我が家の1万坪はあろうかという広大な庭には、今エゴの木の花が満開です。清楚な白い花は熊蜂の格好の遊び場で、夕暮れ時ともなれば、ブーンという羽音をたてて忙しく飛び回っています。
今年の夏は意外と早くおでましになるかも・・・・花がそんなふうに語りかけています。
そして植えた覚えのないこんな花も・・・・何しろ1万坪の敷地ですから
君はいつからこの家の、広大な庭の仲間になったんだい
庭の番人でもある執事の愛犬レオンが問いかけている
いつからここに?
風に乗って遊びに来たら、ご主人が
とても優しそうなんで住み着いてしまったのよ。
そりゃそうだろう。僕のこともとても可愛がってくれるもの・・・・。
ほったらかしになんて絶対にしないし、お酒呑んで酔っ払って帰って来たことなんてないし、散歩は毎日連れて行ってくれるワン・・・・・。
いつも慈愛に満ちたあたたかい眼差しで誰にでも優しく接するし、
この街では名誉市民である平野重徳先生の跡を継ぐのは、この人をおいて他には居ないとまでいわれているらしいワン・・・・・。
本当は、そんな飼い主に飼われたかったって思っているなんて、今更云えないワン