青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

「ハロー・ミスター・サンシャイン」 ~タニヤ・タッカー

2021-01-11 | 青春の音盤

■ 問題

コーヒーギフトはAGF ~ ♪
でお馴染みの味の素ゼネラルフーズの販売しているコーヒーは?

これを正解出来た方は、結構なお歳の方ですね。(笑)

正解は「マックスウェル」

そしてこのマックスウェルのCMのテーマソングは・・・・

1976年

オリビア・ニュートン・ジョンの「カントリーロード」とオリコンの上位を争っていた

タニヤ・タッカーの・・・


「ハロー・ミスター・サンシャイン」!

 

 

ハロー・ミスター・サンシャインを聴く!

 

名曲と言われるものは、まずそのほとんどがレコードになっています。CDがないものでも、その昔レコードになっていますし、日本で発売されていなくても、海外では発売されているものです。

また、その曲がCMソングであったりして、発売されていないものもありますが、スポンサーが非売品としてカセットテープなどを作っていることが多く、マニアは結構それを手に入れています。昔、ゴダイゴのタケカワヒデユキが1979年に発表したサントリービールCMソング「ハピネス」。サントリーに「あの曲が欲しい」とハガキを1枚送ったら、カセットを送ってくれました。後にレコード発売されましたが、その前にもらったカセットには、日本語バージョンの他に英語バージョンが入っていて嬉しかったのを覚えています。

しかし、時にはなぜか、いろんな版権などの理由から、レコードやCD化されていない作品があります。カントリー歌手として有名なタニヤ・タッカーの「ハロー・ミスター・サンシャイン」。インスタントコーヒーのCMが華やかなりし頃、味の素ゼネラルフーズ、マックスウェルのCMソングとして使われた曲ですが、彼女のどんなベスト盤をアメリカで求めても、この曲を入手することが出来ませんでした。作曲はミック・スチュワート。実は「かまやつひろし」さんのこととは、今では有名な話です。日本でシングル盤が出たキリで、アメリカでは全くリリースされていません。道理でCDがないはずです。日本盤CDはほぼ未発売ですが、アメリカのカントリー界には現在も人気歌手として君臨しています!

1958年10月10日、テキサス州セミノールでタッカー家の3人兄弟の末っ子として生まれる。彼女は9歳になった頃、歌手になることを決心して本格的にあちこちで歌い始め、11歳の時には、ロバート・レッドフォード主演の「大いなる勇者」にカメオ役で出演しました。

幼い彼女の才能を信じた父親のポー・タッカーはラスベガスに移住。金をかき集めてタニヤのデモテープを作り、思いつく限りの人にそれを送る。多くの断り状がテープと一緒に戻って来たが、作曲家として成功していたドロレス・フラーがタニヤの歌を聴いて、プロデューサーのビリー・シェリルに連絡をした。その結果1972年3月、タニヤと父親はカントリーの本場ナッシュビルに行き、シェリルのプロデュースで最初のレコードを録音した。それが「デルタ・ドーン」で、発売と同時にカントリー・チャートの1位に輝いた。

16歳の誕生日に若いけれども歌手として洗練され成功したタニヤは、MCAとレコード契約。アルバム「タニヤ・タッカー」、シングル「雨降りおじさん」を発表して一躍注目を浴びる。(これが日本でのタニヤのデビュー)75年の暮れ、移籍後2枚目のシングル「サン・アントニオ・ストール」が日本でもヒット、76年3月、MCA移籍第2弾アルバム「春のささやき」シングル「恋のいたずら」をリリースし、日本でもタニヤの人気は上昇。



1976年6月にシングル「ときめきの頃」を発売。東京音楽祭出場の為、初来日。「ときめきの頃」を歌って見事に銅賞を獲得。7月にシングル「フランクリン・カウンティの誇り」を発表、これがマクスウェル・コーヒーのテレビ・コマーシャルに使用され、爆発的ヒットとなる。10月、同テレビCMに使用された「ハロー・ミスター・サンシャイン」を発表して、またもや大ヒットした!翌年2月再来日。夏にはマックスウェルのCM「アラスカロックの風が吹く」を歌い話題を集めました。

今日紹介した「ハロー・ミスター・サンシャイン」は、テレビのCMのために作られた曲で、日本だけで発表された曲です。輸入版のLP・CDにも収録された事がなく、よって日本のこのレコードにのみ(日本盤LPとシングル)収録された曲なので、CDは入手出来ません。その理由は、この曲がCM用のオリジナルで、作曲者のミック・スチュワートは実は「かまやつひろし」だという辺りに権利関係の問題があるからでしょう。

ちなみにマックスウェルはインスタントコーヒー「マキシム」に続いて77年に「ブレンディ」を発売。82年には「グランデージ」を追加。いつの間にかマックスウェルの名前は消え、それぞれ独立したブランドになりました。