三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック神田教会

2011年05月11日 | 東京のカトリック教会
カトリック神田教会(教会堂名:聖フランシスコ・ザビエル)
創立:1874年 ◇ 住所:東京都千代田区西神田1-1-12

東日本大震災から2ヶ月が経過した。今なお続く被災者の苦痛を顧みることなく、国会議員は混乱に便乗して、政権延命・大増税・改憲を画策している。彼らを「国民の代表者」として選んだのは、他ならぬ私たち自身だ。ところで、直近の世論調査によれば、回答者の4人に1人が「菅内閣を支持」し、増税の「容認派」は約60%の多数を占め、原発の「増設・現状維持」を半数以上の人々が望んでいるという。私は海外移住を真剣に考えるようになった。

都営新宿線の神保町駅で下車。学生時代、私は古本と中古レコードを求めて、何回この街に通ったことだろう。岩波ホールで見た映画の数々も忘れられない。神田神保町の古書店街は、私の第二の故郷だ。個性的な店舗がひしめく中で、カトリック神田教会の近くには、キリスト教関連の古本を扱う友愛書房がある。「友愛」の店名は、キリスト教社会運動家の賀川豊彦が考案したという。プロテスタント系の在庫が多いようだが、カトリック系も広く揃っている。

神田教会に到着。都内でも広く知られている教会だから、私の乏しい知識を総動員しての説明は不要と思う。荘厳な佇まいの聖堂は、聖母病院本館などを手がけたマックス・ヒンデルの設計と伝えられている。この神田教会を含めて、都内に現存する戦前建築の聖堂は極めて少ない。第二次大戦の空襲から奇跡的に免れた神田教会も、今回の大震災では若干の被害が生じた(注)。東日本の被災地と神田教会が、一日も早く元通りになりますように。


現聖堂献堂:1928年(文化庁登録有形文化財)
<聖堂内には聖フランシスコ・ザビエルの聖遺骨がある>

(注):カトリック神田教会の公式サイトによると、「神田教会も、聖堂入り口階段の破損や壁の亀裂、ご像の落下破損など多少被害を受けました」。
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