我が家の「はっぴいガーデン」のゴールデンウイークは、真っ赤なルビーの宝石が鈴なりになってやって来る。
家を建てた時に私が植えた、3本の暖地さくらんぼが、今年も山のように実をつけてくれた。
私はこの美しい宝石が可愛くてたまらぬのだ。
「おお、今年もこんなに鈴なりになってくれたか・・・。ありがたい・・・。」
そんなことを呟きながら、感謝の気持ちで収穫に追われる。
そしてそれは、ご縁ある人々に小分けして届けることになる。
見て、見て、見て
この宝石のようなさくらんぼ
口に入れると、甘酸っぱい初恋の味がする。
還暦を過ぎると、きちんと季節が巡り来るのが、とても有難く、嬉しくなるものだ。
ましてこんなにもステキな宝石のプレゼントを自然から頂くとなると、喜びも一入なんである。
昨年はこれでジャムを作った。
見よう見まねで作ったのだが、これが中々美味しかったんである。
さくらんぼ、その殆どを、くいしんぼの当時お付き合いしていた今の嫁さんにあげたのであった。
彼女は殊の外大喜びであったらしく、云わばこのさくらんぼが嫁さんを連れて来てくれたようなものなんである。
その私達の暮らしの窓辺に ひとりでたわわなるさくらんぼは今年も実りし
さくらんぼさくらんぼと くいしんぼの妻はわらひたる結婚指輪のよふな実りに
一年一年を大切に生きていかねばと笑ひたる出窓の先のさくらんぼに