。
マイペースが一番です。



本羆に似た腰斑です


紅軸 黄腰斑


若木


本領発揮はこれからです

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金牡丹黄縞 A

2010年12月15日 | 牡丹芸
  通常の金牡丹黄縞です。

前回ご紹介の黄縞は特別で普通はこのような中型の木に仕上がります。
この木は葉肉厚くしっかりした木で花もまだですので
今後の子上げに期待です。

親木には比較的いい縞が流れておりますが
子供はまだチラチラ程度です。

うちの棚は日が強すぎるため どうも金牡丹や
根の弱い品種、大覆輪は苦手です。

もう1枚寒冷紗を張ればいいだけなのですが、、、
仕事が忙しいのもありますが面倒で。

しかし今年のような酷暑がこれから毎年続くとなると
重い腰を上げざるにはおれません。

最初から温室をすりガラスにしとけば
柔らかい光が分散し、寒冷紗もいりませんしと
横着ばかり考えている今日この頃です。




肉厚タイプの金牡丹です





細かい黄縞を流します




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宮崎山出し

2010年12月14日 | 山出しフーラン
正真正銘、宮崎の山出しの白縞ですが。

当棚ではよっぽどの特徴が無い限り
新たな名を付けたりはしないようにしております。

この木も見る人が見れば 白口の羅因じゃないのって木です。

今までに自ら命名した木は色々有りますが
知らぬ間に独り歩きする事もありゾッとすることもしばしば、
慎重に命名しませんと。

未だ出番待ちの木も多々ありますので。


実物を見ればきれいな白縞ですので おやっ?と言う木ですが
もう少し作を重ねて特徴が出れば名を付けてあげたいと思います。
今や よっぽどの特徴が無い限り品種として受け入れられませんし。

親木は覆輪に移行中ですので覆輪に固まれば
特徴もはっきりしてくると思います。

既存品種なのかどうかと 判別が困難な縞物は
覆輪になってしまえば明らかに品種判別がしやすくなります。

例えばよく似た桜錦と八十宮錦の違いなどがいい例で
覆輪になれば誰が見ても明らかな違いがわかります。

親はいい白縞ですが


子は片柄


この子も片柄


さらにこの子も片柄


親の天は覆輪ぎみですが紺が葉先に抜けておりまだわかりません


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清涼殿 Ⅰ

2010年12月12日 | 清涼殿 
またまた買ってしまった青軸青根の清涼殿です。

上品な湾曲葉に上品な露受けと
何本あってもいい木です。

清涼殿の特徴は天葉の伸びが普段は天冴えで出るのですが
秋には写真のように後冴えで出たりと変化します。

普通、大多数の風蘭は秋に天冴えで出るのですが
どうやら逆の芸のようです。

平成6年に登録され、比較的子吹きよく紺の乗りもいいように思えますが
あまり見かけません。
根がほかの覆輪品種より若干細いのが原因なのか
早割で調子を崩す木も多いようです。

この木は性懲りもなく また今年入手した木で
右側の紺の乗りが少しあまいですが
子吹きよくなかなか優秀な木のようです。

根もしっかりしており前作者の作の優秀ぶりがうかがえます。
この様な大覆輪や弱い木は前作者の作にも注目しませんと
痛い出費になる事があり御注意を。



大型の上品な木


右の紺が少し甘いですが


すでに子にも紺が乗っております


また当りがでました


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吟風 矮化

2010年12月11日 | 吟風
   吟風が矮化した木です。

前に紹介させていただいた矮化黄縞の親にあたります。

吟風は墨を流す品種ですので摺墨のように変化する事も
充分考えられます。
筬もつまり矮化の固定が感じられます。

普通の吟風と比べますと矮化ゆえ成長も遅く
年に1.5枚くらいしか葉繰りしません。

また増殖したいのですが極端に子上げも悪く思うようにいきません。
さらに根の伸びも悪くと、悪いところだらけです。

今後はどのように作をかけるかが研究課題です。

筬も矮化ゆえ詰まり気味

チラチラと縞っけがありますのでまた縞の子を産むでしょう





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