サルもすべる木なのだそうだ。
その木が、今年も我が家の玄関横で美しい花を咲かせている。
しかもこんな、ヒリヒリするように暑いのに、すこぶる元気なんである。
そもそも、ピンクの花ミズキが植えられていた由緒ある場所なのだけれど、
はからずも、残念ながらも、枯れてしまったので、
5年ほど前だったろうか、夏に咲く花を観たかったことから私が植えた木。
この花は虫にも強く、中々おりこうさんなんである。
しかも花の期間が結構、「長ーい」のが売り。
原産地は中国なのだという。
江戸時代に日本に持ち込まれたのだそうだ。
そういえば、京劇のヒロインに似ていなくもない。
自己中心主義的な中国にも、こんなステキな花が原産していたことを聞いて何故かホッとした。
いや、待てよ、文化大革命を起こした紅衛兵というのも居たなあ。
共産圏の紅ともいえなくもない・・・・。
しかも折も折、東シナ海も南シナ海も、中国が突然領有権を主張してきて、各国とヒリヒリするキナ臭い摩擦熱を醸し出している。
東シナ海から南シナ海までを他国が入ってこれなくするという、壮大な国家戦略なんである。
いやいや、そんな比較論を持ち出しては花が可哀想
花は何の計らいも無くただひたすら咲くのみなのだ。
尖閣も海洋資源も何の関係も無く咲く。
たとえ原産国が中国であろうと、現実にこの真夏の暑い盛りに、日本人たる私の心を潤してくれているのだ。
さて・・・・・・、
外交もすべからく、この花のようにいかぬものであろうか・・・・。
韓国も槿(むくげ)という素晴らしい花がある。
そしてその花も日本で多くの人に愛されている。
桜はまったく逆の例であろう。
花は教えてくれているのだ。
花と同じように、隣人を愛さねばならない。
政治の道具にちっちゃな島を使う韓国民主党も、中国共産党も大嫌いだけれど、
花は愛せるのだから、
いつの日にか、違う民族とも一緒に花を愛でる日がくることを信じたいものだ。
我が家の百日紅の木から国際問題まで発展してしまった。
世の中のご縁としがらみというものは、そういうものなのかも知れない。