田沢湖のハチミツ屋で。
ここのソフトがかなり美味~い。
山越えで鹿角を目指す。
途中、2台のバイクに追い着いた。
煽った訳では無いのだが、
私が後ろに着くと、前のクルマをガンガン追い越し、
結構なペースで走ってくれる。
うん、煽りドライバーの事件なんかがあったんでね。
そんなに悪意は無いのだよ。
折角だから着いて行く。
まあ、気持ち良いものではないだろうが。
しかし、かなり速い。
事故に注意しながら着いて行く。
今シーズンの湯治ツーリングも今日で終わり。
名残惜しいが、まあ、寒くなってきたしね。
朝、温泉に入ってると、日差しが。
ああ、天気がいい。
昨日寄れなかった、あ・ら・伊達な道の駅でロイズでも買って、
高速乗って帰ろうと思ったのだが、
予定変更。
勿体無いんで、ゆっくり帰る。
秋田方面へ。
久々に中尊寺。
平日なんで、第一駐車場に入れる。
鬱蒼とした境内は一寸したパワースポットである。
しかし、
この坂、こんなにきつかったっけ?
歳はとりたくないものだ。
この後、栗駒を走る。
奥の方に行けば、紅葉も。
あ・ら・伊達な道の駅に寄ってからチェックインしようとしたんだが、
ここで痛恨のミスコース。
ナビの馬鹿。
何よりも問題なのは、
燃料が少ない事だ。
予定通りならば、何てことないので、
途中で給油していない。
後戻りするより、先の道で復帰する事を選んだのだが、
これが裏目に出る。
ナビがルート案内する。
が、どんどん道が狭くなる。
クルマ一台分の道幅だ。
ナビも焦っている。
こういう時の最悪の状況は・・・・・
ダートに誘導される事。
ナビは地図上の最短距離を選ぶ事がある。
左折で鳴子方面。
ダート。
悪い予感は当たる。
急がば回れ。
兎に角先に進もう。
道が途切れさえしなければ、必ず辿り着く。
だって、地球は丸いんだもん!
しかし、燃料が・・・・・・
民家が見えてきた。
里に近いか。
先へ。
私の予想が当たれば、
位置的に、何処かで鳴子~湯沢の3桁国道に当たる筈だ。
燃料計はレッドゾーンへ。
最初にミスコースを認識して、どれだけ時間が過ぎたろうか?
距離にして30kmは彷徨っている。
陽も傾いてきた。
事故にも気を付けたい。
ここでコケても、誰も通らないかもしれない。
民家の濃度が高くなった。
時間が長く感じる。
このまま道が細くなり、ダートになったらThe Endだ。
そして、遂に出た。
予想通りのルートへ復帰。
これで遭難の心配は無くなった。
後は燃料だが、
お陰様で古いキャブ車なんで、
コックの切り替えで、暫くは走れる。
ナビの表示では、鳴子まで12km。
持つだろう。
とても長く感じる。
トンネルを抜けると鳴子の温泉郷が見えてきた。
安堵。
磐梯熱海を出ると、小雨。
それでも高速に上がると止んだ。
北上。
長者原SA。
この時間にここにいれば、
普通に青森に戻れる。
が、贅沢にも、もう一日道草する。
しかも、
今日の宿は鳴子なんで、
ここで降りれば直ぐなんだが。
取り敢えず、牛タンだ!
ほろ酔い加減で部屋に戻ると、
布団が敷いてあった。
二人分。
・・・・・・。
だ、誰か来るの?
・・・・・・・・・。
あ、若しかして、
チェックインした時に、
私の後ろに、青白い顔をした髪の長い女性が立っていたとか・・・・・・・
さあ、何が起こるか?
磐梯熱海温泉。
来てみたら、結構立派な温泉ホテル。
冷えた体を温泉で癒して、飯を食いに外へ出る。
が、
寂れ切った温泉街。
明かりが無い。
駅前は潰れた店ばかりで、真っ暗だ。
フロントで教えてもらった食堂に向かうが、
街灯も疎らで、少し怖い。
この寂れ具合は、ちょっと他には無い。