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カトリック港南教会(教会堂名:聖フランシスコ・ザビエル)
創立:1973年 ◇ 住所:神奈川県横浜市港南区上永谷1-8-10
創立:1973年 ◇ 住所:神奈川県横浜市港南区上永谷1-8-10
横浜市営地下鉄(ブルーライン)の上永谷駅で下車。地下鉄なのに、ここは地上駅である。その周辺はマンションが建ち、車線が広い国道22号が通り、横浜横須賀道路(国道16号の有料道路)が立体交差して、近未来都市のようだ。さて、港南教会の沿革をおさらいしよう。1973年、「横浜市南区上永谷(現・港南区)に中区・末吉町教会の分教会として、港南教会が設立され、荒井(勝三郎)司教によって祝別された」(「横浜教区設立50周年記念誌」より)。
閑静な住宅街の坂道を登って、港南教会に到着。ここは丘陵の中腹にあり、国道22号の喧騒も聞こえてこない。私が訪れた日は枝の主日に当たり、祭壇前に棕梠(ソテツ)の葉が飾られていた。聖母像を囲む装飾も目を引く。教会堂名の聖フランシスコ・ザビエル(1506-1552年)について、私の乏しい知識を総動員しての説明は不要と思う。日本に初めてキリスト教を伝えた聖人として名高い。東京の神田教会には、ザビエルの聖遺骨が安置されている。
イエズス会を創立した聖イグナチオに誘われてから、ザビエルがその「同志」となるには、数年間の逡巡を要したという。イグナチオの自叙伝『ある巡礼者の物語』によれば、ついにザビエルは「霊操を通じて、神の奉仕に献身するようになった」と記されている。そして、ザビエルはカトリック信徒だった私の祖父の霊名であった。さて、今回の港南教会の巡礼によって、私は横浜市営地下鉄沿線の旅を終えた。来月はJR根岸沿線のカトリック教会を訪ねよう。
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現聖堂献堂:1973年?
◆主な参考文献など:
・「ある巡礼者の物語」 イグナチオ・デ・ロヨラ著、門脇佳吉訳(岩波文庫・2000年)
・「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)