青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

変わらない場所!~池田郵便局

2023-03-08 | 昭和・懐かしい北摂の風景

長年地元の変わり行く姿を見つめていると、なかには変わらないものも多くあることに気が付きます。民間で言えば意外かも知れませんが、「質屋」です。質屋の場所、電柱に多く点在する質屋の看板は、滅多に変わることが無く息も長い。だから、質屋の看板を手掛かりにして、古い写真の場所が現在のどこに当たるかを特定するのに便利です。

そして何より公共施設です。警察所、消防署、郵便局・・。こういう施設も同じ場所にあることが多い。それらの建物の周囲は逆に移り変わって行きますので、観察すると面白いです。

ここは大阪府・池田市の中央郵便局である池田郵便局です。池田郵便局は、市制前年まで移転を繰り返していましたが、昭和13年からはずっと現在地にあり、建替えが行われています。写真は昭和37年頃の撮影です。

池田市の財源の源は、ダイハツ工業株式会社。本社のある場所は、池田市ダイハツ町です。だからという訳でもないのでしょうが、郵便局に「ダイハツ」の看板があるのは今では考えられません。

こちらは現在の郵便局を、同じ国道176号線側から撮影したものです。郵便配達の車庫の出入り口は昔は国道に面していない裏側にありましたが、現在は表裏両方から出入りが出来るようになっています。

池田市は城下町であり、阪急電鉄の創業者である小林一三の邸宅があり、日清食品の創業者である安藤百福もこの地に居を構えました。昭和の初期から箕面有馬電気軌道(現阪急電鉄)による宅地開発が行われた池田市は、阪急が初めて住宅分譲を行った地としても知られています。神戸や京都にも通じる立地は歴史的にも面白く、いろいろと調べがいのある町です。



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