表紙の写真は今年のピューリッツア賞を受賞した「雨中の演説」です。
オバマ大統領の選挙中の写真のようですが、雨中にも関らず、並々ならぬ決意が窺い知れる、印象的な写真ですね。
彼の本は実にたくさん出版されていますが、私が読んだのはこれであります。
そこでアメリカ発の大恐慌のお話を少しだけ・・・・・・・
オバマ大統領は大規模な公共事業を実施して内需拡大に動き、体力の痛んだ金融機関には積極的に公的資金を導入するだろう。
しかしリセッション(景気後退)は収まらず、大不況の津波は世界中を襲い続ける。
そこで大統領はまた大胆な財政出動も行い、減税(実は増税)もやって、住宅ローン層の救済にも500兆円規模以上の救済措置を講じるであろう。
そんなこんなでFRBは大量のドルを増刷することとなり、当然米国債の大量発行せざるを得ない状況に。ドル紙幣はジャブジャブと水道水のように垂れ流されることとなり、当然ながらドルは希釈化して価値は下落する。
米国債を一番保有しているのはひょっとしたら我が日本国では・・・・・・・。
我々の積み立てた年金の運用原資が元金を食っていく・・・・・・・。年金は払えない。 老後は真っ暗
アメリカの微かな希望であるオバマ政権は経済政策の失敗で、僅か2年で失脚、あとをヒラリークリントンが引き受ける。
近い将来1ドル30円の時代がくるかも。
ドルは当然基軸通貨としての国際的な信用を失い、価値が暴落すると共に、アメリカの株式市場も暴落、ニューヨーク市場はダウ3000ドル台の時代がくるであろう。
こんな恐ろしいシナリオがロックフェラーという、とてつもない偉いヒトの意思で組み込んであるとか・・・・・・・・・。
「暴走する国家・恐慌化する世界」という「副島隆彦 佐藤優」の対談本で語られていました。
本質を見極め、時代を見抜く洞察力に長けたお二人のハナシですから、これは簡単には無視はできません。
私もドルは基軸通貨としての責任もあることながら、国家戦略の中枢に経済覇権主義を貫いてきたアメリカの役割は終わったと考えていたので、この本、ストンとスムーズに頭に入りました。
これは属国としてアメリカべったりで儲かってきたわが国の終焉も意味します。
雨中でオバマが何を訴えたのか知る由もありませんが、あの公的資金導入の生保大手AIG生命のボーナスを支払わなければいけなかった事実は、社内のあの猛毒の「複合型金融派生商品」CDO(債務担保証券)やCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を作り出した連中に、解毒剤を作らせるためとのハナシもあります。
住宅ローン関連のデリバティブ債券を処理するだけで全世界で500兆円もかかるのですからね・・・・。こんな誰もその仕組みが理解できず、まったく訳の判らない商品を考え出した、金融工学派とやらの人間は銃殺に処するべきなんであります。
さらにこんな八方塞状態の時には、かの米国は戦争を仕掛けて経済を立て直してきた前科があるので、皆さんくれぐれも用心致しましょう。
米国の手先である国賊「小泉・竹中」にいろいろ言わせたら、もっと大変なことになりまするぞ
今こそ日本人は勤勉さを発揮して、アメリカナイズされたうすっぺらで非人間的な合理性から脱却して、中庸と徳の大切さを再認識しつつ、儒教思想に基づいた道徳教育に力を注ぎ込み、かって私が幼かった頃に、ぼた餅を作ったらご近所におすそ分けをしていた「向こう三軒両隣的な価値観」に基づく、真のコンミューンたる共同型社会を再構築しなければいけません。
誰もが貧乏ではあったが、まだ日本人の心が奇麗だったあの頃に戻りましょうよ。 またあの頃に帰れば何も怖いことはないです。
たまには真面目な風竿でした。