いつのまにか、本当にいつのまにか、5回目の卯年を迎えようとしている。
ビートルズの「When I am sixty four」なんて遠い先の話とばかり思っていたのに、それもすぐ手が届く齢を重ねてしまったのだ。
還暦という特別な一年を前にして、只ただ自分の不甲斐なさと、力の無さに唖然とするばかりなんである。
心なしか体力も落ちてきたように思えるし、第一酒が呑めなくなっているようにも思える。
要するに無理が利かなくなってきているのは確かなようだ。
そこで、31日から1月3日までの4日間、貴重な休日に考えかつ、やるべきことに思いを巡らしてみた。
31日は大晦日は恒例の黒髪神社、東光寺、武雄神社へお参り
1日から2日は暴飲暴食を慎み、静かに本を読むことに・・・・。
3日はこれも恒例の新年初打ちゴルフへ仲間たちと繰り出す。
そして、4日からは仕事始め
仕事といえば、ちょっと懸念されることが起こりつつある。
某地銀の低金利による融資攻勢がかかっている中、防戦するのみではなく、地域金融機関としての立ち位置を示す意味からも、局地戦に持ち込み、これを打ち砕かなくてはならない。
要するに目先の金利だけで釣られていくお取引先は仕方が無いものの、それではその地銀が本当に困ったときに傘を貸してくれるかというと、絶対的にそうではないからなのだ。
今まで何回も何回もそういう場面を見てきたから、これだけは間違いが無い事実。
株式会社たる地銀は、はっきりと株主のために営利を追求せざるを得ない、いわば動物なのである。
動物は餌場を求めて歩き続け、餌場が無くなると平気で移動してしまう。
それに対して、私達地域金融機関は植物である。
ここに、この地にしっかりと根を張って、風雪に耐え、生きていくしかないのである。
地銀とはいえ、本当は金融という市場を成熟化させるために競い合うライバルですらあれど、けして敵では無い筈。
目先の金利競争に明け暮れているような簡単な時代ではないのだ。単なるパイの奪い合いをやってる時代でもない。
本質はお客様をどれだけ、根本的に幸せに出来るかなのだ。
さて、どう闘うのか。
今までやってきたように、分母にお客様を置いて戦略を構築してさえいけば、扉は開かれるものだ。
この正月にそれをじっくり、ゆっくりと再度考えてみたい。