これは主婦と生活社の美しい部屋50号「1986年6月1日発行)に載せて
いただいた記事で家事机の向かって左隣にあるのが、テレビボードで、テレビの
上はスライドレールで軽く引き出せるようになっている引き出しで、ビデオテープ
が背表紙を上にたてて収納できるもので、引き出しを開ければ何がどこにあるか
一目で見られるようになっていた。
テレビの下には大きい引き出しを作りスライドレールを取り付けて大きいものが
軽く出せるようにした。この中には分厚い写真帖がたくさん入った。
その下の台輪の中にも普段使わない大事な物が入れられた。
その右側の扉の中には、棚板が二枚ついて、書類など分類して入れられるようにした。
その下には深さの違う浅い引き出しをたくさん作って、家中の細かい物をいれられ
るように考えた。
このために何度も入れるもののサイズをはかり、引き出しの中が何センチと何センチ
になればいいかをよくよく検討したのである。
忙しい私が、立ったままビデオテープを取り出して、セットできるので便利
になった。
下の写真はダイニングテーブルセットで、狭い団地生活では収納する場所が
少しでも多く欲しいということから、普通のテーブルと椅子であれば、膝の
上からテーブルの裏までの間は無駄な空間になるのでそこを利用しようという
事と、更にその下のスペースも無駄なく使えるようにと考え、人数が多い時
のために、テーブルを伸張式にし、テーブルの下にワゴンを二つ入れること
にした。
そのうちの一つ写真中ほどの右下には炊飯器が入っている小さいワゴンがあ
り、その中には棚板が一枚入っていて炊飯する時には上の蓋を開けて炊飯す
れば、蒸気が上に出て行くので、周囲が熱くならない。炊飯器の棚の下には、
トースターが入り、それを使うときには炊飯器を入れてあるところの蓋を閉め
て、その上に載せて使えるようにした。
このワゴンの扉裏にはタオル掛けを作って、テーブルの上でお雑巾が欲しく
なった時のためにタオルを入れておいた。
この炊飯器のワゴンが入っている反対側に伸張式の板をとりつけた。勿論それ
を出す時には下側に支えがでてくる仕掛けが両側にある。
テーブルの真ん中には、天板にポータブルコンロが入る箱がついていて、
ポータブルコンロと、スペアのガスを常時収納して置けるが、コンロを使用
する時には中に入れてある棚板を高さを調節するためにしつらえた箱の中の
ダボの上にセットして、コンロを載せれば、テーブル面の高さにお鍋を置い
ているのと同じになるので、お鍋をつつく時に高すぎて困る事のないように
また、火が当たって回りがこげる事のないようにしてある。
このコンロが入っている両側には浅い引き出しがついていて片方にはナプキン
や、お布巾など、反対側にはお箸やスプーンなどが入れられるようにしたのである。
下に入っているもう人一台のワゴンはキャスターつきで、その下に足が入れら
すきやきとか焼肉などをするときには、サイドテーブルとして引き出して、
その上にいろいろ載せられるように考えていた。
ワゴンは両面開きで、中には中仕切りがあって棚板が片方にはついていて、お菓子
の型類だとかお菓子を作るための道具が入れられていた。
椅子も普通の物では収納できないので、一人用のものを二個と二人がけの物を一
台作りその下側にはキャスターをつけて、坐る時と、お掃除に便利なようにして
あったが、一人がけの一台の方には古新聞が1ケ月分入るようになっていた。
もう一台には何でも必要の時に入れられるようにした置いた。
大きい方の椅子の両側にはポケットをつけ、片方は新聞たて、もう一方は、
鍋敷きとか、ラップ類などが立てて入れられるようにしてあった。
(つづく)