青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

神戸・垂水 ~明石海峡大橋で激変した景色!

2024-02-18 | 昭和・懐かしい京阪神の風景

海と山が接近していて、小さな洋館が多い街。外国人たちがこの街の自然に心魅かれ、移り住んだことを物語っています。もう半世紀近く前になる学生時代、神戸・塩屋~垂水~舞子を歩いた時のことを思い出します。ウエザー・リポートという名物喫茶店のことについては、これまでに何度も触れていますが、今回はそれ以外のことを・・。

国道2号線を西へ進むと松林の舞子公園が今も昔もあります。あちこちにあるベンチではアベックが仲睦まじく語らっている姿が見えました。

ここで最も印象に残るのが、海べりに立つ「六角堂」。本当は八角形なのですが、遠くから見ると六角形に見えるのでこの名が付きました。正式名称は「移情閣」。孫文が亡命した時に招いた館として有名。この写真は昭和60年(1985年)のもの。現在は・・・

明石海峡大橋の建設によって、こんなにも風景が変わりました。しかし、夕暮れ時の形容し難い美しい移情閣の姿は、今も変わりません。

滝の茶屋駅から垂水駅までの間の住宅街。福田川から2号線に出て西に向かうと古い洋館がありました。それがこの写真の日本一洒落た垂水警察署でした。大正4年に四本氏の別荘として建てられたもので、当時の富豪の生活を物語るような風格のある建物は、昭和61年(1986年)まで警察署として使われていました。現在は篠山市にある「お菓子の里・丹波」に移築されています。

左は塩屋異人館倶楽部という本格的なフランス料理のお店で、「ウェザーリポート」より「もうひとつ上等」なデートコースの定番でした。昭和初期の異人館の建物をそのまま利用しており、僕が最後に行った1986年頃、海を見ながらの食事は最高でした。コースは確か4,500円からでしたが、格式ばらないお店で、コーヒー350円だけでも利用出来ました。

右はシーサイドクラブパレス塩屋で、こちらもフランス料理のお店。海に面したテラスが異国情緒たっぷり。潮風を頬に受けながらお茶を飲んだものです。夜は船の灯りを眺めながら、ちょっと気取ったコース料理を楽しみました。コースが5,000円くらいだったと記憶しています。残念ながら、どちらも今はありません。



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