
カトリック本庄教会(教会堂名:聖マリアの訪問)
創立:1956年 ◇ 住所:埼玉県本庄市千代田1-3-28
創立:1956年 ◇ 住所:埼玉県本庄市千代田1-3-28
JR高崎線の本庄(ほんじょう)駅で下車。市内北部を流れる利根川の向こうは群馬県の伊勢崎(いせさき)市だ。高崎沿線のカトリック教会巡りも、埼玉県内は今回で最後となる。真夏の炎天下、本庄教会を目指して歩いた。その途中、煉瓦造りの古い商家の脇を通った。本庄は中山道の宿場町だから、その面影が市内の随所に残されている。しかし、本庄の名を一躍「全国区」にしたのは、早稲田大学の本庄キャンパスに違いない。さて、本庄教会の沿革をおさらいしよう。
「明治以来、隣接する群馬県新町には宇都宮と前橋から、熊谷や深谷には川越から布教が行われていたが、本庄は空白地帯になっていた。1956年にフランシスコ会宣教師が赴任してきたとき、本庄には他の教会で洗礼を受けて移り住んだ人が二・三名の状態であった。同年六月、土砂降りの雨の中を高崎教会に向かう米人司祭の車から、ひとりの仏人宣教師が中山道・埼玉銀行本庄支店前で降ろされたことから、本庄での宣教が始まった」(『北関東のカトリック』より)。
本庄教会に着いた。玄関前で聖書を手にされたイエス像がお出迎え。木造の三角天井を戴く聖堂は、和洋折衷の落ち着いた雰囲気だ。その横に併設された小聖堂(下写真)に入る。美しいステンドグラスの原画は、『聖書と典礼』の表紙絵などでお馴染みのアルベルト・カルペンティール神父(1918年生。ドミニコ会)の作品だろうか。「持仏堂」のような空間の中で、私は祈りつつ涼を取った。さて、再びJR高崎線の本庄駅へ。次は群馬県の新町(しんまち)教会を訪ねよう。

現聖堂献堂:?年

カトリック本庄教会の小聖堂
◆主な参考文献など:
・「北関東のカトリック」 カトリック浦和教区史誌編集委員会編(カトリック浦和教区事務所・1990年)