青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

言葉には“流行り”がある!

2023-06-20 | 昭和・懐かしい京阪神の風景

僕が子供の頃、街の何かに名前を付ける時、なにかと使われたのが「平和」だったと思います。

日本人のネーミングには子供の名前もそうですが、その時その時の流行があります。例えば楽曲の邦題は特にそうで、洋楽の原題をそのままカタカナにしてしまうと「長い曲名」になってしまい、ラジオで聴いて気に入っても、レコード屋さんにそのレコードを買いに行けません。1発で曲名を覚えられないからです。

その上、レコード担当者はレコードを売りたいので、その時のヒット曲にあやかりたいと思う。だから例えば「涙の〇〇」という曲がヒットすると、そこからしばらくは「涙の▲▲▲」という題名が流行する。「悲しみの〇〇」とか「別れの◆◆」とか。時には歌詞の内容と全く関係のない題名だったりすることもありました。(笑)

でも、例えばサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」が、「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ウォーター」として日本でシングル盤が発売されていたら、僕は確実に売り上げ枚数は少なかったと思います。レコード屋さんですぐに言えませんから。それに英語が今のように一般的ではない時代でしたし。

この写真は昭和40年(1965年)のもので、大阪の国鉄・吹田駅前にあった「平和の塔」。広島・長崎だけではなく、ハトを使えば誰でも平和を連想した時代がありました。今でも公園のハトを想像すれば平和のシンボルかも知れませんが、実際には害鳥と言われるほどに町を汚す犯人です。日本は「水と平和がタダ」と言われたように、今も平和は憲法9条のおかげだと思っている人が多い。それが大きな間違いであることに気が付いて、本当の平和を維持出来る国になって欲しいと、僕は今も諦めていません。

 



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