インドでは牛は神聖な動物であり、そのため野良牛が街中にもいる・・・と、前に書きましたが、インドで牛のステーキを食べさせるお店は勿論あります。僕がインドの「ベンガルール」に行った時、この都市はIT企業のハブ都市として有名で、当時インドではムンバイ、デリーに次ぐ人気第三位の都市でした。
そこではサリーやパンジャビードレスを着た女性も少なく、シネコン付きのショッピングモールもあり、キリスト教徒などが多く来るレストランでは、ワインもステーキも出されていました。結構、隠れてステーキを食べているインド人もいると聞きました。宗教上の制約は、もっと強いものだと思っていたので、これには驚きましたが、もっと僕が驚いたのは・・・
街でチャイを飲んだ時のことです。焼き物のカップに入れて外で売られているのですが・・・
飲み干した後は、地面に投げつけてカップを割り、捨てます。だから道端はゴミだらけです。
なぜ割るのか?1つはそういうゴミを掃除するカーストが存在するから。もう1つは、その器を作っている人の生活が成り立っているからです。壊すから、また需要がある。こういうバランスを、インドのいろんな場面で目にすることが出来ます。
ただし、テレビや映画で見るのとは違い、実際のインドの街は汚い。インドから持ち帰った写真などで汚い町の光景を見ても、あまり気に留めない人が多いのですが、どれだけ汚いかは行けば分かります。そう、耐えられない臭い、悪臭が現地には漂っています。行かないと分からないもの・・臭い。世界に出て行くと、耐えられない臭いに出会うことは日常茶飯事です。