離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

5度上を向く

2020-01-14 00:00:01 | 日記
私が離婚して苦しかったとき、

会社の人や、知人はもとより、

見知らぬ街の人、電車の人、いろいろな人から

指さされているような感覚があった。

もちろん、そんなことはないし、

誰も他人のことに興味はないが、

自分自身の心の動きがそう感じさせていた。

もちろんそれは当時も知っていても、

それでも、なんとなく下を向いて、

できるだけ人と交わらず、顔を背けて、

他人と目を合わせることができなかった。

目を合わせると、自分の動揺や苦しみ、悲しみが読み取られるのではないかと

びくびくしながら、生活していた。

そんなとき、ちょっとだけ上を向いてみようと言われたことがあった。

瞼を上にでもよいし、イメージはあごをすこし上にあげるだけである。

意識的に、気づいたらそうする。

自然と目線は下向きになり、うつむき、目線をそらしているから、

ほんとうにわずかだけ上を向く。

くだらないと思うかもしれないし、意味ないと思うかもしれない。

実際にそれで何か変わるわけではない。

だが、苦しみのなかで、そんなわずかな、ほんの些細な前向きの行動が

いづれは大きくなっていくこともある。

1カ月前には食事ができなかったくらいに疲弊していて、

今は少しだけおいしいものが食べれるようになったとか、

朝、コーヒーを入れるだけはできるようになったとか、

お風呂でゆっくりすることだけはできるとか、

日々の生活のなかで、できないことが多く、落ち込み、自己嫌悪することも多いだろうけれど、

以前より何かひとつでも変化したら、良しとしたい。

もしほんとうに全く変化がなかったとしても、

この1カ月を過ごしてきたこと、耐えてきたことだけで

十分にすごいのだと気づいてほしい。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする