80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

家具と私(52)

2011-03-10 18:34:31 | 家具
 

 さて、洋服収納の方であるが、左側は婦人用とし、真ん中のは紳士用,

右のは両用のつもりで作った。

婦人用には上置きに和服用の桐のお盆を5枚入れ,上置きと下の本体は

連結金具で取り付けた。

扉裏には左側に鏡。その下には小物入れで、普段使いのイヤリング等を

入れてあるが、其の奥にはフックで埃払いようのブラシとか小さな

箒をかけてある。その下にはパイプを取り付けてマフラーやスカーフを

掛けたが、このパイプは起毛ネクタイ棒と呼ばれるもので シルクの

スカーフを掛けてもずり落ちないものである。

洋服を掛けてあるパイプの肩上の部分が空いているので、そこに奥行き

の浅い棚板を取り外し可能に取り付けて、ネックレスなどの服飾品を

収納したり箱に入ったお扇子とかいろいろな小物などを入れたりする

ように空間の利用を考えた。

 右側の扉裏には三段にパイプをつけたので、スラックスやスカート

一個のパイプに3枚づつ以上掛けられるようになった。

扉は左右どちらからでも開けられるようにした。

 真ん中の収納の上には角型のハンガー掛けを取り付けたので、洋服を

一時的に掛けられたので、洋服と他の服飾品のコーディネイトを考える

際にも便利になったし、洋服にブラシを掛けたりするにも便利であった。

(使わないときには折りたためるので邪魔にならない。)

 紳士用は上下二段に作ったが、上段の方には季節外の背広、下段の

方には季節の背広をかけるようにしたが、背の高い殿方は上部の方に

季節のものと言う風に反対にお使いになった方がいいかと思っていた。

上段の左扉の裏には上の方に季節外のスラックスなどをかけるパイプ

を取り付け、薄いスラックスなら4枚はかけられた。

其の奥には棚板を6枚取り付け、棚板と棚板の間隔を自由に動かせる

ように3センチ間隔でダボの金具を取り付けたが、この棚は奥行きが

深いので、折り畳んだシャツが、前後に二重に入れられるので、季節

外のものを奥に、季節のものを手前に入れるように考えた。

奥の方に入れたものを取り出しやすくするには、下にプラスティック
 
の板を敷いておくとスベリやすいので、どんなに積み重ねても、入れ

やすく取り出しやすいようになった。

上段にも下段にも、スーツをかけるパイプの肩上の奥側に取り外し

可能な浅い棚板を取り付けたので、シャツなども入れられ空間を無駄

なく使うことができるようになった。

上段にも下段にもスーツの下側の空間にお盆を一つづつ入れていたが、

スライド式で手前に引き出せ、それぞれ動かせる仕切りを付け、上の

方には、夫が会社から帰ったときにポケットのものを出しておくスペ

ースなどを作ったので、翌日上着を替えても、其のお盆の中を見れば

忘れ物がないようになった。

下側のお盆には夫の下着をシャツとトランクスと一日分をひと纏め

にして畳んで入れるようにしたので、一回で両方取り出せるので、

朝の忙しいときに時間短縮になった。

其の横の仕切りの中にはソックスも入ったので、この箪笥の前に

立てば一目で全部が判るようになっていた。

下段の手前には角型のハンガー掛けがとりつけられたので、其の日着る

スーツとか脱いだ服を掛けることもできた。右側の扉裏には上に帽子

掛けと鏡をつけた。

 これはネクタイを結ぶときに便利で、其の傍にはフックが二個ついているの

で洋服用の二種類のブラシが掛けられた。

下のお盆の中には上のパイプにかけた洋服を取るのにハンガーを引っ掛けて

らくらく取れるよう鈎のついた長い棒状の物を入れていたので、上のスーツ

も楽に取り外しができた。

下段に左側には長いコートを入れられるように、上段との間をつなぐ空間

を考えたのである。このコートのパイプは一番下の棚板の下側に取り付

けたので、棚板の位置によってはもっと長いコートも掛けられるように

なっていた。下段の左側の扉裏にはネクタイ掛けがつけてあるが、これは

下のネクタイをはずしても上の方のネクタイが落ちない仕組みになってい

た。上にはネクタイピンが入った。ベルトなども掛けられる。

扉は上下とも左右どちらからも開けられる仕組みであった。

右扉裏には小物入れがあり、カフスボタンなど入り、その下にはマフラーが

掛けられるハンガーを取り付けた。

右端のロッカーには上のお盆には私の帽子などやハンドバック、その下には

短めのコートやツーピースを掛け、その下のお盆にはナイロンの靴下とか

ハンカチなどいろいろと仕切りの中へ分けて収納できるようになっていた。

その下の引き出しには冬用の厚いセーターなどが入れ、扉裏には帽子や

ハンドバッグ、小物入れつき、又、スラックスも掛けられるようにした。

上下左右は連結金具で取り付け、天井との間に空間がないように薄い木

を取り付けたので、地震対策も万全であった。

扉は楢材を用い、中は桐で作らせていた。

 扉の蝶番はすべてスライド蝶番にし、130度開きにしていた。

これは90度開きだと扉を開いた時にどうも狭苦しい感じで、使い勝手が

よくないし、180度開きなどのものもあるが、あまり広すぎても、隣で

一緒に着替えなければならないときには却って邪魔になるかと思った為

である。




 この洋服ダンスをお客様が1本分で其れまでの間お使いになったていた

洋服ダンスの三本分が入ってしまったと喜んでくださったので、それから

”三倍入る洋服ダンス”と言う言葉をキャッチフレーズにしたのである。


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