フェアリーフライ

毎日テレビを見て、ときどき感想を書いています。

今年が大事芸人

2009年03月08日 | テレビ
『アメトーーク』
3月5日(木)23:15-24:10 テレビ朝日

N「去年売れまくった芸人にとってまさに今年が大事な正念場。無事生きのびるのか、それとも一発屋として消えるのか、雨上がり決死隊のトーク番組、アメトーーク!」

 2008年度売れっ子の今
 今年が大事芸人!!

 MC
 宮迫博之・蛍原徹(雨上がり決死隊)

 ゲスト
 渡辺あつむ・山下しげのり(ジャリズム) 狩野英孝 有吉弘行
 木下隆行・木本武宏(TKO) 伊達みきお・富澤たけし(サンドウィッチマン)

 趣旨
 2008年に大ブレイク!!
 ブームを過ぎた今年が正念場!!
 今年を乗り切れば芸能生活が安泰!!

渡辺「みなさんね、言わんでもわかるとおり、われわれ去年、大ブレイクしました。完全に売れました。ただ、ほんとに大事なのは去年じゃなくて今年なんです。2年目のジンクスみたいな。今年をどう乗り切るかで、今後の芸能生活がかかってくるわけです」
蛍原「それだけ大事やいうことだね」
渡辺「そのへんのところをやっぱりね、有吉くんがいちばんわかってると思うんです」
有吉「そうですねー、はい」
宮迫「有吉くんなんか一発屋から二発屋になりましたからね」(笑)
蛍原「これは素晴らしい」
有吉「僕、よくわかるんですけど、今このメンバーは完全に、沈みかけの船に乗ってます」(笑)
渡辺「そんなことないでしょう」
有吉「ほぼ沈むだろうと思われてます」


◆ブレイク変遷をグラフで表現!

N「去年売れまくったメンバーが2年目のジンクスとなる今年をどう乗り切るか、まずはここ一年のブレイクの変遷を、みずから折れ線グラフに書いてもらった」

◇狩野英孝

狩野「…この前の、ロンドンハーツCDデビュードッキリ、ただこれ、それに出て知名度は上がったんですよ。狩野英孝という名前は覚えていただいたんですけども、評価がすごい下がったんです。ほんとにミュージシャンを目指している人から、『音楽ナメるな』という苦情の電話が事務所に殺到、殺到で」(笑)
宮迫「有吉は狩野のことどう思うわけ?こういう」
有吉「こいつはクズではあるんです。人間性がクズだってことに気づいたのがロンドンハーツというだけのことなんです」
宮迫「なるほど」
蛍原「クズはクズなんですね」
渡辺「彼は時代の…何でしたっけ?」
有吉「ねじれから生まれた虫です」(笑)
宮迫「うわあ、長めのあだ名」
渡辺「わかるなー」
狩野「わからないでしょ」
渡辺「今、作って!曲」
狩野「絶対イヤ、そんなもん」
蛍原「『時代のねじれから生まれた虫』って曲、作って」
渡辺「聴きたーい!」
狩野「♪ねじりねじられ時代の生まれ、あ~あー、クソ煮込みうどんと呼ばれて、僕は一気にテンション下がる↓」

◇有吉弘行

有吉「はい。僕、こちらです。当然、僕出たのは『おしゃクソ事変』」(笑)
蛍原「(笑)えっ、おしゃクソ事変!?」
(「歴史や歴史」)
有吉「売れっ子の品川さんにキバをむいたっていうのでグっと(上に)きまして、それからここは『おしゃクソバブル』」
蛍原「(笑)おしゃクソバブル」
有吉「はい。このへんはもう『文句を言っていれば良し』と。ラクでした。すごいラクだったんですけど、ちょっとその、あだ名っていうふうにとられてた影響で、このへんがちょっと『アダ名面倒臭い』なという感じなんですけど」
宮迫「どこででもってことね?」
有吉「そうなんです。アメトークでやってる分には良かったんですけど、いろんなところでやるようになって、ちょっと面倒臭いなと。それでまあ、深夜だと結構がんばれるんです。ゴールデンになると下がると。深夜でがんばる。ゴールデンでペッソペソっていう…」
蛍原「ペッソペソ?」
宮迫「そんな擬音ないです」
有吉「規制がやっぱり多いんです。『キンタマ女』とかがダメなんです」
渡辺「誰にキンタマ女って」
有吉「『キンタマ女』って言うとカットされたりとか」
蛍原「キンタマ女って誰に言うたんや?」
渡辺「そんな人おらんやろ」
蛍原「でも、もちろんゴールデンには出たいでしょう?」
有吉「ゴールデンは…でもね、僕やっぱり…ダメだと思うんです」
蛍原「えっ、なんで?」
有吉「あのー、何をブレイクしてるんだっていうね、見つかっちゃったなっていう感じがしてるんです」(笑)
蛍原「いいやねん」

