先週の日曜日はかの文化会館大ホールの舞台に立った。
昨年の武雄物産祭り以来の大ホールであったが、ここの舞台は過去に凄いアーチスト達がここに立った栄光のステージなんである。
吉田拓郎・沢田研二・柳ジョージとレイニーウッド・ゴダイゴ・
演歌界では、美空ひばり・前川清・千昌夫などの大物が
クラシックではレニングラード交響楽団がやってきた。
そんな華やかな舞台なんである。
出番を舞台の袖で静かに待ちながら、自分なりのパフォーマンスをちゃんとするためのコンセントレーションを整える。
この歳になると音楽の上手下手などよりも、いかに何かを伝えるかだとハートを込めることに全力を注ぐ。
プラス、ハーモニーとアンサンブルなんである。
そうでないと音楽を趣味としている意味が無いではないか。
妙に力が入ると却って逆効果にもなる。
それでも力を入れないと、ビートルズの音楽は年齢にこたえるのである。
その力加減が何とも難しいものだ。
ステージは本格的なものに仕上げられていた。
山下君のご苦労に敬意を表しつつ、
他のバンドの素晴らしさに参ってしまう。
それくらいレベルの高いミュージック・イン・タケオに成長しているのだ。
もう今年が最後になるかも知れないなどと考えたりしていた。
僕らのバンドが始まって以来、ずっと最年長バンドなのだ。
でも若い人からなめられるのは嫌だし、歳相応の音というものも確かにある筈なんである。
そんな雑念が頭を駆け巡る時に、ついに出番はあっさりとやってきた。
いざステージに立つと、そんな余計な雑念は見事に消えうせたのである。
僕らが今出来るビートルズをやればいいんである。
そして30分間、7曲のビートルズナンバーを無事にやり終えたのであった。
義父母と友人が多数、応援に駆けつけてくれていて、実にありがたいことであった。
The Applesの地元デビューはこうしてあっと云う間に終った。
趣味とは申せ、愉しいのが一番なのだが、それだけではけして覗くことの出来ぬ、音楽の深さの第一歩に辿りついた感ありの演奏であった。
道は遠い。まだまだずっと遠い気がする。
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