青梅キネマ館(左)と本郷路地の井戸広場(右)
青梅に行こうと思ったのは、山本高樹さんの素晴らしい素晴らしい情景模型(ヂオラマ)が、〈昭和幻燈館〉を訪ねれば、思う存分見られるからでした。
(彼の作品集『昭和ヂオラマ館』を見て、じかに見たいと思っていた)
11月04日(土)11時55分、国立駅。オレンジ色の中央線がホームに到着しました。次の立川駅で青梅線に乗り換えます(直行電車もあり)。左下に写っている手は、心霊写真じゃありません。ご安心を。PCで加工すれば消せるのかしら?
いきなり楽しい青梅駅構内です。シネマスコープの映画看板が並んでいます。左右は『鉄道員』『終着駅』と鉄道関係の映画ですが、真ん中は日本人が大好きなオードリー・へッバーンの『ティファニーで朝食を』。カーポティの原作はお読みになりました?
改札を出ると、バカボンのお父さんが逆立ちしながら迎えてくれました。右は【赤塚不二夫会館】内に展示されてる『ひみつのアッコちゃん』の原画。多数の原画を見ることができます。
これも懐かしい立看板と、怪人(二十面相?)が迎えてくれる【昭和ヂオラマ館】。山本高樹作品は、青梅線の陸橋まで出てくる『青梅キネマ慕情』を中心に、デビュー作『夢の駄菓子屋』から、『向島 墨東の色町』『神保町の古書街』『浅草凌雲閣(十二階)の怪人』『本郷朗字裏の井戸広場』などの下町シリーズ、『新潟越後十日町 冬の市』『ヒロシマ 尾道 坂の上の遊郭』『隠れ里の温泉』などのローカルもの、『額縁ショウ』『見世物小屋の建つ縁日』『川っぺりの町』『サムライ商会』といった風俗や懐かしい光景と、最新作!まで13点が展示されていました。展示物は催事などに貸し出されて時々変わるのでしょうか、人気ヂオラマ『有楽町ガード下』『電気キネマ館』がありませんでした。
最新作は、町子さんの写真館より少しローカルな『平塚写真館』(左)。右の写真は、関東大震災で被災するまで都内で一番背の高い建物だった『浅草十二階』。気球に乗った怪人に連れ去られる令嬢! 背後には、『凱旋門』と『禁じられた遊び』の看板。
懐かしの昭和スタア達
Q.欠けてるところにいたのは誰?(私が幻燈館にいる間に消えました・・・)
〈昭和幻燈館〉紀行はもう少し続きますが、明日は徹夜なので、は水曜日になります。それではなさい