◇有吉流にブレイクを解釈

有吉「ブレイクするっていうのは、バカに見つかるってことなんですよ。ブレイクしないっていうのは、こう、目利きのきくね、ちょうどいい加減の人に面白がられてる時期なんですよ」
蛍原「ちょっと待って」
有吉「アメトークぐらい、出てるぐらいがいちばん輝いてるっていうか、優秀なんです、芸人さんも」
蛍原「なんか今、アメトークぐらい出とったらって…それはそれで失礼やぞ!」
有吉「いや、この番組、すごいってことですよ」
蛍原「すごいってことか。そうか」
有吉「はい。ただ、アメトークをきっかけに、アメトークに群がるケモノたちがいるでしょ!」
一同「(拍手)」

◇アメトークに群がる獣達!

渡辺「テレビ業界の」
有吉「はい。いますよね。アメトークでやってましたからっていうので、それだけの理由で来る人たち、いるでしょ」
蛍原「いいやん。みんな使ってもらって嬉しいことやんか」
伊達「見つけてほしいですよ」
有吉「まあねえ~、だけど見つかっちゃダメなんです…」
(「ダメなの?」)
有吉「ダメなんですよー」


◆アレ?と思った瞬間!!

◇ナベアツ

渡辺「今年になってからテレビ局に入るときに、受付嬢のかた、いらっしゃいますけども、そのかたの挨拶するときの笑顔が去年よりなんか薄いっていうか…薄いんですよ」

 アレ?の瞬間 1
 受付嬢の笑顔が薄くなった。

有吉「そろそろ季節柄、新しい警備員さんとかが入ってくるんで、もめると思います」
(「もめるというのは?」)
有吉「このへん(今ひな壇に座ってる人たち)のことをあんまり知らない奴らも出てきます」
蛍原「え、止められたりとか?」
有吉「まだ、こっちは『俺を知らないのか?』っていう気持ちなんですけど、『知りませんよ』ってことなんです」(笑)
渡辺「うわあ~、重いわー。有吉先生の言葉、重いわ」

◇狩野英孝

 アレ?の瞬間 3
 「キャー」のボリュームが減少。

有吉「だからもう『笑わす』立場じゃなくなってる。『笑われてる』に変わってるんです。おんなじ『キャー』でも、それは、心の持ちようは違います」
山下「的確な解説」
木下「ヤバイ一歩ってことで?」
有吉「ヤバイですよ。事務所的にも出川さんふうになっていくしかないんです。笑われるっていうキャラでいく」
狩野「確かに、出川さんに『譲らないよ』って言われました」(笑)

◇有吉弘行

有吉「僕は『あだ名をつけてくれ』って言われることがすごく多いんですよ。ま、ここでやってるうちは良かったんですけど、特徴も何にもない人間に、『つけてくれ』って言われることも出てくるんですよ。ま、面倒臭いから、ま、適当なのつけてますよ、バカとか、バカとか…」
蛍原「(笑)バカってあだ名?」
有吉「バカとかクソを大体つけときゃいいんだな、あんたらはそういうんでしょ、っていう。しょうがないんです、それを断るわけにはいかないんです、あだ名を。大きな流れに飲み込まれちゃったわけですから。僕の責任ですから。それはもう覚悟してつけるんですよ。だけど、そのうちに、徐々に、スタッフが『ちょっと有吉さん、あだ名つけてほしいんですけど、事前にちょっとあだ名、聞かせていただけますか』とかが出てきたんです」
一同「おー!」

