21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

水の輸出

2006年04月25日 19時25分55秒 | Weblog
 面白いことに気付いた。福井県にある九頭竜川の河口/周辺の一部を塞いでしまうと、「福井平野」が巨大なダムになる。ダム壁の反対側は海しかないので、決壊した場合の問題点のあまりない(海に大量に純水が流れ込む程度の環境汚染が考えられる)。ダムを造るのに必要な機材/原料に必要な経費も殆どかからないし、平野の出口を塞ぐだけなので、山中に運び込む様な労力も必要ない。   今後は、世界的な水不足から純水の国際取引も活発化するだろうし、中東から日本が石油を輸入して、日本から中東に水を輸出する日も来るかもしれない。
 九頭竜川の河口付近には「福井港」がある。十分に国際港になりうる。さて、どうなるかね。福井平野には約40万人が住んでいます。

植生土嚢、、、

2006年04月25日 19時11分46秒 | Weblog
 実際に沙漠を牧草地にする植生土嚢を、直ぐにでも量産できるような企業は今の所無いと思う。日本で路肩を整備する為に使われている様な物は、日本の気候に適している。
 なんで、『吉野家』はアメリカ産牛肉にこだわるのだろう。日本の真横では、植生土嚢で大牧草地に生まれ変わる様な土地が眠っている。中国の農家が生産している分だけには輸出に足りないのは分かっているが、現地でリスクを取って牧場経営に乗り出すことは無いのだろうか? 自分達で牛を育てれば、お好みお肉を取ることが出来るし、またどっかで狂牛病/口蹄疫が出る心配をする必要も無い。
 あとは、ユニクロ(ファーストリテイリング)が、自社生産のメリノやカシミヤ、アンゴラ、キャメル、、、、に乗り出すのかどうかだね。と言っても、小売業/デザイン問題が解決できなければ、そんな余裕も生まれてきませんか。。

 残念ながら、植生土嚢を最先端の灌漑設備と組み合わせて、「超高級フルーツ」やワインを作る為に、転用するのは難しいみたい。まず、NZ/Aus/Alzでの増産が効いてきて、ワインは世界生産量が、消費量を大幅に上回り始めている。いくら味の良い物を創っても、採算性は期待できない。 次に高級フルーツ。まぁ基本的に法律上、日本から苗木を持ち出せないので、現実化は不可能だ。日本農業家は、海外の農家が自分達の研究結果を元に、よりやすい価格でより安い商品を売り出すことを恐れている。まずは、日本国内で「農業法人」が勢力を伸ばし、その企業が生産拠点を海外に移し始めることでも起きる必要がある。 専業/兼業の個人農家で、今さら土地を整理して、発展途上国に移民したいと考えている人にあったことは無い。
発展途上国の方では、政府が大農場主の土地を整理し始めているようだし、海外の状況も決して、移民に適していない。中国東北部はどうかな????

黄砂を止める

2006年04月25日 18時06分05秒 | Weblog
 世の中には「植生土嚢」たる便利な物がある。見た目は只の土嚢だが、布の表面に植物の種が埋め込まれてあって、中に土を入れるだけで、苗床に生まれ変わる優れものである。作りは簡単だから量産も出来るし、土が入っていない状態の「植生土嚢」なら持ち運びにも便利だ。

 黄砂の発生源になる中央アジア一帯の砂漠を普通の土嚢で覆ったり、都市化して砂の移動を抑えるのも1つの手だが、「植生土嚢」を敷き詰めて見るのも面白いんじゃないだろうか? 面白いことに、砂漠の一部では1年間のある時期にまとまった雨が降る。土嚢の中身を土だけに限定せず、「吸水ポリマー」を付け足せば植物の発芽成長を確実にできる。吸水ポリマーは何年も分解されること無く(環境に悪影響を与えること無く)効用を発揮し続けてくれるのが嬉しいね。
 植生土嚢に最も適しているのは、背丈の高い単子葉類だ(誰かは、葛の木とかアルファルファ?だと言ってた)。これは、牧草として最適だ。砂漠化の為にオアシス周辺でしか放牧活動が出来ないように追い込まれた、遊牧民達にも朗報だろう。一般に、若い植林/草地に家畜(牛/羊)を入れると、家畜が植物の根まで食べてしまい、折角の努力を無駄にすると言われているが、「植生土嚢」の生地は、根っこを食害から守ってくれる。
 もし、植生土嚢を中国北東部の砂漠に敷き詰めることが出来れば、一気に(無料同然の砂漠が)畜産物を生み出す牧草地に生まれ変わる。土嚢に埋め込まれている牧草は、1年で成草に生え揃うので、植林ほどは、投資資金の回収までに時間はかからない。(ファンドでも売り出し始めますか) しかも、次年度からも既に敷布済みの植生土嚢から牧草が生えてくるので、植林と違って伐採後に再投資する必要も無い。

 中国人の食生活が経済発展と共に欧米化して、食肉/畜産物の消費が増えるのは理解できる。 それも、植生土嚢が活躍する機会を増やす1つの起爆剤になるだろう。ただ問題は、東北部の「元砂漠地帯」で育てる牛肉をどうやって、市場まで運ぶかだ。

 「砂漠の緑化」は、決して「植林」だけを意味しない。沙漠にもそこで暮らしている人達がいる。彼らが貧しいことを逆手に取って、土地を買いたたき、囲いを立て彼らの家畜を追い出し(エンクロージャー)、植林をして自己満足に浸ってしまうことがないように。