閉ざされた記憶

私はクルマの後部座席に座って、
運転手に何か指示している。

県南部にある、とある市町村に行かなくてはならないのだ。

運転手が、ピッとしない。
何処に向かっているんだ？

辺りを見回すと････
板柳周辺だ。

まるで方向が違う。
方向音痴め。

道の駅みたいな所にチェックインした。
地図を探した。
中々見つからない。

その辺に居る人に聞いてみた。
話にならん。

ようやく地図が見つかった。
ここ、ここに行くんだよ。
指差したのは、
十和田湖の西側に大きく張り出した部分、
そこは青森県の土地になっている。

「○○だよ！」

○○ってのは、その自治体の名前だ。

「え、何だって？市町村合併で無くなった？今は？･････」

南津軽郡○○（村？町？）になっている様だ。

兎に角、急ぐんだ！





夢から覚めた。



が、
その○○って地名が、出てこない。
思い出せ！

思い出せない。

未だ夜中なんだが、眠れなくなった。

よくよく思い出すと、
青森県の地図だ。
十和田湖の東側はせり出しているが、
西側にはせり出しは無い。
しかし、
丁度、小坂の辺りが青森県の領土になっていた。
私の夢の中の歴史では、
秋田県との間に紛争があったに違いない。

ますます眠れなくなった。


ああ、地名は出てこない。
南津軽郡何村なんだ！


ああ！