オケへの招待 ~のだめ予習と福士誠治妄想館

2006-11-10 23:57:00 | 音楽の森


 純金製のクリスマス・ツリー。お値段は?
(台の大きさが直径40cmぐらい。答えは最後に・・・)


 累計1600万部にも達したという原作漫画は横目で見ただけだし、ドラマもたった1回しか見ていないのだけれど、『のだめカンタービレ』を読んだり見たりすることで、敬遠されがちだったクラシック音楽に興味を持つ人々が増えてくれたとしたら、それはとても喜ばしいことだと思うのです。

 映画にしても、サイレントから現代まで様々なジャンルがあって、どれが一番だとは決められない良さがあるように、音楽も千差万別、ラモーンズのようなスリーコード・ロックが流れればたちまち頭に血が上るし、フル・オーケストラの交響曲でも聴こうものなら痺れまくってやっぱり興奮するし、これが室内楽だったりすると、あまりの心地よさに速やかに眠りにつくニワトリでした・・・
 意表を突かれてすっかり心を奪われてしまったのが、十年ひと昔前に聴いた日本女子大マンドリン部によるクリスマス・コンサート。マンドリン・オーケストラ(マンドリン&マンドラ&マンドロン・チェロ&コントラバス&ギター+打楽器)の演奏を聴いたのも初めてでしたが、例のトレモロ奏法が何ともメルヘンチックな音を奏でてくれました。クリスマスソング・メドレー(特に ♪そりすべり♪ )や、ラヴェルの『マ・メール・ロワ』などは、まるでマンドリン・オケのために作られたといってもいいくらい、しっくり似合っていました。

 〈福士誠治〉見たさに『のだめ~』を見始めるというのは、あまりに動機が不純といわれてしまうかもしれませんが、朝ドラ関係だと『風のハルカ』の水川あさみさんが主要メンバーで出演していますね。来週までに追いついておきたいので、しっかり予習しておきましょう!

ドラマ『のだめカンタービレ』の公式HPは、 →こちらをクリック
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Yahoo『のだめカンタービレ特集』は、 →こちらをクリック

 福士さん演じるオーボエ奏者、黒木泰則は、Yahoo『のだめカンタービレ特集』のキャラクター紹介蘭に載ってます(なるほど・・・)。
 前にもちょこっと書いたけれど、オーボエの音色が好きなんです。福士さんは、どのようにアプローチしていくのでしょう? 耳から?それとも目から? (達彦さんの)ピアノのときのように、オーボエ吹いてるビデオを延々見ながら役作りをしていったら・・・

 オーボエ好きな私は、ここで、イメージを喚起する格好のCDを見つけました!
『モーツァルト・オペラ・デュオ』です。N響主席フルート奏者の神田寛明さんと、都響主席オーボエ奏者の広田智之さんの二人が、たった2本の管楽器でモーツァルトの定番オペラ『魔笛』『フィガロの結婚』『後宮からの誘拐』『ドン・ジョヴァンニ』を演奏してしまうという、(『芋たこ』風にいえば)蛇足芸。でも、これが実にいいんだなあ~。曲名を読んでるだけでも楽しい「私は鳥刺し」「復讐は心の地獄のように胸に燃え」「自分で自分がわからない」「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」「恋とはどんなものかしら」「お手をどうぞ」「わたしはあなたのもの」が、優雅に奏でられます。

 『純情きらり』の頃は、ことあるごとにピアノ曲を聴いて【松井達彦演奏会】を妄想したものですが、今度はこのデュオと、オーボエ四重奏曲&オーボエ協奏曲を聴いて、まだ見ぬ黒木泰則の「いぶし銀のモーツァルト」と「ピンクのモーツァルト」を妄想しましょう。
 そうそう、達彦さんといえば、ベートーヴェンやショパンを得意としていましたが(『のだめ~』原作者や千秋のこだわりもやはりベートーヴェン、それも『交響曲7番』ですね)、モーツァルトの『ピアノ協奏曲24番 ハ短調 K491』も、達彦さんっぽいと思うのですが・・・話題のピアニスト、マルティン・シュタットフェルトの演奏(ブルーノ・ヴァイル指揮/北ドイツ放送交響楽団)で、秋の夜長に思い切りピアニスト=松井達彦を妄想しているニワトリです。
『 第九』の季節も近づいて、年末年始はクラシック音楽にじかに触れる絶好の機会といえるかも。さあ皆、『のだめ~』を見たら、その勢いで、オケを聴きに行こう!

黒木泰則のオーボエと松井達彦のピアノ?
(モーツァルトを演奏するのは、この上ない喜び・・・)


  純金製のクリスマスツリーのお値段は3000万円だって