2台のピアノのためのソナタと、ヴァイオリン・ソナタ〈春〉 ~『のだめカンタービレ』居残りレッスン

2006-11-19 23:54:30 | 音楽の森


こちらは、野に咲く〈のだめ〉じゃなくて、薊(ノアザミ)!

ヴァイオリン・ソナタのところ、ちょっと言葉足らずだったので、書き足しました

 金曜日は結構歩いたんだけど、筋肉痛が来ないのは?
 日頃の肉体労働の賜物でしょうか? いきなり目覚めてしまったニワトリは、この調子で鍛錬を積めば、この秋だったかテレビで見て大いに憧れた、北アルプスは燕(ツバクロ)岳の稜線を歩く日も夢ではない!と喜んでいるのですが、歩き出してしばらくしてお尻が痛くなったことを考えると、アルプス・デビューは持病と化した痔(だと思う)を治療してからでないと、無理かもしれません。また病院に行くのは嫌だけど、雲の上を歩いてみたいなあ~。あっ、その前に、真夏にまとまった休みを取れる日が来るのだろうか・・・

 お師匠さんを始め親しい人にはうち明けているので、ご存知の方もいらっしゃるかとも思いますが、とうとう(そうなることは見えていましたが)、土曜日の帰りに『のだめカンタービレ』の原作コミックを買ってしまいました(まずは1~4巻まで)。
「いや~~、買って良かったあ~~~」
 というのも・・・

「カプリチオーソ カンタービレ♪~」
 今だから言えるのですが、実をいうとトシ子は、「カンタービレ」の意味を知りませんでした!(えっ?)
 こんなこと、今さら誰かに聞くわけにはいかないし、かといって、「Yahoo のだめ特集」を見ても、まさか意味を知らない人がいるとは思わなかったのでしょう、「のだめ誕生秘話」はあっても、「カンタビーレ」の解説はない・・・
 で、原作を読んで納得です。ゴミの中で美しく響くピアノ・ソナタが、千秋とのだめの出会いで、「カプリチオーソ カンタービレ♪~」だったんですね~

 浴槽に長いこと浸かれず、皆と温泉に行っても「カラスの行水」で一番先に上がってしまうくせに、誰よりも多くお湯に行くトシ子ですが(のだめと一緒で毎日入らなくても平気)、今日みたいに雨の降る寒い日に入るお風呂は極楽極楽、もう最高です。
 窓を開けて雨音に耳をすませば、一昔前のポップスのように、ショパンのピアノの音が聴こえてくるではありませんか(それにしては♪ざんざか♪降ってますが)
 非常に影響を受けやすい体質のニワトリは、このところ頭の中だけは「千秋化」したのか、ショパンの『前奏曲第15番〈雨だれ〉』を口ずさみながら(嘘ウソ)、ご機嫌でお風呂から上がったのですが、「なんだなんだ、このバスタオルのごわごわした肌触りは~! まるで、雑巾で体を拭いているようだ・・・」

 ここのところず~~~と、映画ソフトや音楽CD、それを視聴するためのハード機器を購入するために全力を出し切っていたため、洋服はおろか、バスタオルの一枚も買わなかった生活のツケが、こんなところにも現れていました。普段は〈のだめ〉なので、「いくらごわごわしてようが、乾けばいい」と、気にも止めなかったのですが・・・
(いや、トシ子の部屋はのだめと違って綺麗ですよ。ほんと!)
「明日、ふかふかのバスタオルを買ってこよう! いや、千秋ならバスローブだな・・・」

(ところで、達彦さんは『練習曲第12番〈革命〉』を弾いたことがあったっけ?)
 話があちこち飛びますが、それは、BGMが〈雨だれ〉から〈革命〉に曲が変わったからで? 今は〈木枯らし〉が流れていて、次の〈別れの曲〉が最後の曲になります。それまでは、明日に備えてモーツァルトの『オーボエ協奏曲』を聴いていました・・・

 コミックはまだ1巻しかきちんと読んでいないのですが、ちらっと4巻まで眺めたところ、ドラマの方もだいたい原作に添って流れているようです。そこで、勘違いと寝過ごして見られなかった1~2話を復習するというか、補習を受けて、明日の第6話に備えることにしました。
(3話は一応見たし、4~5話は、mamemo さんのブログを読んで学習しました。ここから先は、『2台のピアノのためのソナタ』を聴きながら、書こう~と)

 ごみの中から聴こえてくる『悲惨』じゃなくて、ベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴』が縁で、千秋とのだめはモーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448』を連弾することになるのですが、皆さんご存知のように、モーツァルトは2台のピアノソナタを1曲しか作っていません。この曲はモーツァルト自身が高度な腕を持った女の子と弾くために書いたとも言われていて、とてもとても難しい曲だそうですが、できる者同士が弾くと、それこそ天上の音楽のように美しく聴こえる曲です。私が持っていたCDは、千秋=アレクサンドル・ラビノヴィッチ、のだめ=マルタ・アルゲッチという、非常に「リッチ」で「イッチ」な(意味不明)息の合ったデュオですが、千秋とのだめの演奏を聴いてみたいですね~。特に第2楽章のアンダンテが好きです。

 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ『第5番ヘ長調作品24〈春〉』は、まずは峰のヴァイオリンとのだめのピアノで、続いて千秋のヴァイオリンにのだめのピアノ、さらに(のだめが風邪ひいて)峰のヴァイオリンと千秋のピアノで演奏されますが、全部で10曲書いたヴァイオリン・ソナタの中でも、9番の〈クロイツェル〉と5番の〈春〉が有名です。
 特に5番は、第一楽章でヴァイオリンが「ツィーンツィーン」(ひどい表現ですが)と駆け上がっていくところなんか、本当に春を思わせる調べで、大好きな曲です。ギドン・クレーメルのヴァイオリンとマルタ・アルゲリッチのピアノで聴いてみました。峰君に言わせれば「光る青春の喜びと稲妻・・・」、のだめ風だと「お花畑・・・」、う~ん、いいな~

 ところどころ爆笑しながら、まるで音楽を聴くように読んだ『のだめカンタービレ』第1巻、読み終わった途端に音楽が聴きたくなって・・・とても楽しかったですウ~~
(ときどき〈のだめ語〉になりますが、気にしないでください)
 いよいよ明日、オーボエ王子様の登場です。今から胸がワクワクしますね・・・



モーツァルト 2台と四手のためのピアノ作品集(左)
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第4&5番(右)


  のだめカテゴリーを新たに作りました!