 アレ?の瞬間 8
 「事前にアダ名を聞かせて」と言われる。

有吉「今までずっと本番で、その場その場でつけてきたんですけど、『事前に、ちょっとこの人のあだ名、聞かせていただけますか』って。『いやまあ、一応つけるとしたら“整形クソババア”ですかねー』ってつけたんです。そうすると、『わかりました、じゃちょっと整形クソババア本人に聞いてきます』って…」

 アレ?の瞬間 9
 事前にアダ名の本人確認。

蛍原「えー、ウソー!」
有吉「『マネージャーさんに確認してみます』っていうのが」
(「なにそれ」)
有吉「そんなもんね、それで『ノーです』とか言われるんです。ただ陰口で嫌われてるみたいになるんです」
蛍原「ほんまやね」
伊達「それはヤだ」
宮迫「『有吉さんがこんなふうに言ってますよ』っていうこと?」
有吉「そのようになるんです。あだ名も台本に書いてあるんです」

 アレ?の瞬間 10
 台本にアダ名が書いてある。

有吉「『これ、この人はこういうキャラなのでこういうふうに言ってください』っていう」
一同「えー!」
蛍原「すごいねー」
有吉「『ヒトエのバカ野郎』とか書いてあって、なんにも面白くない」


◆「チャレンジ」したい戦略を発表!!

有吉「僕は基本的に芸人というよりかは、ただ文句言ってる人間なんで、ターゲットを変えていこうという意味で、やっぱ毒蝮さんみたいに、おじいさん、おばあさんを相手にしてこうと思ってるんです」

 有吉弘行→今年のCHANGE!
 爺さん婆さんを相手にする
  (理想=毒蝮さん)

富澤「いや、カタイですねー」
有吉「おじいさんとか、おばあさんに、『ジジイ、ババア』って言って、喜んでもらうっていう方向にいこうと思うんです」


◆というわけで

『アメトーーク』の中から、有吉さんの発言をピックアップして紹介しました。含蓄に富んでいて、傾聴に値するお言葉の数々でした。そしてハイセンスな表現に大笑い。「おしゃクソ事変」と「おしゃクソバブル期」に始まって、「アメトークに群がる獣達」まで。また「じゃ整形クソババア本人に聞いてきます」 の件は、もう笑いが止まりませんでした。どこがどういうふうに、と私は具体的に上手く説明できませんけど、いろいろなことに応用できる事柄を挙げてくれたと思います。なるほどと、タメになって、心底面白かったです。「ジジイ」については、番組が違いますけど、ハマコーさんとの楽しいやりとりを思い出しました。知れば知るほど深くて、鋭利にして軽妙な有吉ワールドです。

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2 コメント

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猛獣 (食べられる雑草)
2009-03-08 17:11:22
アメトーーク面白かったです。
私もそのブレイクで見付けた『馬鹿』なんですけども、、、
でもやっぱりあの「おしゃクソ事変」は忘れられません。
自作の「有吉弘行先生DVD 其の壱」の先頭に、今でも残ってます

これからも、ゴールデン用の「大衆有吉」さんと,
深夜用の「暴君有吉」さんを使い分けてって欲しいです

そういえば、佐藤 望さんのブログで先日の
『デンジャラスTシャツ』の記事がありました。
家族団欒で良い感じです
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歴史の始まり (落花生)
2009-03-12 17:35:42
>食べられる雑草さん
アメトーーク、面白かったですね~。
ゴールデンも深夜もきちっと役割りをこなしていて、
ほどよい笑顔に癒され、変態暴君に興奮します。
それぞれ楽しくて、お見事です。
目立つ活躍をしていれば注目を集めるのは当然で、
よっぽどの隠密作戦を取らないと見つかっちゃいますよね。
佐藤さんのブログのTシャツ3ショットは微笑ましいです。
赤ちゃん、ほんとに可愛いです。
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