大きな声に驚いたのか、
件のオペレーター、
数秒、絶句していた。
大変申し訳ありません、それでは・・・・・・・
と、今度はスルスルと話が進んでいく。
最初からこれで良かったんじゃ?
「では、こちらから配送業者には連絡しておきます。その後はそちらで内容の確認をしてください。」
しかしまあ、
こちらとしても気分が良い訳ではない。
配送業者にTEL。
こちらは、最初は驚いたが、淡々と話す内に了解をした。
そして、同様に、
本人確認用の機械の方の故障では?と言っていた。
そんなに壊れる機械なのか?
そうなのかもしれない。
「いえ、私に渡す機械が、と確かに言っていましたよ。」
話は直ぐ終わった。
午後にはワイモバイルから連絡が。
おいおい、幾ら時間が掛かるか分からなかったんじゃなかったっけ?
商品は開封していないとの事で、問題なし。
本日の夜の配達で良いかと。
諾と。
「ねえ、簡単な確認だったんでしょ?なんであんなに拒んだの?」
ついつい聞いてしまった。
オペレーターは、ただただ、すみませんと言うばかり。
夜、予定の時間に配送業者が来た。
配達の若者は、
すいません、こちらの言い間違えで、と小さな声で言った。
何となく違和感を感じた。
何となく。
この若者、
営業所の上司から今日の一件を問われただろうに。
良い気分でここに来た筈ではないだろう。
(聞き間違えた私に)食って掛かってきてもおかしくはない。
ムスッとしていてもよい。
ところが、笑みを浮かべている。
免許証を渡すと、
手早く件の機械で照会処理をした。
みれば、POSの端末に似たものだった。
免許番号を打ち込んで、直ぐに処理は終わった。
この機械、壊れやすいのか?
そうなんだろう。
それではと、彼はお帰りとなった。
はい、ご苦労様、と私。
少し拍子抜けの私は、
次第に何だかモヤモヤとしてきた。
まあ、
今回の一件で疑心暗鬼になり過ぎている。
更年期だろうか。
本当に言い間違えたのか?
↑
疑心暗鬼星人
あの本人確認の機械、そんなに使用頻度が高いのか?
私のところに来る直前、
ああ、夜8時前だ。
その時点で、故障したのが、
どういう切欠で分かったのか?
たまたま私の所にくる直前に、
偶然、同様の本人確認の配達先があったと?
そこで故障が発覚?
疑い過ぎだな。
ハタと気がつく。
配達が面倒になったんじゃ?
エリア的に私のところに行く1件しかなく、チョイと面倒だったと。
なもんで、機械が壊れたと。(疑い過ぎ!)
ちゃんと反芻してから言えば良かったのに、
とっさに、「お客様にお渡しする機械が・・・・」と言ってしまった。
忙しくて回れません、と言ってくれれば、それで良かったんだが。
人手不足の業界だし。
え?
それならそれで、後回しにされたって怒るだろって?
いや、
今回は商品が故障してるっていうから不安になった。
回れないって言われれば、
blogのネタにはなっただろうが、
これほどまでのクレーマーにはならなかったろうに。
ああ、疑心暗鬼。
やだね、更年期。
下を向きながら、ニヤッと笑うあの若者の真意は何処に?