goo blog サービス終了のお知らせ 

アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

フォローが大変~五木寛之著「生きる事はおもしろい」

2013年12月20日 | 読書三昧
町の図書室で手に取り、ごく短いコラム集なので読み易いだろうと思って借りて来た。

09年~13年、日刊ゲンダイに「流されゆく日々」として連載されたコラムの中から表題に沿った内容のもの30編を収容している。



ところが、扱っているテーマがあれこれと広く、特に仏教にからむ話が多く難解で、とても読み飛ばすというわけには行かなかった。

ただ、最後の方にある「天寿を知るということ」という文章はとても面白かったし、自身の人生と重ね深く考えさせられた。

五木氏は言う。

「人は老い、やがて病み、そして必ず死ぬ。しかし、それがいつなのか、そこが知りたいというのは、欲が深すぎるだろうか。

もし、あと3年でこの世を去るとはっきりわかったならば、突然、人生や世の中がこれまでとちがって見えてくるはずだ。

午後の日ざし、葉をゆらす風、人びとのざわめき、指先の感触、1分1秒の時間の流れ、それらのすべてが、くっきりと、深く体にかんじられるのではあるまいか。

それよりも何よりも、自分の一生を静かに振り返って、一応の納得をしなければならない・・・。」

自分はこのように、自己の人生に納得しつつ天寿を全うできるであろうか。
コメント (4)

半藤さんも懸念を表明~「特定秘密保護法」

2013年12月20日 | ドラミング
この記事を見て驚いた。

どちらかと言えば、保守的で、体制側の作家・随筆家と思っていた半藤(はんどう)さんが、件の「特定秘密保護法」の持つ危険性について厳しく指摘している。



一昨日の新聞(朝日)に載った記事だが、かって「週刊文春」や「月刊文芸春秋」の編集長をつとめ、昭和史や昭和の人物論を広く展開してきた人の談話とはとても思えなかった。

いずれにせよ、戦争をよく知る先輩の警鐘を心して聴くべきと思った。
コメント