風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

日本が危ない

2011年11月28日 23時55分16秒 | 風竿日記

EU圏、即ちヨーロッパ共同体の通貨統合による負のツケが世界を巡っている。

        

米ドルに対抗しうる通貨を造りだし、

アメリカ覇権主義に一石を投じたいという、アングロサクソン先進民族の威信を賭けて、ユーロは誕生したのだが、

ここに来て国のガバナンスまでは統一仕切れなかったツケが回ってきたのだ。

     

しかも経済のグローバル化の中で、わが日本も対岸の火事と高見の見物も出来ない状況にある。

ギリシアからイタリアそしてスペイン、ユーロ圏ではないけれどノルウェーそしてベルギーまで・・・・。

国債は最もリスクを伴う投資と成り果て、世界中の経済が完全におかしくなっている。

        

連動して世界に冠たる債権国家である日本の投資環境も機能不全に陥ろうとしているんである。

そんな中での円高は、日本の底力を示しているといってよい。

しかし私が危機感を覚えるのは、かっての日本においては考えられないようなモラルの低下なんである。

このところ連日連夜報じられる殺人事件のこと・・・・。

子供の虐待を産みの親が平気で犯す。

全裸の女性が死体で発見。

この二日間だけでも信じられないような殺人事件が起きている。

云っときますが、僕らの幼い頃は、殺人事件など起ころうものなら、それこそ日本中が大騒ぎになったものなんです。

展伸ちゃん誘拐事件など、超極悪犯罪事件として、日本中が悲嘆にくれたものだ。

それが殺人事件など日常茶飯事に成り果ててしまった。

儒教思想に裏打ちされた、思いやりの深い、遠慮深い、控えめな日本人は何処に行ってしまったのだろう。

主義主張を白日の下に晒して、政敵を叩きのめす。

そんな人が改革派としてもてはやされる。

相手を慮れない政治家に何の人情の機微が理解できるのだろうか。真の改革が出来る筈など無いんである。

本当に弱者に目配り、気配りを施し、調和を重んじる奥ゆかしい日本人は一体何処に行ってしまったのか。

日教組の誤った民主戦後教育はアメリカナイズされた或る種の合理主義を醸成して、中国人的な利己主義の日本人を多く排出する結果となり、それに比例して残虐な殺人事件が横行するようになってしまった。

    

陽が暮れるまで野山を走り回ってよく怪我をした私達は、血を出す痛みを体で知っているから、必要以上に相手を傷つけない。

喧嘩しても、収めどころを知っている。

ところが今の若者は、相手を平気で叩きのめして、殺してしまうほどに自分を主張する。

それが怖いというか、侘び寂びに彩られた日本人が消えていくのが、或る意味我が国の危機であると思えてならないんである。

古き日本人の良さを知っている我々還暦世代がもっとしっかりせんばいかんとバイ。

今夜は実家のある鹿島で、とことん接待を果たしての日本酒の夜・・・・。

虎の威ならぬ酒の威を借りて、ちょっと本音で迫ってみました。

自己主張しすぎましたか・・・・お赦し下されませませ。