21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

バターン死の行進は真実か??

2006年04月17日 19時40分27秒 | Weblog
 ちょっと古い話になるけど、第二次世界大戦中に日本兵が行った捕虜虐待行為「バターン死の行進」とは、何なのかがとある雑誌の記事から問題になっていた。ような。 当時の状勢として、とりあえずあれは本当の話だったんだろう。
 しかし、あの話は「旧日本兵の残虐行為」の印象を陳腐にしている。
残虐行為としては、従軍慰安婦問題~南京襲撃まで、戦争と関係のない一般の無実の人の生活/人生/家族/命、、全てを突然破壊した様なストーリーがいくらでもある。
 それに比べて、「死の行進」では、まず犠牲者が「市民」ではなくて「兵士」だ。しかも、彼らを兵士として戦場に送り込んだのは彼らが民主的に選んだリーダーであって、日本兵に強制連行されて戦場で戦わされた人達とも違う。
大体、話自体が陳腐だ。「水も食糧も無い中、強制的に何十キロも歩かされた」って。戦争にでたことのある祖父を持つ人なら、大概は当時の日本兵は、水も食糧も無い中、何百キロも徒歩で移動したり、弾丸も爆薬も無い中、マシンガン/戦闘機相手に日本刀で戦わされていた話を聞いたことがあるはずだ。 それに、戦場で餓死していく仲間を看取ったり、ちょっとした傷や病気でも治療を受けさせることが出来ずに仲間を失った経験があるはずだ。
 私が最も悲しいのが、その「死の行進」の陳腐さが、「日本兵の残虐行為」全体を有耶無耶している点だ。旧日本兵の生活環境に比べて、捕虜の生活環境は決して悪くなかった。しかも、先進国の兵士は自国のリーダーを民主主義的な選挙で選んでいる。その責任も取らなければいけない。第二次世界大戦中に過半数の日本兵が餓死したとかと言うのは、間接選挙で「大本営」を選んでいた日本人の自己責任だ。

 しかし決して、他人の土地を戦場にしても良い理由や他人の財産を略奪して良い理由は、どこにも無い。

Milford Track.

2006年04月17日 19時04分56秒 | Weblog
 この前、「世界で一番美しい」と言われるニュージーランドのミルフォード・トラックに行ってきた。カメラは持って行ったけど、ビデオカメラを持って行かなかったのを後悔したぐらい凄かった。
 まぁ、あの自然環境を守るため、皆さんは夏場に訪れるのを自粛して下さい。(笑)

ちょっとした誤解、3

2006年04月17日 18時59分31秒 | Weblog
 現状の日本株価はバブルだ。どう考えても高すぎる。その内確実に崩壊する。日銀は過去に実績が全く無く(新円の発行~バブル後の公定歩合の引き上げまで)、この加熱した株価を軟着陸させることで出来ないだろう。日本市場には、0.01%でも良いから金利の引き上げが必要だ。
 とここで、ちょっとした誤解が生まれる。「バブルの崩壊」と聞くと経済に疎い人ほど、日本を襲ったこの17年の不景気をイメージしがちだが、努力してもそれだけ不景気を続けられる国はそうそうない。
 基本的に「バブルの崩壊」が意味するのは、衝撃的な(一部の株の)暴落と半年間の経済状態の調整ぐらいだ。怖がることはない。

奇跡的に経済「恐慌」を15年以上続けられたのは、バブル時の金融政策変更の遅れ/公共事業の拡大/野党不在のなれ合い国会、その後のヨーロッパ/南アメリカ/アフリカ/アジアの経済の停滞、隣国韓国の技術の高度化/経済成長、中国の急激な経済発展、日本円高、その上にバブル後の金融政策変更の遅れ/税制上の問題/消費税の導入、少子高齢化、基本的な産業構造の変化に教育が付いて行けなかったこと(専門家(ソフト開発者等)不足/単純労働者の過多)、、、、等々の原因を元にしている。更にそれが、デフレスパイラルや各社社会等、社会不安を起こして、国民がプロパガンダの得意な経済と無縁の政治家を当選させたりして、負の循環を拡大させていた。普通じゃそう簡単に起きない。
 この奇跡の中で育った子供達は、将来どんな中年になるんだろう。面白そうだ。

ちょっとした誤解、2

2006年04月17日 18時36分40秒 | Weblog
 可哀相に現代の若者は、老後は少ない年金貰いつつ現役時代の貯蓄を切り崩して行かないと生活できない、と言う考えが大半だ。多分彼らは、「年金もいらない、貯蓄を食いつぶす必要もない、定期預金の金利収入だけで食って行けるよ。」と言う老人が多数を占めていた時代を知らないのだと思う。若い世代が将来のことを考えて定期預金を始めるのが20代の後半、バブルが崩壊して金利が底を這い始めたのが17年前とすると、40歳以下の大多数が、「金利生活者」を知らない可能性もある。その無知が、今の日本社会が暗い原因の1つかも。。。
 今後定期の金利がしっかり上昇してくれれば、将来は年金無しでも生活できる。(と言うか、金利が上昇するほど景気が回復してくれれば、国民年金基金の運用実績は回復して、「掛け金を払っても、年金をどうせ将来貰えないかも」なんて言う不安も無くなる。)その上最近は、バイトで体力のない高齢者にも出来るモノが増えてきてる(雇用者は若者を雇いたいみたいだけど、少子化には逆らえない)ので、別に1日20時間働く企業戦士じゃないと収入がないわけでもない。

 日本では、楽観視が正の循環を起こして超バブル景気を引き起こした後、悲観視が負の循環を引き起こして超不景気を作ったみたいだね。経済の再成長が始まった今、日本社会の今後が楽しみだ。私は日本経済がEUやNAFTAと肩を並べられる日を夢見ているよ。

ちょっとした誤解、1

2006年04月17日 18時19分35秒 | Weblog
 刑務所に犯罪者を閉じ込めておくことや、就職訓練中の場を失業者に提供するのを出費(税金の無駄)だと思っている人がいるみたい。驚きだ。きっと、最近は中国の労働力の安い工場の拡大や日本の産業構造の変化に、日本の社会システム/教育制度の方が付いて行っていないのが問題だね。今の所、両方うまく機能していない。///
 受刑者が「懲役」として働くことは十分収入源になる。だから、中世のヨーロッパは犯罪者を全員死刑にすることから、「懲役刑」制度に変化したわけだし、死刑を廃止して受刑者を長い間、刑務所に閉じ込めている。本当に「人道的配慮」なんかで、制度/法律を変える政治家はいない。
 職業訓練も産業構造が変化する中、旧産業の労働者を新産業の労働者に仕立て上げることが出来れば、限られた人口の中で、うまく経済の発展を維持して行くことが出来るし、それは税収の増加に直結する。。。。
 日本政府の今後に期待。